ETERNUS SF XL-DATA/MV 使用手引書 |
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第2章 動作環境の設定 |
XLデータムーバがデータの転送路として使用するディスクの初期化には、グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側から実行する方法と、UNIXサーバから実行する方法、IAサーバから実行する方法があります。
初期化を実行するサーバは、以下のように転送の組み合わせによって決まってきます。
転送の組み合わせ | 初期化を実行するサーバ |
---|---|
グローバルサーバまたはPRIMEFORCE と UNIX/IAサーバの場合 | グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側からの初期化 |
UNIXサーバ と UNIXサーバの場合 | UNIXサーバからの初期化 (Solaris OSサーバが存在する場合にはSolaris OSから初期化することを推奨) |
UNIXサーバ と IAサーバの場合 | |
IAサーバ と IAサーバの場合 | IAサーバからの初期化 |
XLデータムーバおよびSAN連携製品が使用するデータ転送用ボリュームの構成は、データの転送の要求発行をグローバルサーバ、PRIMEFORCEあるいは、UNIX/IAサーバの双方から可能な形式となっています。
そのため、データ転送用ボリュームを使用するシステムの情報を設定する必要があります。
XLデータムーバでは、データ転送用ボリュームで接続されているシステムをクライアント/サーバシステムと呼びます。
クライアントシステム | データ転送を依頼する側のシステム |
サーバシステム | データ転送を依頼される側のシステム |
データ転送用ボリュームを初期化する上で、クライアントシステム名やサーバシステム名の情報が必要です。
このシステム名は、データ転送する上で重要な情報です。システム名を誤って指定すると、データ転送用ボリュームとして初期化をしても、XLデータムーバのサブシステム、デーモンまたはサービスが正常に起動できません。また、データが正常に転送できません。
このシステム名は、対応するシステム種別によって、指定する値が異なります。
- グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のシステム名には、任意の名前を指定します。ただし、SANデータ連携製品の場合は、SANデータ連携製品で使用するホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
- UNIXサーバ側のシステム名には、unameコマンドの-nオプションを指定して表示される、ノード名を指定してください。
- Windows NT側のシステム名には、「ネットワークコンピュータ」のプロパティで表示される「ネットワーク」ダイアログ内の、「識別」タグ内のコンピュータ名を指定してください。
- Windows 2000側のシステム名には、「マイコンピュータ」のプロパティで表示される「システムのプロパティ」画面の、「ネットワークID」タグ内の[プロパティ]ボタンを押して表示される、「識別の変更」画面のコンピュータ名を指定してください。
- Windows Server 2003/Windows Server 2003(Itanium)側のシステム名には、「マイコンピュータ」のプロパティで表示される「システムのプロパティ」画面の、「コンピュータ名」タグ内の[変更]ボタンを押して表示される、「コンピュータ名の変更」画面のコンピュータ名を指定してください。
- Windows Server 2008/Windows Server 2008(Itanium)側のシステム名には、「コンピュータ」のプロパティで表示される「システム」のプロパティ画面の、「コンピュータ名」に表示されるコンピュータ名を指定してください。
[13.0]
ただし、クラスタリングシステム上でXLデータムーバを使用される場合、クラスタリングシステム側のシステム名には、以下のシステム名を指定してください。
- クラスタリングシステム側のデータ転送環境設定ファイルに指定した仮想ノード名(UNIXサーバ)または、仮想コンピュータ名(IAサーバ)を指定します。
クラスタリング運用については、付録G クラスタリング運用を参照してください。
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