ここでは、メッセージ事象の発生のカウント方法について説明します。
メッセージ事象の発生のカウント開始契機
メッセージ事象は、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[メッセージ]シートの[待ち合わせるメッセージ事象]でメッセージを待ち合わせるジョブネットを定義した時点から発生回数がカウントされます。日変わり時刻をまたがり、再スケジュールされた場合もメッセージ事象の発生はクリアされません。現在ジョブネットの起動を待ち合わせているメッセージ事象の発生回数は、[メッセージ事象一覧]ウィンドウで確認できます。メッセージ事象の発生回数をクリアしたい場合は、jobschmsgclearコマンドを利用してください。jobschmsgclearコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
スケジュールで起動された場合のメッセージ事象の発生のカウント
ジョブネットがスケジュールで起動される場合、メッセージ事象の発生回数は減じられる場合とクリアされる場合があります。
メッセージ事象だけで待ち合わせるジョブネットの場合、ジョブネットが起動した時点でメッセージ事象の発生回数は減じられます。
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[メッセージ]シートの[待ち合わせ条件]で、[すべてのメッセージ事象が発生した時に起動]が指定されている場合は、すべてのメッセージ事象の発生が確認された時点でジョブネットが起動されます。ジョブネットの起動とともに、それぞれのメッセージ事象の発生回数を1ずつ減じます。すべてのメッセージ事象の発生回数はクリアされません。
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[メッセージ]シートの[待ち合わせ条件]で、[いずれかのメッセージ事象が発生した時に起動]が指定されている場合は、いずれかのメッセージ事象が発生するたびにジョブネットが起動され、そのたびにメッセージ事象の発生回数は1減じられます。すなわちジョブネットの起動とともにメッセージ事象の発生はクリアされる状態となります。
メッセージ事象と起動時刻で待ち合わせるジョブネットの場合、ジョブネットが起動された時点でメッセージ事象の発生はクリアされます。
メッセージ事象の待ち合わせ条件で指定したメッセージ事象の発生が確認され、かつ起動時刻が到来した時点でジョブネットは起動されます。
メッセージ事象の条件が整った時点で起動時刻が到来していない場合は、起動時刻の到来を待ってジョブネットは起動されます。また、起動時刻が到来した時点でメッセージ事象の条件が整っていない場合は、メッセージ事象の条件が整うのを待ってジョブネットは起動されます。
手動で起動される場合のメッセージ事象のカウント
手動でジョブネットやグループを起動したときには、スケジュールで定義された起動条件に従って起動されるわけではないため、メッセージ事象の発生はクリアされません。
グループについては、本日分として1回しか起動されないため、手動で起動した場合、グループに属するジョブネットに登録したメッセージ事象の発生はクリアされませんが、グループ自体は本日分が起動されたとして扱われるため、注意してください。
ジョブネットの状態とメッセージ事象のカウント
ジョブネットの状態が以下の場合に発生したメッセージは、メッセージ事象が発生してもジョブネットに認識されません。すなわち、メッセージの発生回数としてカウントされません。
ジョブネットが実行中または警告状態のときに発生したメッセージ。ただし、[ジョブネット実行中も有効]が指定されている場合はカウントされます。
ジョブネットが無効状態の間に発生したメッセージ
[ジョブネットの確認操作を有効とする]を指定していて、かつ、ジョブネットが異常終了の状態で発生したメッセージ。ただし、グループに含まれるジョブネットの場合はカウントされます。
[ジョブネットの確認操作を有効とする]および[強制終了を確認操作の対象とする]を指定していて、かつ、ジョブネットが強制終了の状態で発生したメッセージ。ただし、グループに含まれるジョブネットの場合はカウントされます。
ジョブネットが停止状態の場合は、一時停止の間に発生したメッセージ事象の発生はカウントされます。また、無効/無効解除や、停止/停止解除といった、操作のタイミングでは、それまでに発生していたメッセージ事象の発生はクリアされません。
上記に記載したジョブネットの状態以外でもメッセージ事象がジョブネットに認識されない場合があります。詳細は、“14.3.3 メッセージ事象の受け付けについて”を参照してください。
注意
[一日一回](メッセージ事象発生時のみ起動)を指定した場合
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ-[基本情報]シートの[メッセージ事象発生時のみ起動]で[一日一回]を指定した場合、メッセージ事象の発生のカウントは以下のようになります。
ジョブネットの起動時にメッセージ事象の発生はすべてクリアされます。また、最初のメッセージ事象の条件がそろう前に、手動で起動操作を行った場合も、ジョブネットの起動時にメッセージ事象の発生はクリアされます。クリアされた後は、本日中のメッセージはカウントされません。
ジョブネットが未起動のまま日変わり時刻を迎えた場合、日変わり時刻到来時に、すべてのメッセージ事象の発生がクリアされます。
ただし、[日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う]が指定されている持ち越しジョブネットの場合、ジョブネットが未起動のまま日変わり時刻を迎えた時には、前日のジョブの状態が持ち越されます。メッセージ事象の発生も保持された状態で持ち越されます。