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Systemwalker Operation Manager  リファレンスマニュアル

21.1 ジョブスケジューラの終了コード

ジョブの終了コードのうち、201~256までの値はジョブスケジューラで設定されています。ジョブスケジューラが返すジョブの終了コードとその意味を以下に示します。

ポイント

201~256以外の終了コード、および201~256内でも未使用の終了コードはOperation Managerが設定した値ではなく、ジョブ自身、すなわちジョブのコマンド欄に登録したコマンド、バッチファイル、シェルスクリプトなどが出力した値です。コマンド、バッチファイル、シェルスクリプトなど、ジョブ自身を調査してください。

また、ジョブとして登録したコマンド、バッチファイル、シェルスクリプトなどの終了コードが201~256とならないように考慮してください。

ジョブスケジューラが設定するジョブの終了コードとその意味

【Windows版】

終了コード

201~238

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

239

ジョブを実行中にジョブスケジューラサービスが停止しました。(注1)

240~242

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

243~244

(ジョブ実行制御に依頼した)ジョブの実行に失敗しました。

245

可変パラメタまたはジョブ定義変数の値に使用不可文字が含まれています。

246

可変パラメタまたはジョブ定義変数を置き換えた結果、文字列長の上限を超えました。

247

ジョブ定義変数情報の読み込みに失敗しました。

248~249

未使用(ジョブスケジューラで予約)

250

指定されたジョブが存在しません。

251~254

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

255

ジョブの終了コードが 256以上です。(注3)

256

ジョブが強制終了されました。

【UNIX版】

終了コード

201~231

ジョブがシグナルで終了しました。終了コードは、“200+シグナル番号”です。ただし、終了コード201、213、218、224、226および227はジョブスケジューラに無視されます。

232~237

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

238

ジョブネット管理者の権限設定(initgroupsシステムコール)が失敗しました。

239

ジョブを実行中にジョブスケジューラデーモンが停止しました。(注1)

240~242

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

243~244

ジョブの実行に失敗しました。

245

可変パラメタまたはジョブ定義変数の値に使用不可文字が含まれています。

246

可変パラメタまたはジョブ定義変数を置き換えた結果、文字列長の上限を超えました。

247

ジョブ定義変数情報の読み込みに失敗しました。

248~249

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

250

ジョブネット管理者の情報取得(getpwnamシステムコール)が失敗しました。なお、旧バージョン互換(旧・標準)属性以外の時に、指定されたジョブが存在しなかった場合があります。(注2)

251

ジョブネット管理者の権限設定(setgidシステムコール)が失敗しました。

252

ジョブネット管理者の権限設定(setuidシステムコール)が失敗しました。

253

ジョブに指定されたディレクトリへの移動(chdirシステムコール)が失敗しました。

254

ジョブの起動(execvpシステムコール)が失敗しました。

255

ジョブの起動(forkシステムコール)が失敗しました。
旧バージョン互換(旧・標準)属性以外の場合、ジョブの終了コードが 256以上です。(注3)

256

ジョブが強制終了されました。

注1)

ジョブの実行中にバックアップを行い、その情報をリストアした場合、実行中だったジョブは終了コード239の異常終了となります。

注2)

旧バージョン互換(旧・標準)属性以外の時にジョブが存在しなかった場合は、ジョブの前回履歴シートにエラーメッセージが出力されます。

注3)

実際の終了コードが 256以上の場合は、ジョブの履歴表示ウィンドウで以下のように表示されます。

・・・ended code=255.(実際の終了コード)