ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.3 - Microsoft(R) Windows(R) 2000 -,- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 -, - Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 -
目次 索引 前ページ次ページ

第10章 SQL Serverデータベースのバックアップとリストア> 10.2 運用設計

10.2.1 SQL Serverデータベースのバックアップ運用設計

データベースのバックアップ運用設計を行います。『SQL Server Books Online』の「バックアップと復元の計画の立案」を参考にして設計を行ってください。

さらに、以下のデータベースファイルの配置に関する制限事項を守って設計を行ってください。

10.2.1.1 ローパーティション上のデータベー 

AdvancedCopy Managerはローパーティション上に構築されたデータベースはサポートしません。データベースはファイルシステム上に構築してください。

10.2.1.2 ファイル配 

AdvancedCopy Managerは、ボリューム単位(パーティション単位)でコピー処理を実施します。そのため、データベースファイルの配置ボリュームには、対象となるデータベースファイル以外のファイルは置かないでください。

10.2.1.2.1 フルテキストカタログの配置(SQL Server 2005/2008の場合) 

SQL Server 2005/2008でフルテキストカタログを使用する場合は、データベースボリュームのいずれかにフルテキストカタログを作成してください。これにより、フルテキストカタログも含めてデータベースのバックアップ/リストアが行われます。

フルテキストカタログをデータベースボリューム以外のボリュームに作成した場合は、フルテキストカタログはバックアップされないため、リストア後にフルテキストカタログの再構築が必要になります。

10.2.1.3 バックアップ運用を行うサーバの決 

バックアップ運用を行うサーバを決定します。

バックアップ運用を行うサーバには、次のものがあります。

■Storage管理サーバ

複数のStorageサーバを一元管理、集中操作します。AdvancedCopy Managerマネージャー機能をインストールする必要があります。Storage管理サーバは、Storageサーバを兼ねることができます。

■Storageサーバ(業務サーバ)

SQL Serverの運用を行うサーバです。AdvancedCopy Managerエージェント機能をインストールする必要があります。データベースのバックアップ/リストアはこのサーバより実行します。

■Storageサーバ(バックアップサーバ:レプリケーション管理機能のみ)

バックアップサーバ運用を行うサーバです。AdvancedCopy Managerエージェント機能をインストールする必要があります。データベースボリュームのバックアップ先となるボリューム(バックアップボリューム)が接続されています。バックアップサーバ運用はレプリケーション管理機能を使用する場合のみ実施可能です。バックアップ管理機能では実施できません。

10.2.1.4 バックアップ対象の決 

バックアップ対象となるデータベース、および、データベースファイルが配置されているボリューム(データベースボリューム)を決定します。

全てのデータベースボリュームは、ETERNUS ディスクアレイ上に配置されている必要があります。

10.2.1.5 バックアップ方式の決 

バックアップ方式を決定します。

バックアップ方式としては以下の2つが選択可能です。

■スナップショット型バックアップ

ディスクアレイ装置(ETERNUS ディスクアレイ)のOPC/ROPC機能を用いたバックアップ方式です。バックアップはOPC/ROPCを起動することにより採取されます。

QuickOPC機能に対応したディスクアレイ装置の場合は、差分スナップショット型バックアップを行うことができます。差分スナップショット型バックアップについては、「QuickOPC機能によるバックアップ運用」を参照してください。

■同期型バックアップ

ディスクアレイ装置(ETERNUS ディスクアレイ)のEC/REC機能を用いたバックアップ方式です。バックアップは、等価維持状態のEC/RECを停止またはサスペンド(バックアップ管理機能使用時)、およびサスペンド(レプリケーション管理機能使用時)することにより採取されます。

バックアップ管理機能使用時は、等価維持状態のEC/RECを停止またはサスペンドすることによりバックアップが作成されます。SQL Serverバックアップ実行コマンド(swstbackup_sqlsvr)をサスペンド指定で実施すると、Suspend/Resume機能により、等価維持状態を一時停止(サスペンド)してバックアップを行います。Suspend/Resume機能については、「Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。

10.2.1.6 バックアップボリュームの準

バックアップボリュームを準備します。

データベースボリュームのバックアップ先となるボリュームをバックアップボリュームと呼びます。バックアップボリュームは、ETERNUS ディスクアレイ上に配置されている必要があります。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2000-2008