ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.3 - Microsoft(R) Windows(R) 2000 -,- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 -, - Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 - |
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第9章 Exchangeデータベースのバックアップとリストア | > 9.4 バックアップの実行 |
バックアップディスク(LUN)にボリューム(パーティション)が存在している場合、同期処理の開始前(同期型バックアップの場合)またはバックアップ処理前(スナップショット型バックアップの場合)にいったんボリュームの削除が行われます。したがって、バックアップ時にはバックアップボリュームを使用しているプロセスが存在していてはいけません。
ボリューム削除は、リクエスタがボリュームをロックした状態で行います。ボリュームのロック処理に失敗した場合、ロック処理のリトライが実施されます。標準のリトライ動作は以下のとおりです。
ロック処理に失敗した場合は、1秒間待った後、再度、ロック処理を実施する。
ロック処理のリトライを20回(初回と合わせて計21回)実施しても、ロックが取得できない場合は、処理を中断してコマンドを異常終了させる。
リトライ上限(デフォルト値=20回)とリトライ間隔(デフォルト値=1秒)は、VSS複写先ディスクロック動作指定ファイルと呼ばれる設定ファイルを作成することにより変更できます。
また、この設定ファイルでは、複写先ボリュームの前処理に対して、以下の動作を指示することもできます。
ロック処理のリトライを行う前に、そのボリューム内の全てのファイルハンドルを無効にすることを指定する(強制ロック機能)。
VSS複写先ディスクロック動作指定ファイルは以下のファイル名でバックアップサーバ上に作成します。
環境設定ディレクトリ\etc\repl\data\VSSDSTLOCK.INI
本ファイルの設定はセクション名が「gXdYpZ」でなく「gXdY」となる以外は、複写先ボリュームロック動作指定ファイルの形式と同じです。
バックアップディスクは下図の状態A〜Cのいずれかの状態にあります。バックアップ実行時、バックアップディスクが状態B、状態Cにある場合は実際のバックアップ処理の前に状態Aに戻す処理が実施されます。
初回のバックアップ以外には状態Cになることはないため、バックアップディスクはバックアップ運用中、状態Aと状態Bの間を遷移します。
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