ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第4章 Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務のカスタマイズ> 4.6 Windows版MSCS/WSFCでのカスタマイズ

4.6.2 カスタマイズ作業詳細

以下の手順にて、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務をセットアップします。

本処理を以下のサービスを利用して実行した場合、不具合が発生しますので、利用しないでください(ただし、Windows Server 2008で、Symfoware Server V9.1.1以降を使用している場合を除く)。
なお、Storage管理サーバがWindows Server 2003であれば、ターミナルサービスへのコンソールセッション接続を行うことで、利用可能です。コンソールセッション接続の方法については、以下を参照してください。
http://support.microsoft.com/kb/278845/ja
  1. プライマリノードを再起動します。

    プライマリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、2に進みます。

  2. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報の設定処理をキャンセルします。

    以下の画面が表示されますので、[キャンセル]ボタンをクリックします。

  3. 必要に応じて、既存の業務を停止します。

    Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を既存のクラスタグループに追加する場合は、クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、該当クラスタグループの業務を停止してください。新規にクラスタグループを作成する場合は、この作業は必要ありません。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクと、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクはオンラインにしておきます。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクはオンラインにしておきます。

    クラスタグループの停止方法、共有ディスクのオンライン方法については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。

  4. Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clustering上で、所有権を獲得します。

    クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、プライマリノードでQuorumディスクとAdvancedCopy Managerで使用する共有ディスクの所有権、および業務の所有権を獲得します。所有権の獲得方法の詳細については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。

  5. クラスタセットアップ開始指示を行います。

    プライマリノードで以下のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    プログラムディレクトリ\bin\stgclset_mscs

  6. ノード種別と共有ディスクを選択します。

    クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  7. プライマリノードのクラスタ情報を設定します。

    クラスタセットアップコマンドの設定画面が表示されます。

    Storage管理サーバ業務の場合

    Storageサーバ業務の場合

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  8. ポート番号・サービスを設定します。

    [ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面が表示されます。ただし、すでに設定済みの場合は表示されません。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  9. ポート番号・サービス設定が完了します。

    [OK]ボタンをクリックします。

  10. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報を設定します。

    [データベース作成場所とデータベースサイズの設定]画面が表示されますので、必要に応じて表示されている内容を変更し、[継続]ボタンをクリックしてください。AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクとAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを同じにする場合は、データベース作成フォルダとして手順6で選択したドライブを指定します。なお、データベースは、必ず、共用ディスク上に作成してください。

  11. Storage管理サーバ業務の場合、データベースアクセスユーザーを設定します。

    データベースをアクセスするユーザ名/パスワードを入力します。入力が完了した後、[設定]ボタンをクリックしてください。なお、Storage管理サーバのIPアドレス欄には、クラスタセットアップコマンド画面で設定済のIPアドレスが表示されますが、変更はできません。

    ユーザ名とパスワードには、以下の条件があります。

  12. Storage管理サーバ業務の場合、設定情報を確認します。

    データベースに関する設定情報が表示されますので、表示された内容を確認の上、[開始]ボタンをクリックしてください。

  13. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が開始されます。

  14. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が完了します。

    DBセットアップの完了画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。

  15. Storage管理サーバ業務の場合、Webサーバの設定をします。(Windows Server 2003のみ)

    以下の確認ダイアログが表示されます。

    Webサーバに、以下の仮想ディレクトリを設定します。

    [表: 仮想ディレクトリ]

    仮想ディレクトリ

    ディレクトリ名

    仮想ディレクトリのプロパティ

    Swstorage

    プログラムディレクトリ\inet\wwwroot

    「読み取り」付加

    swstorage-j

    プログラムディレクトリ\java

    「読み取り」付加

    swstorage-cgi

    プログラムディレクトリ\inet\cgi

    「実行権」付加(CGIが格納されています)

    swstorage-d

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク:\etc\opt\swstorage\etc\data

    「読み取り」付加

  16. プライマリノードのクラスタセットアップを終了します。

    クラスタセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。引き続き、セカンダリの設定を行います。

  17. Storage管理サーバ業務の場合、必要に応じて、ディスクリソースを移動します。

    AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクとAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを分けた場合、クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を使用して、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクのディスクリソースを業務へ移動してください。ディスクリソースの移動方法については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。

  18. セカンダリノードAを再起動します。

    AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、手順19に進みます。

  19. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報の設定処理をキャンセルします。

    以下の画面が表示されますので、[キャンセル]ボタンをクリックします。

  20. セカンダリノードAにて業務の所有権を獲得します。

    クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clustering上で、セカンダリノードAにて業務の所有権を獲得します。所有権の獲得方法の詳細については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。

  21. クラスタセットアップ開始指示を行います。

    セカンダリノードで以下のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    プログラムディレクトリ\bin\stgclset_mscs


  22. ノード種別と共有ディスクを選択します。

    クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  23. セカンダリノードAにおけるクラスタ情報を設定します。

    クラスタセットアップコマンドの設定画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます(ノード種別のみセカンダリノードとなります)。各項目を確認の上、[OK]ボタンをクリックします。

    Storage管理サーバ業務場合

    Storageサーバ業務の場合

  24. ポート番号・サービスを設定します。

    [ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面が表示されます。ただし、すでに設定済みの場合は表示されません。

    パスワードを除いて、プライマリノードの設定と同じ値が表示されます。

    パスワードの欄にはAdvancedCopy Managerインストール時のパスワードを入力します。パスワードを入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  25. ポート番号・サービス設定が完了します。

    [OK]ボタンをクリックします。

  26. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報を確認します。

    [データベース作成場所とデータベースサイズの設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、[継続]ボタンをクリックします。

  27. Storage管理サーバ業務の場合、データベースアクセスユーザーを確認します。

    [IPアドレスとリポジトリアクセスユーザー設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、[設定]ボタンをクリックします。

  28. Storage管理サーバ業務の場合、設定情報を確認します。

    データベースに関する設定情報が表示されますので、表示された内容を確認の上、[開始]ボタンをクリックしてください。

  29. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が開始されます。

  30. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が完了します。

    DBセットアップの完了画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。

  31. Storage管理サーバ業務の場合、Webサーバの設定をします。(Windows Server 2003のみ)

    以下の確認ダイアログが表示されます。

    Webサーバに、以下の仮想ディレクトリを設定します。

    [表: 仮想ディレクトリ]

    仮想ディレクトリ

    ディレクトリ名

    仮想ディレクトリのプロパティ

    Swstorage

    プログラムディレクトリ\inet\wwwroot

    「読み取り」付加

    swstorage-j

    プログラムディレクトリ\java

    「読み取り」付加

    swstorage-cgi

    プログラムディレクトリ\inet\cgi

    「実行権」付加(CGIが格納されています)

    swstorage-d

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク:\etc\opt\swstorage\etc\data

    「読み取り」付加

  32. セカンダリノードのクラスタセットアップを終了します。

    クラスタセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。

  33. セカンダリノードBを再起動します。

    AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、34に進みます。

  34. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報の設定処理をキャンセルします。

    以下の画面が表示されますので、[キャンセル]ボタンをクリックします。

  35. セカンダリノードBにて業務の所有権を獲得します。

    クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clustering上で、セカンダリノードBにて業務の所有権を獲得します。所有権の獲得方法の詳細については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。

  36. クラスタセットアップ開始指示を行います。

    セカンダリノードBで以下のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    プログラムディレクトリ\bin\stgclset_mscs


  37. ノード種別と共有ディスクを選択します。

    クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  38. セカンダリノードの追加を確認します。

    カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認の上、[はい]ボタンをクリックします。

    「設定済みのセカンダリノード数」には、既にセットアップ済みのセカンダリノードのノード数が出力されます。

  39. セカンダリノードBにおけるクラスタ情報を設定します。

    クラスタセットアップコマンドの設定画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます(ノード種別のみセカンダリノードとなります)。各項目を確認の上、[OK]ボタンをクリックします。

    Storage管理サーバ業務の場合

    Storageサーバ業務の場合

  40. ポート番号・サービスを設定します。

    [ポート番号・サービス設定/解除コマンド]画面が表示されます。ただし、すでに設定済みの場合は表示されません。

    パスワードを除いて、プライマリノードの設定と同じ値が表示されます。

    パスワードの欄にはAdvancedCopy Managerインストール時のパスワードを入力します。パスワードを入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  41. ポート番号・サービス設定が完了します。

    [OK]ボタンをクリックします。

  42. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報を確認します。

    [データベース作成場所とデータベースサイズの設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、[継続]ボタンをクリックします。

  43. Storage管理サーバ業務の場合、データベースアクセスユーザーを確認します。

    [IPアドレスとリポジトリアクセスユーザー設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、[設定]ボタンをクリックします。

  44. Storage管理サーバ業務の場合、設定情報を確認します。

    データベースに関する設定情報が表示されますので、表示された内容を確認の上、[開始]ボタンをクリックしてください。

  45. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が開始されます。

  46. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が完了します。

    DBセットアップの完了画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。

  47. Storage管理サーバ業務の場合、Webサーバの設定をします。(Windows Server 2003のみ)

    以下の確認ダイアログが表示されます。

    Webサーバに、以下の仮想ディレクトリを設定します。

    [表: 仮想ディレクトリ]

    仮想ディレクトリ

    ディレクトリ名

    仮想ディレクトリのプロパティ

    Swstorage

    プログラムディレクトリ\inet\wwwroot

    「読み取り」付加

    swstorage-j

    プログラムディレクトリ\java

    「読み取り」付加

    swstorage-cgi

    プログラムディレクトリ\inet\cgi

    「実行権」付加(CGIが格納されています)

    swstorage-d

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク:\etc\opt\swstorage\etc\data

    「読み取り」付加

  48. セカンダリノードBのクラスタセットアップを終了します。

    クラスタセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。

  49. 必要に応じて、リソースの依存関係と実行可能な所有者を設定します。

    リソースの依存関係を設定します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクとAdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを分けた場合、クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を使用して、以下のリソースの依存関係にAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクリソースを追加してください。リソースの依存関係の追加方法は、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。

    バックアップ管理などの運用を実施する(Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務、Storageサーバ業務)場合、クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を使用して、以下のリソースの依存関係に業務用のディスクリソースを追加してください。

    クラスタグループのノード数よりクラスタシステムのノード数が多い場合(たとえばn:1運用待機等)、実行可能な所有者を変更します。

    クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を使用して、当該クラスタグループに属しているAdvancedCopy Managerのリソースのプロパティ情報(実行可能な所有者)をクラスタグループで動作するノードのみに変更してください。実行可能な所有者の変更方法は、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。

    変更するAdvancedCopy Managerのリソースは、以下のとおりです。

  50. Storage管理サーバ業務の場合、プライマリノードとセカンダリノードにてWebサーバのMIME設定をします。(Windows Server 2003のみ)

    Webクライアントを使用するために、ファイルのダウンロードが必要となる場合があります。そのため、手順15と手順30で[はい]ボタンを選択してWebサーバの設定を行った場合は、ファイルがダウンロードできるように以下の設定を行います。

    設定方法については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』の「Storage管理サーバのカスタマイズ作業詳細」の手順9(WebサーバのMIME設定)を参照してください。

  51. プライマリノードにて、AdvancedCopy Managerサービスを起動します。

    クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、設定を完了したクラスタグループをオンラインとし、AdvancedCopy Managerのサービスを起動します。

  52. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  53. 動作ノードを確認します。

    クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を使用して、該当するノードでクラスタグループが動作することを確認してください。

  54. Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy ManagerのGUIなどを使用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務の場合、Storageサーバ業務の環境も作成します。


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