ホストから指定可能な主な印刷制御を下表に示します。
主な印刷制御 | 製品 | ||
---|---|---|---|
K端末FAXサポート | FMS | K端末LBPサポート V6.1/V7.1 | |
用紙サイズ指定 | ○ | ○ | ○ |
印刷モード指定 | ○ | ○ | ○ |
給紙口指定(カセット指定) | × | × | ○ |
両面印刷指定 | × | × | ○ |
用紙サイズ、印刷モードはホスト側のプリンタファイル記述で指定します。
ただし、FAXへの出力ではLBPへの出力と異なり実際の出力用紙を限定できません。
この理由は、G3-FAX手順ではデータ展開サイズを取り決めて(negotiation)送信しますが、用紙や給紙口(間接的に用紙を指定)を指定するインタフェースはないためです。そのため、FAX送信で指定する「用紙サイズ」はデータ展開/送信範囲であり実際の印刷用紙を意味しません。
実際の印刷動作は、そのFAX装置にセットされているロール紙やカット紙に対しFAX装置の仕様に従って行われます。
例
FAXにB4用紙がセットされている場合(FAX能力としてB4が通知される場合)
「用紙サイズ」にB4を指定 → B4用紙に印刷する
「用紙サイズ」にA4を指定 → B4用紙の中央部分にA4用紙分印刷する
A4用紙専用のFAXだがFAX能力としてB4が通知される機種の場合
「用紙サイズ」にB4を指定 → B4の内容をFAX側でA4に縮小して印刷する
「用紙サイズ」にA4を指定 → A4用紙に印刷する
なお、複合機等、複数のサイズの用紙がセット可能な機種の場合は、「用紙サイズ」で指定する用紙が通常は優先されます
例
FAXにA3/B4/A4用紙がセットされている場合(FAX能力としてA3が通知される場合)
「用紙サイズ」にA3を指定 → A3用紙に印刷する
「用紙サイズ」にB4を指定 → B4用紙に印刷する
「用紙サイズ」にA4を指定 → A4用紙に印刷する
「用紙サイズ」にB5を指定 → FAX装置で決まる用紙にB5用紙分印刷する
参考
ホストからの「原寸保証」指定により出力用紙が小さい場合の処理を制御できます。
■原寸保証「なし」の場合:自動的に縮小して送信します(A3→B4/A3→A4/B4→A4)
■原寸保証「あり」の場合:送信を中止し印刷内容が小さくなることを防止します
用紙の判断は、ホストから指定された「用紙サイズ」とFAXから通知される用紙サイズ能力を比較します。
原理的にFAX送信側で実際の用紙は検出できないため、印刷用紙サイズと異なる能力が通知された場合は期待どおりの印刷にならない場合があります。