サブシステム環境で大量のジョブを起動する場合のために、データベースディレクトリとスプールディレクトリを任意のディスクへ分散して配置する方法を説明します。
ディレクトリの格納場所
サブシステム環境の作成時には、データベースディレクトリとスプールディレクトリは以下に格納されています。
データベースディレクトリ
Windows版の場合 | インストール先ディレクトリ |
Solaris版の場合 | /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn |
HP版の場合 | /opt/FHPJOBSCH/db/JOBDBn |
AIX版の場合 | /usr/FAIXJOBSC/db/JOBDBn |
Linux版/Linux for Itanium版の場合 | /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn |
スプールディレクトリ
Windows版の場合 | インストール先ディレクトリ |
Solaris版の場合 | /var/opt/FJSVMJS/var/spool/mjes/mjesn |
HP版の場合 | /opt/FHPMJS/var/spool/mjes/mjesn |
AIX版の場合 | /opt/FAIXMJS/var/spool/mjes/mjesn |
Linux版/Linux for Itanium版の場合 | /var/opt/FJSVMJS/var/spool/mjes/mjesn |
上記の“JOBDBn”、“jobdbn” “mjesn”の“n”は、サブシステム1~9までの各サブシステム番号に対応します。サブシステム番号が0の場合は、サブシステムを複数起動しない場合と同じディレクトリに格納されます。
ディレクトリの分散手順【UNIX版】
UNIX環境におけるデータベースディレクトリとスプールディレクトリの分散は、データベースディレクトリとスプールディレクトリを任意のディスクへ移動した後、サブシステム環境の作成時の格納場所にシンボリックリンクを作成することで行います。
Solaris環境で、データベースディレクトリを“/disk1”配下へ、スプールディレクトリを“/disk2”配下へ移動する場合を例として説明します。
1)ディスクへの移動
データベースディレクトリおよびスプールディレクトリを別のディスクに移動します。
# mv /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn /disk1/JOBDBn |
2)シンボリックリンクの作成
以下の例のようにシンボリックリンクを作成します。
# ln -s /disk1/JOBDBn /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn |
備考. 例のnは実際のサブシステム番号にしてください。
ディレクトリの分散手順【Windows版】
Windows環境におけるデータベースディレクトリとスプールディレクトリの分散は、[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウから呼び出されるシートで、分散先のディスクのデータベースディレクトリとスプールディレクトリを指定することで行います。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウから[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[データベース]シートを呼び出します。このウィンドウで、初期値のドライブ名を別のディスクのドライブ名に変更します。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウから[運用情報の定義]ウィンドウを呼び出します。[運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプールディレクトリ]で、別のディスクのディレクトリを指定します。
注意
スプールディレクトリに指定するディレクトリは、ジョブ実行制御が作業ディレクトリとして使用するため、初期化モードで起動するときにファイルやディレクトリが削除されます。スプールディレクトリの指定先には、必ず空のディレクトリを指定してください。