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Systemwalker Operation Manager  解説書

1.3.4 運用形態に応じて利用する機能

本項では、運用形態に応じて利用する機能について説明します。

1.3.4.1 サービス/アプリケーションの起動

サービス・アプリケーション起動機能は、以下に示す機能によって、OS起動時に業務環境を自動的に構築します。本節では、各機能について概要を説明します。

サービス起動機能【Windows版】

サーバの電源が投入され、OSが起動する時に、あらかじめ設定されたサービススケジュールに従って、サービスを自動的に起動します。サービススケジュールとは、起動するサービスとその起動順序を指定した情報のことです。

起動したサービスは、電源を切断する前に、起動とは逆の順序で終了します。

アプリケーション起動機能

サービスを起動した後に、あらかじめ設定されたアプリケーションスケジュールに従って、アプリケーションを自動的に起動します。アプリケーションスケジュールとは、起動するアプリケーションとその起動順序を指定した情報のことです。

起動したアプリケーションは、電源を切断する前に、起動とは逆の順序で終了します。


起動するサービスおよびアプリケーションは、平日と休日、または特定の日ごとに替えられるので、日によって異なる業務環境を構築することができます。平日と休日で異なる業務環境の構築例を以下に示します。

1.3.4.2 イベントの監視【Windows版】

イベント監視機能を使用すると、“システム異常を知らせるメッセージの出力”などのイベントが発生した時に、“システム管理者へショートメールの送信”や“イベントに対処するアプリケーションの起動”といったアクションを、人手を介さずに自動的に行うことができます。自動的に実行するアクションは、平日や休日、あるいは時間帯によって替えることができます。


イベント監視機能で監視できるイベントを以下に示します。

イベント監視機能が提供する自動アクションを以下に示します。

1.3.4.3 アクションの管理【Windows版】

アクション管理機能を使用すると、イベント監視機能によって自動実行される、音声通知、メール送信、ポップアップメッセージ通知およびショートメール通知を監視および操作することができます。本節では、各機能について概要を説明します。

アクションの監視・操作

アクション管理機能では、アクションの実行状況を監視することができます。監視したいアクション種別だけをアクション管理ウィンドウに表示させることができるので、アクションの実行状況を一目で監視できます。また、アクションの情報は一覧表示だけでなく、アクションごとに詳細な情報を表示することもできます。

さらに、アクションに対して、実行の一時停止や削除などの操作を行うことができます。実行されるアクションが多いなどの理由でアクションが実行されない時に、アクションの実行順序を変更して、ほかのアクションよりも先に実行させることができます。

アクションの実行API

アクション管理機能は、アクションを実行するためのAPIを提供しています。

例えば、このAPIを使って作成したプログラムをジョブスケジューラのジョブとして登録することで、アクションをスケジューリングしたり、ジョブが異常終了した時にシステム管理者へショートメールを送信することができます。

アクションの実行APIの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

1.3.4.4 バックアップ連携【Windows版】

バックアップ連携は、ARCserve(データを自動バックアップするプログラムです)の機能を、コマンドを使って利用できるようにする機能です。

バックアップ連携を使ってできる処理内容の概要を以下に示します。

バックアップ連携を使用する場合、ARCserveは必須です。ARCserveのコマンド(cabatch)を使用することで連携できます。

連携方法は、ARCserveのマニュアルを参照してください。

なお、バックアップ連携コマンドをジョブスケジューラに登録して、ARCserveのジョブスクリプトに従って自動的に処理させる運用もできます。

ARCserveのコマンド(cabatch)をジョブスケジューラに登録して運用するイメージを以下に示します。

運用イメージ

1.3.4.5 業務連携

業務連携は、サーバとサーバ間またはサーバとクライアント間での業務データなどのやりとりを、コマンドで実行できるようにする機能です。

業務連携機能を使ってできる処理の概要を以下に示します。

業務連携のコマンドを使うことで、今までJCLやバッチファイルを作成して行っていた以下のような処理も簡素化されます。

なお、業務連携コマンドをジョブスケジューラに登録して、自動的に処理させるのが、業務連携の基本的な運用形態です。