ページのトップに戻る
Systemwalker Operation Manager  リファレンスマニュアル

10.2.6 fprscli ファイル圧縮/伸長コマンド

記述形式

fprscli HostName {/p | /e} /s:SourceName /d:DestName
        [/rc:nn /ri:nnnn]

機能説明

クライアントでファイルの圧縮および伸長を行います。

転送元でファイルを圧縮して、転送先でファイルを伸長するといった使い方ができ、ファイルの転送時間が短縮され、ネットワーク上の負荷を軽減できます。

パラメタ

HostName

ファイルの圧縮/伸長元クライアントのホスト名を指定します。HostNameに、半角英数字15文字以内でホスト名を指定します。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。

/p

ファイルを圧縮します。

/e

ファイルを伸長します。

/s:SourceName

圧縮/伸長元ファイルのパス名をローカルドライブパスで指定します。圧縮元ファイルの場合は、ワイルドカードも指定できます。

ワイルドカードは、シェルによって特別な意味を持つ文字(「*」など)があるため、必要に応じてSourceNameを一対の引用符(「’」または「”」)で囲む必要があります。

SourceNameに、255文字以内でパス名を指定します。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。

/d:DestName

圧縮/伸長先のファイルのパス名をローカルドライブパスで指定します。伸長先ファイルの場合は、ワイルドカードで指定もできます。

ワイルドカードは、シェルによって特別な意味を持つ文字(「*」など)があるため、必要に応じてDestNameを一対の引用符(「’」または「”」)で囲む必要があります。

DestNameに、255文字以内でパス名を指定します。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。

既に存在するファイル名を指定した場合は、上書きされます。また、/sに指定するファイルのパス名(SourceName)と同じパス名を指定しないでください。

/rc:nn

ファイルの圧縮/伸長でエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。

nnに0~99の整数を指定してください。それ以外の値を設定した場合は、エラーになります。省略した場合は、リトライを行いません。

圧縮元または伸長先ファイルにワイルドカードを指定した場合は、失敗したファイルのみリトライを行います。

/ri:nnnn

エラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。

nnnnに0~9999の整数を秒単位で指定してください。それ以外の値を設定した場合は、エラーになります。省略値は0です。

本パラメタは、/RCパラメタで1以上を指定した場合に有効となります。

復帰値

復帰値

0

正常終了

0以外

異常終了

コマンド格納場所

Solaris

/opt/FJSVsnjss/bin

HP-UX

/opt/FHPsnjss/bin

AIX

/opt/FAIXsnjss/bin

Linux /Linux for Itanium

/opt/FJSVsnjss/bin

記述例

クライアント“foo”に対して、クライアント上のローカルファイル“c:¥database¥master¥*.*”を“d:¥database¥database.prs”に圧縮します。圧縮に失敗した場合は、60秒間隔で最大3回リトライします。

fprscli foo /p /s:c:¥¥database¥¥master¥¥*.* /d:d:¥¥database¥¥database.prs
          /rc:3 /ri:60

処理結果

コマンドの処理が終了すると、終了時の情報を標準出力に出力します。

出力される内容を以下に示します。

[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS
[クライアントホスト名] HostName
[ファイル圧縮/伸長] 圧縮/伸長元ファイル名 圧縮/伸長先ファイル名 (*)
[リトライ回数] リトライ回数 (*)
[発生したエラー] エラーメッセージ (*)
[処理終了日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS

(*):

ワイルドカードが指定された場合、それぞれのファイルについてファイル単位で出力されます。

[発生したエラー]には、正常終了の場合は“なし”が出力されます。強制終了やエラーの場合はメッセージが出力されます。メッセージ内容については“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。

圧縮/伸長処理を行う前にエラーが発生した場合は、以下の形式でメッセージが出力されます。

[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS
[コマンドエラー] エラーメッセージ
[処理終了日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS

メッセージ内容については、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。

使用上の注意

1)

すべてのユーザから読込み可能な状態で、ls -lコマンドで-r--r--r--と表示されるファイルのパーミッションをさします。

2)

すべてのユーザから読み書き可能な状態で、ls -lコマンドで-rw-rw-rw-と表示されるファイルのパーミッションをさします。