ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第7章 テープサーバ業務の削除> 7.1 Solaris版PRIMECLUSTERでの削除

7.1.2 削除作業詳細

以下の手順で、クラスタ環境の削除を行います。

  1. ノードを削除します。

    AdvancedCopy ManagerのGUIを使用してノードを削除します。ただし、Storage管理サーバ業務の場合、この操作を行う必要はありません。
    Storageサーバを兼用している場合は、以下の手順を行った後にノードの削除を行ってください。
    なお、コマンドの詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「各種コマンド」を参照してください。

    1. テープバックアップ管理クラスを削除します。

      テープバックアップ管理クラス削除コマンド(acmtpmgmtclassdel)で実施します。

      詳細については、「テープバックアップ管理クラス削除コマンド(acmtpmgmtclassdel)」を参照してください。

    2. 削除対象のStorageサーバ配下のデバイス情報を削除します。

      デバイスの削除は、削除するデバイスの種類により異なります。以下にデバイスの種類に応じた削除手順を説明します。

      • 業務ボリュームの削除

        業務ボリュームを削除する場合は、以下の手順で行います。なお、本作業は、必ず、削除対象の業務ボリュームを撤去する前に実施してください。

        1)履歴情報削除コマンド(acmhistdel)を実行して、削除対象の業務ボリュームのバックアップ履歴をすべて削除します。
         以下は、コマンド実行例です。

        # /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdel -z /dev/dsk/c1t1d0s6
        /dev/dsk/c1t1d0s6 acmhistdel completed
        #

        2)ディスクバックアップポリシー削除コマンド(acmbkpoldel)およびテープバックアップポリシー削除コマンド(acmtpbkpoldel)を実行して、削除対象の業務ボリュームのバックアップポリシーを削除します。
         以下は、それぞれのコマンド実行例です。

        # /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldel /dev/dsk/c1t1d0s6
        /dev/dsk/c1t1d0s6 acmbkpoldel completed
        #
        # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldel /dev/dsk/c1t1d0s6
        /dev/dsk/c1t1d0s6 acmtpbkpoldel completed
        #

        3)デバイス情報設定コマンド(acmdevinfoset)を実行して、削除対象の業務ボリュームのデバイス情報を削除します。
         以下は、コマンド実行例です。

        # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -o /dev/dsk/c1t1d0s6
        acmdevinfoset completed
        #

      • バックアップボリュームの削除

        バックアップボリュームを削除する場合は、以下の手順で行います。なお、本作業は、必ず、削除対象のバックアップボリュームを撤去する前に実施してください。

        1)削除対象のバックアップボリュームを未使用の状態にします。
         ボリュームが未使用の状態とは、該当のボリュームがバックアップ履歴に存在しない状態です。バックアップ履歴に存在している場合は、バックアップ履歴を削除してください。同じバックアップ履歴が、テープにも存在する場合は、テープの履歴は削除する必要はありません。詳細については、履歴情報削除コマンド(acmhistdel)を参照してください。既に未使用の場合は、次へ進みます。
         以下は、コマンド実行例です。

        # /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdel -m DISK -g 1 /dev/dsk/c1t1d0s6
        /dev/dsk/c1t1d0s6 acmhistdel completed
        #

        2)デバイス情報設定コマンド(acmdevinfoset)を実行して、削除対象のバックアップボリュームのデバイス情報を削除します。
         以下は、コマンド実行例です。

        # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -o /dev/dsk/c1t2d1s6
        acmdevinfoset completed
        #

      バックアップボリュームを削除すると、設定済みのバックアップポリシーを満たさない状態(バックアップボリューム数が保存世代数より少なくなるなど)になる場合があり、この場合、その後のバックアップ運用が継続できなくなってしまいます。このため、バックアップボリュームを削除する場合には、必ず、事前に、設定済みのバックアップポリシーを確認してから行うようにしてください。
      なお、前述のようにバックアップボリュームに余裕がない場合は、替わりとなるバックアップボリュームを登録後、目的のバックアップボリュームを削除するようにしてください。
  2. 業務を停止します。

    PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、削除対象の業務を停止します。

  3. リソースを削除します。

    PRIMECLUSTERの“userApplication Configuration Wizard”を使用して、対象業務に登録されているAdvancedCopy ManagerのリソースとTSMのリソースを削除します。userApplicationがAdvancedCopy Managerのリソースのみで作成されている場合、userApplicationごと削除します。

    userApplicationとリソースの削除方法については、『PRIMECLUSTER 導入運用手引書』を参照してください。
  4. セカンダリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをセカンダリノードでマウントします。

    Storage管理サーバ業務とテープサーバ業務を兼用している場合、リポジトリ用共有ディスクもセカンダリノードでマウントします。

  5. TSMのクラスタ設定を解除します。

    『ETERNUS SF TSM PRIMECLUSTER 適用ガイド』を参照し、セカンダリノード上でPRIMECLUSTER環境削除プロシジャを実行してください。

    プライマリノードの環境は削除しないでください。
  6. セカンダリノードでテープサーバ業務のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclunset_lxprm -n 論理ノード名

  7. 削除対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードについての情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclunset_lxprm -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager Tape Server settings were as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Function       : Tape Server
    Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager Tape Server cluster? [default:y]

    クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  8. セカンダリノードのクラスタアンセットアップコマンドが終了します。

    クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstm 2003 The Tape Server cluster deletion of the secondary node has been completed. Next, delete the clust er environment of the primary node.
    #

    アンセットアップコマンド終了時に、プライマリノードのクラスタ環境アンセットアップを行うようにメッセージ出力されますが、引き続きセカンダリノードでStorage管理サーバ業務またはStorageサーバ業務のクラスタアンセットアップコマンドを実行してください。
  9. セカンダリノードでStorage管理サーバ業務またはStorageサーバ業務のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

    手順は、「Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の削除」の「削除作業詳細」の11.から14.を実施してください。

  10. セカンダリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをセカンダリノードでアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリ用共有ディスクもセカンダリノードでアンマウントします。

  11. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリ用共有ディスクもプライマリノードでマウントします。

  12. TSMのクラスタ設定を解除します。

    『ETERNUS SF TSM PRIMECLUSTER 適用ガイド』を参照し、プライマリノード上でPRIMECLUSTER環境削除プロシジャを実行してください。

    また、『ETERNUS SF TSM PRIMECLUSTER 適用ガイド』を参照し、TSMで使用した共用資源およびプロシジャを削除してください。プロシジャの削除はプライマリノード、セカンダリノードの両方で実施してください。

  13. プライマリノードでテープサーバ業務のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclunset_lxprm -n 論理ノード名

  14. 削除対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードについての情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclunset_lxprm -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager Tape Server settings were as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Primary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Function       : Tape Server
    Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager Tape Server cluster? [default:y]

    クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  15. プライマリノードのクラスタアンセットアップコマンドが終了します。

    クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstm 2002 The Tape Server cluster deletion of the primary node has been completed.
    #

  16. プライマリノードでStorage管理サーバ業務またはStorageサーバ業務のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

    手順は、「Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の削除」の「削除作業詳細」の17.から20.を実施してください。

  17. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリ用共有ディスクもプライマリノードでアンマウントします。

  18. ポート番号を削除します。

    クラスタセットアップ時に、/etc/servicesに設定した以下のサービスを削除します。サービスは、プライマリノードとセカンダリノードの両ノードで削除してください。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesより削除してください。

  19. 業務を起動します。

    PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、手順3で停止した業務を起動します。手順4でuserApplicationを削除している場合は不要です。


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