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Systemwalker Operation Manager  リファレンスマニュアル

11.4 chkfile ファイル状態確認コマンド

ファイルの有無の確認、およびファイルの作成/更新/削除を待つためのコマンドです。

記述形式

chkfile [-wait|-delete] {ドライブ:ファイル名|-file:ドライブ:リストファイル名 [-AND|-OR]}
chkfile -update [-d:yyyymmdd] [-t:hhmm] {ドライブ:ファイル名|-file:ドライブ:リストファイル名 [-AND|-OR]}

オペランド

-wait

ファイルが存在しない場合、作成されるまで待つことを指定します。

本パラメタは、小文字で指定してください。

-delete

ファイルが削除されるまで待つことを指定します。

本パラメタは、小文字で指定してください。

ドライブ:ファイル名

対象とするファイル名を、ドライブからフルパスで指定します。

-waitオペランド、-updateオペランドおよび-deleteオペランドの指定がない場合には、有無を確認するファイル名を指定します。

-file:ドライブ:リストファイル名

対象とするファイルを定義したファイル名を指定します。

-waitオペランド、-updateオペランドおよび-deleteオペランドの指定がない場合には、有無を確認するドライブ:ファイル名を記述したファイル名を指定します。

なお、対象とするファイルを定義したファイルには、複数のファイル名を記述することができます。

-AND|-OR

-fileオペランドでリストファイル名を指定した場合に、リストファイル中のすべてのファイルを対象にするか、任意の1ファイルを対象にするかを指定します。

省略するとリストファイル中のすべてファイルが対象となります。-wait、-updateおよび-deleteの各オペランドにおける動作を以下に示します。

-wait オペランドの場合:

-AND

リストファイル中のすべてのファイルが作成されるまで待ちます。すべてのファイルが既に存在する場合には、即復帰します。

-OR

リストファイル中のどれか1つのファイルが作成されるまで待ちます。ファイルが既に1つでも存在する場合には、即復帰します。

-update オペランドの場合:

-AND

リストファイル中のすべてのファイルが更新されるまで待ちます。

-OR

リストファイル中のどれか1つのファイルが更新されるまで待ちます。

-delete オペランドの場合:

-AND

リストファイル中のすべてのファイルが削除されるまで待ちます。ファイルが1つも存在しない場合には、復帰値1で異常終了します。

-OR

リストファイル中のどれか1つのファイルが削除されるまで待ちます。ファイルが既に1つでも存在しない場合には、即復帰します。

-update

ファイルが存在しない場合、作成されるまで待つことを指定します。

ファイルが存在した場合は、更新されるまで待つことを指定します。

本パラメタは、小文字で指定してください。

-d:yyyymmdd

ファイルが更新されたと判断する基準の年月日を指定します。

例えば、2002年3月5日の場合、-d:20020305と指定します。

本パラメタは、小文字で指定してください。

省略された場合は、現在の年月日以降となります。

-t:hhmm

ファイルが更新されたと判断する基準の時分を指定します。

例えば、13時35分の場合、-t:1335と指定します。

本パラメタは、小文字で指定してください。

省略された場合は、現在の時刻以降となります。

復帰値

復帰値

意味

0

ファイルが存在しました。または、ファイルが作成/更新/削除されました。

1

ファイルが存在しません。

10

内部エラーが発生しました。

使用例1

2002年3月5日13時30分以降にd:¥temp¥fileが更新されれば正常終了します。

chkfile -update -d:20020305 -t:1330 d:¥temp¥file

使用例2

2002年3月5日13時30分以降にd:¥temp¥list_file内に記述されているすべてのファイル(c:¥a.txt, d:¥b.txt, d:¥c.txt)が更新されれば正常終了します。

chkfile -update -d:20020305 -t:1330 -file:d:¥temp¥list_file -AND

d:¥temp¥list_fileの例

c:¥a.txt

d:¥b.txt

d:¥c.txt

参考

ジョブとして登録する

ファイル作成/更新/削除を契機としてジョブネットを自動起動させる場合、chkfileコマンドをジョブとしてスケジュールします。ジョブネット内の先頭ジョブとして登録することにより、ファイル作成/更新/削除を待ち合わせて後続の処理を行うことができます。

使用上の注意