Windows 2000、Windows Server 2003 サーバノードのエージェントに関する主なエラーと対処方法を以下に記します。また、以降に記す障害は、イベントビューア、またはGUI画面からご確認ください。
マルチパス制御されているすべてのアクセスパスを誤って削除した場合は次のリカバリ手順に従ってください。
対象とする Windows サーバノードを再起動してください。
アクセスパスが削除された対象のパスはマルチパス制御から外れ、またデバイスも認識しなくなります。
GUI 画面を[最新の情報に更新]してください。
GUI 画面のサーバノードビューの[HOSTプロパティ]の監視状態が正常となります。
誤って削除したアクセスパスを設定しなおしてください。
アクセスパスを接続したときにエージェントが通信不可の場合
Windows 2000 の環境にアクセスパスを設定した場合、環境によってはエージェントが通信不可に陥る可能性があります。これはアクセスパスが接続されたタイミングと Windows 2000 の機能であるプラグアンドプレイが同時期に動くため、一時的にシステムが高負荷になるためです。その場合、GUI 画面から再び[最新の情報に更新]を実施してください。
それでも通信可にならない場合は、次項3の現象が発生している可能性があるので、次項3を参照してください。
Windows サーバノードに接続されているデバイスの数が多い場合
Windows サーバノードが認識するデバイスが多くなると、エージェントがレスポンス時間内に処理できなくて通信不可になることがあります。その場合は接続構成を見直して、Windows サーバノードに認識されるデバイスの数を減らしてください。
サーバノード環境によって違いはありますが、1つの Windows サーバノードにつき 100 前後のデバイスに対し、アクセスパスの設定が可能とお考えください。
ウイルス対策ソフトウェアのリアルタイムスキャンが動作している場合
Windows サーバノードでウイルス対策ソフトウェアのリアルタイムスキャンが動作している場合、サーバが検出できない、または通信不可表示される可能性があります。エージェントのファイルアクセス処理が通常より遅くなり、タイムアウトする場合があるためです。その場合、該当サーバの検出/表示が可能になるよう、マネージャ側で sanma.conf ファイルの SNMP_HCM_TIMEOUT の設定値をより大きな値に変更してください。samna.conf ファイルの設定方法は、「C.2 sanma.conf パラメーター説明」を参照してください。
Emulex 社製 HBA からのアクセスパスが描写されなくなった場合
レジストリにあるドライバパラメーターの Topology 値が誤っている可能性があります。
これはドライバを新たに再インストールしたり、Windows 2000 または Windows Server 2003 で搭載されている HBA と違う(LP9802とLP1050のような)型番の HBA を新規に搭載したりしている場合に、自動的にドライバが再インストールされ、レジストリの値がデフォルト値に再設定されていることが原因です。
レジストリエディタで対象 HBA のドライバパラメーターを確認後、値が誤っている場合は修正および[最新の情報に更新]を実施してください。
ドライバパラメーターの詳細は「4.1.2 Windowsサーバノード(ホスト)」を参照してください。