ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.3 - Microsoft(R) Windows(R) 2000 -,- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 -, - Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 -
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第12章 各種コマンド> 12.3 構成管理のコマンド

12.3.10 デバイス情報表示コマンド(stgxfwcmdispdev)

AdvancedCopy Managerで管理しているデバイスの情報を表示します。また、指定したデバイスと同一コピー領域を使用しているデバイスや指定したデバイスと同一論理グループ内に存在するデバイスの一覧を表示することもできます。

本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。

AdvancedCopy Managerに登録されている情報を元に表示します。そのため、論理グループ内に登録されていないデバイスがある場合や、登録後に構成を変更している場合には、正しい情報が表示されません。このような場合は、登録されていないデバイスの登録や、構成変更したデバイスのデバイス情報取得/反映処理を再実行してください。
  1. 指定方法

    プログラムディレクトリ\bin\stgxfwcmdispdev -n サーバ名 [-d デバイス名 [-sm|-grp]]


  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    情報を表示するデバイスを管理するサーバ名を指定します。

    -d

    情報を表示するデバイス名を指定します。
    省略した場合、指定したサーバが管理している全デバイスの情報を表示します。

    -sm

    −dオプションと同時に指定することで、指定デバイスと同じコピー領域を使用しているデバイスの一覧を表示します。

    -grp

    -dオプションと同時に指定することで、指定デバイスと同じ論理グループ内に存在しているデバイスの一覧を表示します。このオプションは-dオプションに指定したデバイスのデバイス種別がLVM/VxVMの場合のみ指定可能です。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    サーバ(Server1)のデバイス(g1d19p1)の情報を表示します。なお、表中の“SDX”または“SDXオブジェクト”は、SafeDISKまたはPRIMECLUSTER Global Disk Services(以下、GDS)の用語です。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\stgxfwcmdispdev -n Server1 -d g1d19p1
    S Device  Block-Device Mount-Point File-System Device-Type Size(MB) RDB-Name Log-Group-Name DB-Space-Name
      g1d19p1 disk19p1     J:          NTFS        Normal      2000     ---      ---            ---
    C:\>

    サーバ(Server1)の全デバイスの情報を表示します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\stgxfwcmdispdev -n Server1
    S Device  Block-Device Mount-Point File-System Device-Type Size(MB) RDB-Name Log-Group-Name DB-Space-Name
      g1d19p1 disk19p1     J:          NTFS        Normal      2000     ---      ---            ---
    * g1d19p2 disk19p2     M:          NTFS        Normal      2000     ---      ---            ---
    D g1d20p1 disk20p1     K:          NTFS        Normal      2000     ---      ---            ---
    U g1d20p2 disk20p2     N:          NTFS        Normal      2000     ---      ---            ---
    C:\>

    サーバ(Server1)のデバイス(/dev/vx/rdsk/dg1/vol1)を同じコピー領域を使用するデバイス情報を表示します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\stgxfwcmdispdev −n Server1 −d /dev/vx/rdsk/dg1/vol1 −sm
    Device                 Mount-Point
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol1  /storagedata
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol2  ---
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol3  /zzz
    C:\>

    サーバ(Server1)のデバイス(/dev/vx/rdsk/dg1/vol1)と同じ論理グループに存在するデバイス情報を表示します。

    C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\stgxfwcmdispdev -n Server1 -d /dev/vx/rdsk/dg1/vol1 -grp
    Device                 Mount-Point
    /dev/vx/rdmp/c1t0d0s2  ---
    /dev/vx/rdmp/c1t0d1s2  ---
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol1  /storagedata
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol2  ---
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol3  /zzz
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol4  ---
    C:\>

    表示される内容を以下に示します。なお、表中の“SDX”または“SDXオブジェクト”は、SafeDISKまたはPRIMECLUSTER Global Disk Services(以下、GDS)の用語です。

    キーワード

    説明

    S

    デバイスの状態を表示します。デバイスの状態に応じて、以下の値を表示します。
    *:未設定デバイス(デバイスが存在する筐体で、アドバンスト・コピーライセンス未設定、キャッシュテーブルサイズ未設定、キャッシュテーブルサイズ不足等の設定不備がある可能性があります。)
    D:デバイス削除エラー
    U:デバイス更新エラー

    Device

    (Solarisサーバの場合)
    RAWデバイス名を表示します。

    (Windowsサーバの場合)
    AdvancedCopy Managerが内部的に管理しているデバイス名を表示します。
    g?d?およびg?d?p?の形式で表示します。
    g?:ディスクアレイ装置番号(ETERNUS ディスクアレイ上にない場合は0)
    d?:ディスク番号(*1)
    p?:パーティション番号(*2)
    SDXオブジェクトの場合は、ディスククラス名/ミラーボリューム名:g?d?p?の形式で表示します。
    ディスククラス名:SDXオブジェクトのディスククラス名
    ミラーボリューム名:SDXオブジェクトのミラーボリューム名

    (HP-UXサーバの場合)
    RAWデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名を表示します。

    (Linuxサーバの場合)
    RAWデバイスを作成している場合はRAWデバイス名、作成していない場合はブロックデバイス名を表示します。

    (AIXサーバの場合)
    RAWデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名を表示します。

    Block-Device

    ブロックデバイス名を表示します。

    (Solarisサーバの場合)
    ブロックデバイス名を表示します。

    (Windowsサーバの場合)
    disk?およびdisk?p?の形式で表示します。
    disk?:ディスクアドミニストレータで表示されるディスク番号
    p?:パーティション番号(*2)

    (HP-UXサーバの場合)
    ブロックデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名を表示します。

    (Linuxサーバの場合)

    ブロックデバイス名を表示します。

    (AIXサーバの場合)
    ブロックデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名を表示します。

    Mount-Point

    (Solarisサーバ、HP-UXサーバ、AIXサーバ、Linuxサーバの場合)
    マウントポイント名を表示します。

    (Windowsサーバの場合)
    ドライブ文字を表示します。

    File-System

    ファイルシステム名を表示します。

    Device-Type

    デバイスの種別を表示します。
    Normal/SDX(Slice)/LVM/VxVM/SDX(Volume)

    Size(MB)

    デバイスに割り当てられた容量(MB)を表示します。

    RDB-Name

    (Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバの場合)
    SymfowareのRDBシステム名を表示します。

    (HP-UXサーバ、AIXサーバの場合)
    常に、“---”を表示します。

    Log-Group-Name

    (Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバの場合)
    Symfowareのロググループ名を表示します。

    (HP-UXサーバ、AIXサーバの場合)
    常に、“---”を表示します。

    DB-Space-Name

    (Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバの場合)
    Symfowareのデータベーススペース名を表示します。

    (HP-UXサーバ、AIXサーバの場合)
    常に、“---”を表示します。

    (*1)ディスクアレイ装置内で一意に与えられた番号です。ディスクアドミニストレータ上のディスク番号とは異なります。

    (*2)ディスク内のパーティションの順序番号です。パーティションとは、ディスクアドミニストレータにおける以下の内容を指します。また、番号はディスクアドミニストレータ上の左から右に向かって数えた時の番号です。

RDB-Name, Log-Group-Name, DB-Space-Nameは、以下の条件の場合に表示されます。

本コマンドの注意事項は以下のとおりです。

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