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 Kシリーズ端末エミュレータFAXサポート V7.1 使用手引書

付録G 通信品質


K端末FAXサポートは、補足情報の一部として相手FAXまでの通信路の品質の目安を「通信品質」として表示します。


(1) 表示形式

「通信品質」は、K端末FAXサポートの「補足」情報の一部として以下の形式で表示します。


    成功率/通信モード


■成功率:

データ送信は失敗することがあり、その場合K端末FAXサポートはデータ再送による救済を試みます。

ここでは通信路の状態目安を知るためにデータ送信の成功の割合を示します。

例)

90フレーム送信し、10フレームがリトライ(再送信)されたものとすると

送信すべきフレーム数:90

実際に送信に要したフレーム数:90+10=100

90/100=90%  成功率は90%となる

(後述の算出モデルも参照)

■通信モード:

実際に通信したモードを示します。

"ECM":ECMモード

"G3":通常のG3-FAXモード


図G.1 通信品質の表示情報の更新例


注意

K端末FAXサポートの「通信品質(成功率)」は後述に示す独自の方法で算出しており、通信路上の電気的特性(電圧レベル/雑音レベル等)を検出しているものではありません。


(2) 成功率の算出モデル

FAX手順ではデータをフレームと呼ぶ単位に細分化して送信しています。

K端末FAXサポートでは、送信すべきフレーム数(有効フレーム数)の、実際に送信に要したフレーム数(エラーとなったフレームを含む)に対する割合を逐次計算したものを成功率として表示しています。

下記に算出モデルの例を示します(説明のため簡略化してあります)。


図G.2 通信品質の算出モデル1(訂正要求によるエラーフレーム数認識)



図G.3 通信品質の算出モデル2(応答フレーム未検出によるエラーフレーム数認識)


(3) 利用方法

K端末FAXサポートの「通信品質」は、電気的特性を正確に表すものではありませんが、実際のFAX送信において皆無にできない「FAX通信エラー」をできる限り回避する場合の対処方法の目安として次のように利用できます。

FAX通信手順ではデータ送信に誤りが生じてもフレームのリトライにより救済される場合があります。

つまり、FAX送信が成功していても通信環境が完全でない場合があり、「通信品質」は以下のように対処方法の目安を補助することができます。