Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第3部 SSLによる暗号化通信> 第5章 Interstage証明書環境の構築と利用> 5.4 PKCS#12によるInterstage証明書環境の構築方法

5.4.2 PKCS#12データ、証明書、CRLの登録

 認証局から取得したPKCS#12データと証明書とCRLをInterstage証明書環境に登録します。


 取得したPKCS#12データを移入すると、Interstage証明書環境にサイト証明書とそれに対応する秘密鍵と、認証局証明書が登録されます。そのため、PKCS#12データを移入後は、Interstage証明書環境のバックアップをするようにしてください。バックアップ方法については、“Interstage Application Server 運用ガイド”を参照してください。
なお、バックアップしていないときにInterstage証明書環境が破壊された場合、Interstage証明書環境の作成とPKCS#12データの移入を再度行う必要があります。

認証局の証明書の登録

 認証局証明書がPKCS#12データとは別に配布されている場合は、まず認証局の証明書を登録します。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -n CA -f C:\my_folder\CA.der
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

>scsenter -n CA -f /usr/home/my_dir/CA.der
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
UX: SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

 認証局証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [認証局証明書]で参照できます。


 CORBAサービスでは、SSLを使用するすべてのCORBAサーバ、CORBAクライアントで同一の認証局の証明書を登録する必要があります。CORBAサービスクライアントパッケージでの証明書の登録方法については“CORBAサービスでSSLを利用する方法”を参照してください。

PKCS#12データの移入

 PKCS#12データで配布されたサイト証明書と秘密鍵をInterstage証明書環境に移入します。
 移入例を以下に示します。

> scsimppfx -f C:\my_folder\MyCert.p12
Password: (注1)
PKCS#12 Password: (注2)
SCS: 情報: scs0108: PKCS#12(PFX)から認証局証明書を移入しました。<MyCACertificate>
SCS: 情報: scs0109: PKCS#12(PFX)からサイト証明書を移入しました。<MyServerCertificate>

> scsimppfx -f /usr/home/my_dir/MyCert.p12
Password: (注1)
PKCS#12 Password: (注2)
UX: SCS: 情報: scs0108: PKCS#12(PFX)から認証局証明書を移入しました。<MyCACertificate>
UX: SCS: 情報: scs0109: PKCS#12(PFX)からサイト証明書を移入しました。<MyServerCertificate>

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

注2) PKCS#12データを保護するためのパスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

 サイト証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [サイト証明書]で参照できます。証明書の有効期間を参照し、証明書の更新が必要となる時期を確認しておいてください。なお、証明書の更新については、“証明書を更新する(証明書の有効期限が切れる)場合”を参照してください。

信頼する他のサイトの証明書の登録

 信頼する他のサイトの証明書を登録します。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -n OtherSiteCert -f C:\my_folder\OtherSiteCert.der -e
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

>scsenter -n OtherSiteCert -f /usr/home/my_dir/OtherSiteCert.der -e
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
UX: SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

 信頼する他のサイトの証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [認証局証明書]で参照できます。

CRLの登録

 CRLで失効確認をしない場合には、CRLを登録する必要はありません。
CRLで失効確認をする場合には、CRLは定期的に発行されるため、定期的に最新のCRLを取得し登録するようにしてください。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -c -f C:\my_folder\CRL.der
Password: (注1)
SCS: 情報: scs0105: CRLを登録しました。

>scsenter -c -f /usr/home/my_dir/CRL.der
Password: (注1)
UX: SCS: 情報: scs0105: CRLを登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。


 Webサービスクライアント、SOAPクライアント、Servletサービス(コンテナ)では、CRLを参照した失効の確認は行われません。


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