Systemwalker Operation Manager スケジュール分散機能を利用するための、環境定義について説明します。
Systemwalker Operation Managerインストール時には、スケジュール分散機能は有効になっていません。スケジュール分散機能を有効にするには、サーバでstemenvset 環境構築コマンドを実行する必要があります。
Systemwalker Operation Managerクライアントでは、インストール直後からスケジュール分散機能のメニューが表示されますが、[スケジュール分散環境設定 [ログイン]]ウィンドウまたは[スケジュール分散状況監視 [ログイン]]ウィンドウからスケジュール分散機能を有効にしていないサーバに接続した場合は、エラーメッセージが表示されます。また、SE版のサーバに接続した場合も、エラーメッセージが表示されます。
ポイント
スケジュール分散機能を運用する場合は、どのサーバを管理サーバとし、どのサーバをスケジュールサーバにするなどの運用形態を、あらかじめ決定しておくことをお薦めします。【UNIX版】
スケジュール情報を配付できるスケジュールサーバは、自サーバを除き、5台までです。スケジュールサーバには、1つの管理サーバからのみ配付が可能です。【UNIX版】
管理サーバとスケジュールサーバの組み合わせには、OSの違い、コード系の違い、バージョンの違いにより制限があります。詳細は、“A.2 管理サーバ・スケジュールサーバ接続のサポート範囲”を参照してください。
複数のサブシステムでスケジュール分散機能を運用する場合は、サブシステム環境を、あらかじめ構築しておいてください。サブシステム環境の構築方法の詳細は、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”の、“複数サブシステム運用の定義”を参照してください。
拡張ユーザ管理機能を利用する場合、管理サーバとすべてのスケジュールサーバで拡張ユーザ管理機能に関する設定を統一してください。【UNIX版】
環境を定義する手順は、以下のとおりです。
1. スケジュール分散機能を構築する
スケジュール分散機能を運用するすべてのサーバで、stemenvset 環境構築コマンドを実行してスケジュール分散機能を構築し、機能を有効にします。詳細は、“2.2 スケジュール分散機能の構築/解除”を参照してください。
2. スケジュールのモード設定
スケジュールのモードを設定します。
管理サーバに接続した[スケジュール分散環境設定]ダイアログボックスで、サブシステムごとに以下の手順で設定します。
サブシステムを指定し、以下のいずれかのモードを選択します。
運用日管理スケジュール
運用日管理スケジュール(テストモード)
通常スケジュール
スケジュール分散機能を運用したい場合は、いずれか1つ以上のサブ システムで“運用日管理スケジュール”または“運用日管理スケジュール(テストモード)”を選択する必要があります。
モードのデフォルト値としては、従来のSystemwalker Operation Managerの運用方法である、“通常スケジュール”が設定されています。“通常スケジュール”を選択する場合は、以降の設定は必要ありません。
“運用日管理スケジュール”および“運用日管理スケジュール(テストモード)”の場合で、スケジュール情報を自サーバ以外に配付する場合は、配付先のスケジュールサーバを設定します。【UNIX版】
配付できるサーバは、自サーバを除き、5台までです。また、スケジュールサーバには、1つの管理サーバからのみ配付が可能です。【UNIX版】
自サーバだけにスケジュール情報を分散する場合は、この設定は必要ありません。
“運用日管理スケジュール(テストモード)”の場合は、仮想時間の設定を行います。
手順の詳細は、“2.3 スケジュールのモード設定”を参照してください。
3. 環境設定
管理サーバおよびスケジュールサーバで、環境設定を行います。
管理サーバの環境設定
管理サーバに接続した[スケジュール分散環境設定]ダイアログボックスで、設定を行います。
サブシステムごとに、以下に関する設定を行います。
配付に関する設定【UNIX版】
スケジュールに関する設定
通知に関する設定
デフォルト値で運用する場合は、設定の必要はありません。
詳細は、“2.4.1 管理サーバの環境設定”を参照してください。
スケジュールサーバの環境設定【UNIX版】
スケジュールサーバに接続した[スケジュール分散環境設定]ダイアログボックスで、設定を行います。
サブシステムごとに、以下に関する設定を行います。
スケジュールに関する設定
通知に関する設定
デフォルト値で運用する場合は、設定の必要はありません。
詳細は、“2.4.2 スケジュールサーバの環境設定【UNIX版】”を参照してください。