ジョブスケジューラに登録したジョブごとの標準出力(stdout)および標準エラー出力(stderr)は、データベースディレクトリ配下の以下のファイルに格納されます。
Windows版の場合、“プロジェクト名_ジョブネット名_cccccccccccccccc.log”、ccccccccccccccccは任意の文字
UNIX版の場合、“プロジェクト名_ジョブネット名_nn.log”、nnは任意の数字
ユーザは、[ジョブの出力情報]ウィンドウまたは[監視-ジョブ]ウィンドウの[前回履歴]シートで、この標準出力および標準エラー出力を見ることができます。
このファイルには、ジョブネット中の全ジョブの標準出力と標準エラー出力が、各行の先頭にジョブスケジューラが管理しているジョブ番号を付加した形式で格納されています。なお、このファイルは、ジョブネット起動時に削除され、実行結果は前回の1回分だけしか保存されません。過去の実行結果を保存したい場合は、ジョブの中で結果をファイルへ出力するなどの対処を行ってください。
標準出力および標準エラー出力に関する注意事項を説明します。
標準出力および標準エラー出力に対してバイナリデータ、および半角カナ文字を出力しないでください。バイナリデータ、および半角カナ文字を出力するジョブの場合は、出力結果を保存しないようにしてください([登録-ジョブ]ウィンドウで、“標準出力/エラー出力を保存しない”を指定してください)。バイナリデータ、および半角カナ文字を保存すると、出力情報が表示できない場合や、ジョブスケジューラが異常終了する場合があります。
標準出力および標準エラー出力に対して、1行に996バイトを超えるようなデータを出力しないでください。ジョブ番号の領域を含め1000バイトを超えるデータを出力した場合、1000バイトを超えた部分は、[監視-ジョブ]ウィンドウの[前回履歴]シート、および[ジョブの出力情報]ウィンドウに表示されません。
標準出力および標準エラー出力に対して、20000行を超えるようなデータを出力しないでください。20000行を超えるデータを出力した場合、20000行を超えた部分は、[監視-ジョブ]ウィンドウの[前回履歴]シート、および[ジョブの出力情報]ウィンドウに表示されません。
文字コードがUTF-8の環境において、標準出力および標準エラー出力としてUTF-8以外のコードを出力するジョブの場合は、出力結果を保存しないようにしてください([登録-ジョブ]ウィンドウで、“標準出力/エラー出力を保存しない”を指定してください)。文字コードがUTF-8の環境で、UTF-8以外のコードを保存すると、出力情報が表示できない場合や、ジョブスケジューラが異常終了する場合があります。【UNIX版】
標準出力および標準エラー出力を合わせたデータのサイズが、OSで制限しているファイルサイズを超えるような場合、ファイルに出力できません。
ユーザアプリケーションから、UNICODE形式で標準出力または標準エラー出力にデータを出力した場合、Systemwalker Operation ManagerのGUI([監視-ジョブ]ウィンドウの[前回履歴]シート、ジョブの出力情報]ウィンドウおよびWeb GUI)では、以下の現象が発生します。
文字化けが発生する
空の状態で表示される
“出力情報がありません”のエラーメッセージが出力されウィンドウが終了する
正しく表示するためには、Systemwalker Operation Managerがサポートするコード系に変換するなどの処理を実施してください。