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PowerSORT V6.0 ユーザーズガイド

6.3 ユーザアプリケーション開発時の留意事項

ここでは、BSORT関数を使用したユーザアプリケーション開発時の留意事項について説明します。

環境変数とスタートアップファイルについて

環境変数スタートアップファイルは、bsortexコマンド、bsortコマンド、およびxbsortコマンドだけでなく、BSORT関数を使用したユーザアプリケーションの実行にも影響を与えます。BSORT関数を使用したユーザアプリケーションを実行させるときには、適切な環境変数とスタートアップファイルの設定が必要です。

システム共通の環境変数について

LC_*に代表されるシステムの環境変数を有効にする場合は、BSORT関数を呼び出す前にsetlocale(3C)を発行する必要があります。システムの省略時の地域は米国です。setlocale(3C)を発行しないと日本語メッセージなど米国以外の地域の機能を使用することができません。

ライブラリとの結合について

BSORT関数を使用したユーザアプリケーションは、PowerSORTが提供しているライブラリと結合する必要があります。
ccコマンドで実行形式プログラムを作成する場合は、次のようにしてライブラリと結合します。

cc ソースファイル名 -I/opt/FSUNbsort/include -L/opt/FSUNbsort/lib -lbsrt -ldl

また、アーカイブ形式で提供されているファイルシステムのファイルを入出力ファイルに指定する場合は、次のようにして実行形式プログラムを作成します。

cc ソースファイル名 -I/opt/FSUNbsort/include -L/opt/FSUNbsort/lib -lbsrtci -ldl -Lアーカイブ形式のファイルシステムライブラリのインストール先ディレクトリ名 -lアーカイブ形式のファイルシステムライブラリ名

C-ISAMファイルシステムのファイルを入出力ファイルとするユーザアプリケーションを作成する場合は以下のように指定します。

cc source.c -I/opt/FSUNbsort/include -L/opt/FSUNbsort/lib -lbsrtci -ldl -L/opt/FJSVcisam/lib -lisam

マルチスレッド対応について

BSORT関数は、スレッドセーフな構造で作られていません。このため、マルチスレッドで動作するように作成されたユーザアプリケーション上では、PowerSORTの動作は保証できません。