名前
r3mgr - SAP R/3 システムジョブの操作
記述形式
r3mgr -a | -f | -i | -s | -v | -x level [ -o logfile ] [ -t ] login |
利用方法
r3mgr コマンドは、Systemwalker Operation Manager サーバのコマンドプロンプトから実行します。r3mgr コマンドは、システム管理者のみ使用できます。
機能説明
r3mgr コマンドは、SAP R/3 のXMI ログの採取レベルおよび投入されたR/3 システムジョブの操作を行うコマンドです。
以下に、r3mgr コマンドのオプションおよび引数について説明します。
-a
R/3 システムジョブのステップ情報を変更します。変更できるのは、R/3 システムジョブ内のABAP/4 プログラムと引数です。このオプションを指定した時には、自動的に会話モードに入ります。会話モードでは、R/3 システムジョブの名前、ジョブ番号、 ステップ番号、変更後のABAP/4 プログラム名、変更後のABAP/4 プログラムの引数を指定します。5.2.2 r3exec コマンドの“-n”オプションで投入された保留中のR/3 システムジョブに対して使用します。
-f
R/3 システムジョブを検索します。このオプションを指定した時には、自動的に会話モードに入ります。会話モードでは、R/3 システムジョブの名前およびジョブ番号等の検索条件を指定します。
-i
R/3 システムジョブを実行できる状態ならすぐに実行します。このオプションを指定した時には、自動的に会話モードに入ります。会話モードでは、R/3 システムジョブの名前およびジョブ番号を指定します。また、アプリケーションサーバ、または、サーバグループのいずれかを指定することもできます。
5.2.2 r3exec コマンドの“-n”オプションで投入された保留中のR/3 システムジョブに対して使用します。
-s
R/3 システムジョブを実行します。このオプションを指定した時には、自動的に会話モードに入ります。会話モードでは、R/3 システムジョブの名前およびジョブ番号を指定します。また、アプリケーションサーバ、または、サーバグループのいずれかを指定することもできます。
5.2.2 r3exec コマンドの“-n”オプションで投入された保留中のR/3 システムジョブに対して使用します。
-v
ABAP/4 プログラムに割り当てられている引数を表示します。このオプションを指定した時には、自動的に会話モードに入ります。会話モードでは、ABAP/4 プログラム名、レポート名、引数を指定します。
-x level
XMI ログの採取レベルを設定します。指定できる値は、以下のとおりです。初期の設定の値は、0 です。
0 通常動作モード
1 最低の出力レベル
2 中間の出力レベル
3 最高の出力レベル
“-x”オプションは、すべてのR/3 システムジョブに影響を与えます。また、操作が有効になるのは、操作が完了してから、起動されたR/3 システムジョブからです。
障害調査
以下に、r3mgr コマンドの障害調査用オプションおよび引数について説明します。通常は、以下のオプションを使用することはありません。富士通SE からの依頼があった時のみ使用してください。
-o logfile
SAP R/3 システムとのインタフェースであるRFC ファンクションの呼び出しログをlogfile で指定したファイルに格納します。指定したファイルが既に存在する場合には、追加書きを行います。
-t
SAP R/3 システムとのインタフェースであるRFC のトレースを行うようにSAP R/3 システムに依頼します。トレース情報は、SAP R/3 システム内に格納されます。
コマンド格納場所
Windows/Windows for Itanium | Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ¥MpWalker.JM¥bin |
Solaris/ Linux/Linux for Itanium | /usr/bin |
ファイル
データが格納されているファイルを以下に示します。
UNIX版の場合
/etc/mjes/r3/r3passwd
セション開設用情報ファイル
Windows版の場合
Systemwalker Operation Manager インストール先ディレクトリ¥MPWALKER.JM¥Mpmjessv¥R3¥R3passwd
セション開設用情報ファイル
関連項目
SAP R/3 ジョブ連携のr3stat、r3exec、r3del