Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第3部 SSLによる暗号化通信> 第8章 CORBAサービスでSSLを利用する方法> 8.2 CORBAサーバの環境設定

8.2.1 CORBAサービスへの秘密鍵/証明書の設定

 SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境上においてCORBAアプリケーション連携でSSLを使用する場合は、以下の方法でCORBAサービスに秘密鍵/証明書を設定しておく必要があります。

◇秘密鍵/証明書の設定

 CORBAサービスに秘密鍵/証明書を設定するため、odsetSSLコマンドを実行します。コマンド実行時、トークンに設定したユーザPINを入力します。

 CORBAサービスに秘密鍵/証明書を設定

odsetSSL  -sd C:\slot -ed C:\sslcert -tl Token01 -nn Jiro
  UserPIN:
  Re-type UserPIN:

odsetSSL  -sd /home/SSL/slot -ed /home/SSL/sslcert -tl Token01 -nn Jiro
  UserPIN:
  Re-type UserPIN:

セキュリティ属性

 CORBAサービスではセキュリティ属性として以下をサポートしており、odsetSSLコマンドで指定します。

SSL 2.0 暗号化方式 ("-level2 xx")

 SSLバージョン2.0の通信で許容される暗号化方式として、以下の値の和(10進数)を指定します。

0

SSL2.0通信は使用不可

1

128bit鍵を使用したRC2暗号

2

40bit鍵を使用したRC2暗号

4

56bit鍵を使用したDES暗号

8

168bit鍵を使用した3DES暗号

16

128bit鍵を使用したRC4暗号

32

40bit鍵を使用したRC4暗号

SSL 3.0 暗号化方式 ("-level3 xx")

 SSLバージョン3.0の通信で許容される暗号化方式として、以下の値の和(10進数)を指定します。

0

SSL3.0通信は使用不可

1

MD5 MACを使用した暗号なし

2

SHA-1 MACを使用した暗号なし

4

40bit鍵とMD5 MACを使用したRC2暗号

8

56bit鍵とSHA-1 MACを使用したDES暗号

16

168bit鍵とSHA-1 MACを使用した3DES暗号

32

40bit鍵とMD5 MACを使用したRC4暗号

64

128bit鍵とMD5 MACを使用したRC4暗号

128

128bit鍵とSHA-1 MACを使用したRC4暗号

256

128bit鍵とSHA-1 MACを使用したAES暗号

512

128bit鍵とSHA-1 MACを使用したSC2000暗号

1024

256bit鍵とSHA-1 MACを使用したAES暗号

2048

256bit鍵とSHA-1 MACを使用したSC2000暗号

クライアント証明書不在時の認証可否 ("-verify m")

 SSLバージョン3.0の通信において、自ホストにクライアント証明書が存在しない場合に、サーバ側でのクライアント認証時の動作を指定します。

1

自ホストにクライアント証明書が存在しない場合も認証処理を続行

2

自ホストにクライアント証明書が存在しない場合はエラー終了(証明書なし)


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