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Systemwalker Operation Manager  リファレンスマニュアル

15.2.8 file文

記述形式

【Windows版】

file [ファイル名],ac(アクセス名) [,prt({プリンタ名|* })
        [,prtform([fontname=フォント名] [,fontsize=フォントサイズ]
                    [,orient={port|land}][,form=用紙サイズ])]]

【UNIX版】

file [ファイル名],ac(アクセス名) [,prt({プリンタ名|* })]

機能説明

ジョブ全体で使用するファイル情報を指定します。

prtオペランドを指定すると印刷することができます。

オペランド

ファイル名

実行プログラムまたはバッチファイル【Windows版】/シェルスクリプト【UNIX版】で使用する入力ファイル/出力ファイルのファイル名を指定します。

指定したファイル名は、アクセス名と同名の環境変数に設定されます。ファイル名の一部に他の環境変数“%文字列%”【Windows版】/“$文字列”【UNIX版】が記述されていても置き換わりません。exec制御文に指定したシェルスクリプトは、環境変数からファイル名を取得できます。

本オペランドは、prtオペランドを指定した場合のみ省略できます。

本オペランドを省略した場合、ジョブ実行制御は、作業用一時ファイルを生成します。作業用一時ファイルには、システムで一意なファイル名が設定されます。なお、この作業用一時ファイルは、ファイル内容がプリンタに出力された後、ジョブがキューから削除される時に削除されます。

ac(アクセス名)

任意のアクセス名を指定します。指定したアクセス名と同名の環境変数にファイル名が設定されます。

アクセス名は、最大64バイトまで指定できます。

prt({プリンタ名|*})

ジョブの終了後、本制御文の第1引数に指定したファイルの内容をプリンタに出力します。ただし、出力できる内容は、テキストファイルのみです。

プリンタ名を指定した場合は、指定したプリンタへ出力されます。指定するプリンタ名は以下の条件を満たしている必要があります。

(*)を指定した場合は、jobstart文のprtオペランドで指定したプリンタに出力されます。

プリンタ名は本名の他にジョブ実行制御の[運用情報の定義]ウィンドウの[印刷形式]シートで定義した別名も指定することができます。【Windows版】

prtform【Windows版】

印刷形式に関する属性を指定します。サブオペランドは必ず1つ以上指定してください。サブオペランドの指定値には、Windowsのプリントマネージャで許されている値を指定します。

印刷形式に関する属性を指定した場合、以下のように印刷形式が決定されます。

本オペランドを省略した場合は、以下のように印刷形式が決定されます。

fontname=フォント名

フォント名を指定します。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定したフォント名が有効となります。

fontsize=フォントサイズ

フォントサイズを指定します。単位は“ポイント”です。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定したフォントサイズが有効となります。

orient={port|land}

印刷方向を指定します。縦に印刷する場合はport、横に印刷する場合はlandを指定します。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定した印刷方向が有効となります。

form=用紙サイズ

用紙サイズを指定します。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定した用紙サイズが有効となります。

記述例

【Windows版】

以下の記述例では、ファイル“d:¥result¥data1”をアクセス名“out1”という名前で割り当て(ジョブプロセスからは、“out1”という名前の環境変数を参照することで、ファイル名を獲得することができます)、ジョブ終了後“prt1”に出力することを指定しています。また、出力属性として、フォント名は「system」、フォントサイズは「10ポイント」、印刷方向は「縦」を指定しています。

file d:¥result¥data1,ac(out1),prt(prt1),
prtform(fontname=system,fontsize=10,orient=port)

【UNIX版】

ファイル“/result/data1”をアクセス名“output1”という名前で割り当て(ジョブプロセスからは、“output1”という名前の環境変数を参照することで、ファイル名を獲得することができます)、ジョブ終了後“printer1”に出力するように指定する場合の記述例を以下に示します。

file /result/data1,ac(output1),prt(printer1)

また、上記の条件でファイル名を省略する場合は、以下のように記述します。

file ,ac(output1),prt(printer1)