Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第3部 SSLによる暗号化通信> 第5章 Interstage証明書環境の構築と利用> 5.3 CSRによるInterstage証明書環境の構築方法

5.3.3 証明書・CRLの登録

 認証局から取得した証明書とCRLをInterstage証明書環境に登録します。
 証明書は、認証局自身の証明書から順に登録してください。


 取得した証明書・CRLを登録後は必ず、Interstage証明書環境をバックアップしてください。バックアップ方法については、“Interstage Application Server 運用ガイド”を参照してください。
なお、Interstage証明書環境をバックアップしていなかった場合にInterstage証明書環境が破壊されると、Interstage証明書環境の作成(CSRの作成)や、証明書の発行依頼を再度行うことになります。

認証局の証明書の登録

 取得した認証局の証明書を登録します。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -n CA -f C:\my_folder\CA.der
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

>scsenter -n CA -f /usr/home/my_dir/CA.der
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
UX: SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

 認証局証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [認証局証明書]で参照できます。


 CORBAサービスでは、SSLを使用するすべてのCORBAサーバ、CORBAクライアントで同一の認証局の証明書を登録する必要があります。CORBAサービスクライアントパッケージでの証明書の登録方法については“CORBAサービスでSSLを利用する方法”を参照してください。

中間CA証明書の登録

認証局によっては、認証局証明書とサイト証明書のほかに、中間CA(中間認証局)証明書が用意されている場合があります。その場合、サイト証明書の登録の前に、認証局から配布されている中間CA証明書を登録してください。
なお、登録方法は認証局証明書の場合と同じです。“認証局の証明書の登録”を参照してください。

日本ベリサイン株式会社で発行されるセキュア・サーバIDは、2007年6月以降に仕様が変更され、中間CA証明書も提供されるようになります。日本ベリサイン株式会社のサイトを参照し、取得した中間CA証明書を登録してください。

サイト証明書の登録

 発行された証明書をサイト証明書として登録します。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -n SiteCert -f C:\my_folder\SiteCert.der -o
Password: (注1)
証明書応答がキーストアにインストールされました。
SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

>scsenter -n SiteCert -f /usr/home/my_dir/SiteCert.der -o
Password: (注1)
証明書応答がキーストアにインストールされました。
UX: SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

 サイト証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [サイト証明書]で参照できます。証明書の有効期間を参照し、証明書の更新が必要となる時期を確認しておいてください。なお、証明書の更新については、“証明書を更新する(証明書の有効期限が切れる)場合”を参照してください。


 -nオプションには、CSRを作成したときと同じニックネームを指定してください。

信頼する他のサイトの証明書の登録

 信頼する他のサイトの証明書を登録します。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -n OtherSiteCert -f C:\my_folder\OtherSiteCert.der -e
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

>scsenter -n OtherSiteCert -f /usr/home/my_dir/OtherSiteCert.der -e
Password: (注1)
証明書がキーストアに追加されました。
UX: SCS: 情報: scs0104: 証明書を登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。

 信頼する他のサイトの証明書は、Interstage管理コンソールでは[システム] > [セキュリティ] > [証明書] > [認証局証明書]で参照できます。

CRLの登録

 CRLで失効確認をしない場合には、CRLを登録する必要はありません。
CRLで失効確認をする場合には、CRLは定期的に発行されるため、定期的に最新のCRLを取得し登録するようにしてください。
 登録例を以下に示します。

>scsenter -c -f C:\my_folder\CRL.der
Password: (注1)
SCS: 情報: scs0105: CRLを登録しました。

>scsenter -c -f /usr/home/my_dir/CRL.der
Password: (注1)
UX: SCS: 情報: scs0105: CRLを登録しました。

注1) パスワードを入力します。なお、入力した文字列はエコーバックされません。


 Webサービスクライアント、SOAPクライアント、Servletサービス(コンテナ)では、CRLを参照した失効の確認は行われません。


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