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Systemwalker Operation Manager  リファレンスマニュアル

Enterprise Edition17.2.8 ジョブネット起動API/EE【Windows版】

ジョブネット起動API/EE(JSNetStartEx)について説明します。

記述形式

#include "f3csbNetStartEx.h"
int JSNetStartEx (char *project,
                  char *netname,
                  char *text,
                  int kind,
                  char *parm,
                  int action,
                  int system_num);

機能説明

ジョブネット起動API/EEの機能を以下に示します。

パラメタの説明

project

操作するジョブネットの存在するプロジェクト名を指定します。なお、API実行ユーザの利用できるプロジェクトのプロジェクト名のみ指定できます。API実行ユーザの利用できるプロジェクトのうちジョブネットが登録されているプロジェクトが1つしかない場合に限り省略できます。省略する場合はNULLを指定します。

netname

起動するジョブネット名を指定します。省略することはできません。

text

イベントログに出力する任意の文字列を、256バイト以内で指定します。NULLを指定した場合、イベントログにメッセージは出力されません。

kind

イベントログに出力するメッセージの種類を指定します。指定する種別を、以下の3つのうちから1つ選んでください。なお、textパラメタがNULLの場合には、このパラメタは無視されます。

LOG_INFO:

情報レベルのメッセージ(メッセージ識別子:10000)

LOG_WARN:

警告レベルのメッセージ(メッセージ識別子:10001)

LOG_ERR:

エラーレベルのメッセージ(メッセージ識別子:10002)

parm

ジョブに渡すパラメタ文字列を512バイト以内で指定します。起動するジョブネット内のすべてのジョブに指定したパラメタが渡されます。

action

netnameパラメタで指定したジョブネットが、既に実行中だった場合の対処を指定します。指定内容と意味を以下に示します。

ACT_QUE

ジョブネット起動キューにつなげます。

ACT_NO

起動要求を取り止めます。

system_num

操作対象のサブシステムを、0から9の範囲の番号で指定します。

復帰値

復帰値

対 処

0

起動要求は正常に受け付けられ、ジョブネット起動されました。

-

1

ジョブネットは既に実行中のため、ジョブネット起動キューにつながれました(ACT_QUE 指定時)。

-

2

ジョブネットは既に実行中のため、起動要求を取り止めました(ACT_NO指定時)。

-

-1

project パラメタに指定したプロジェクト名が不当です。または、プロジェクト名が存在しません。

正しいプロジェクト名を設定してください。

-2

netname パラメタに指定したジョブネット名が不当です。または、ジョブネット名が存在しません。

正しいジョブネット名を設定してください。

-3

kindパラメタに指定したメッセージの種別が不当です。

正しいメッセージの種別を設定してください。

-4

actionパラメタに指定したジョブネットが実行中だった場合の動作が不当です。

正しい対処を設定してください。

-5

textパラメタに指定した文字列が長すぎます。

textパラメタとして指定する文字列の長さは、256バイト以内にしてください。

-6

parmパラメタに指定した文字列が長すぎます。

paramパラメタとして指定する文字列の長さは、512バイト以内にしてください。

-7

ジョブネットは停止中/無効のため起動できませんでした。ジョブネットの停止中/無効を解除して、再度実行してください。または、ジョブネットがグループに所属しているため起動できません。

以下のいずれかの処置を行ったあと、再度実行してください。
・ジョブネットの状態を確認する
・ジョブネットをグループから外す

-8

ジョブネット起動処理が混雑しているため、起動できませんでした。しばらく待ってから再度実行してください。

一定時間空けてから再度実行するようにしてください。

-9

ジョブスケジューラサービスが起動されていないか、ジョブネット起動API機能が無効です。ジョブネット起動API機能を有効にして、ジョブスケジューラサービスを起動してから、再度実行してください。

以下のいずれかの処置を行ったあと、再度実行してください。
・ジョブスケジューラサービスを起動する
・ジョブスケジューラのサービスの起動パラメタを再設定後、ジョブスケジューラのサービスを再起動する

-10

ジョブスケジューラサービスは終了処理中です。停止後、ジョブスケジューラサービスを起動して、再度実行してください。

ジョブスケジューラサービス停止後、ジョブスケジューラのサービスを再起動し、再度実行してください。

-20

ジョブネット起動依頼の受付に失敗しました。詳細はイベントログに出力されるので、イベントログを参照して、エラーとなった原因を取り除いた後に、再度実行してください。

イベントログに出力されているエラー内容からエラーの原因を取り除き、再度実行してください。

必要ファイル

ジョブネット起動APIを使用するには、以下のファイルが必要となります。

Windows

LIB:

f3csbNetStartEx.lib

INCLUDE:

f3csbNetStartEx.h

Windows for Itanium

LIB:

f3csbNetStartEx_64.lib

INCLUDE:

f3csbNetStartEx_64.h

これらのファイルは、Systemwalker Operation Managerをインストールしたディレクトリの“MpWalker.JM¥lib”および“MpWalker.JM¥include”配下に格納されています。

プログラム例

ジョブネット起動API/EEのプログラム例を以下に示します。


#include <windows.h>
#include <stdio.h>
#include "f3csbNetStartEx.h"

void main()
{
    int ret;

    ret = JSNetStartEx("user1",          // project name
                       "net001",         // jobnet name 
                       "net001 start.",  // messages for event log
                       LOG_INFO,      // kind of event log : information
                       "-d c:¥¥data -x",  // parameters for jobs
                       ACT_QUE,  //if jobnet is running, that is queued.
                       1);               // sub system number
    if (ret == 0) {
        printf("jobnet(net001) is started.¥n"); 
  }
    else if (ret == 1){
        printf("jobnet(net001) is queued, because now running.¥n"); 
    }
    else if (ret < 0) {
        printf("ERROR: return code = %d¥n", ret); 
        exit(1);
    }
    exit(0);
}