記述形式
pwchangeo [-p 新しいパスワード] |
機能説明
本コマンドは、インストール時に指定したスタートアップアカウントのパスワードを変更します。
本コマンドの実行方法には、GUI画面を利用するGUIモードと、サイレントモードがあります。サイレントモードの場合、プロンプトがコマンドの終了を待たずに表示され、処理結果は画面に表示されません。
変更対象となるサービスの一覧を以下に示します。
サービス名 | サービス表示名 | Systemwalker Operation Manager |
---|---|---|
Fujitsu MpWalker MpJmSrv | Systemwalker MpJmSrv | ○ |
Fujitsu MpWalker MpMjes | Systemwalker MpMjes | ○ |
Fujitsu MpWalker MpMjesn | Systemwalker MpMjesn | ○ |
Fujitsu MpWalker MpJobsch | Systemwalker MpJobsch | ○ |
Fujitsu MpWalker MpJobschn | Systemwalker MpJobschn | ○ |
Fujitsu MpWalker MpStem | Systemwalker MpStem | ○ |
Fujitsu MpWalker MpStemn | Systemwalker MpStemn | ○ |
n : サブシステム番号(1~9)
オプション
-p 新しいパスワード
変更するパスワードを入力します。本オプションを指定した場合には、サイレントモードで起動されます。
オプションを省略した場合は、GUIモードで起動されます。
使用方法(Systemwalker Centric Managerと混在している場合)
pwchangeoコマンドとpwchangecコマンド(Systemwalker Centric Managerのパスワード変更コマンド)を実行する順序については、どちらを先に実行しても構いません。
Systemwalker Operation Managerだけで使用するサービスのスタートアップアカウントは、Systemwalker Operation Managerで指定した値になります。Systemwalker Operation Managerのサービスのパスワードだけを変更するときは、pwchangeoコマンドで変更します。
ただし、双方で共通して使用しているサービスのパスワードを変更する場合には、以下のようにコマンドを使い分けてください。
スタートアップアカウントがSystemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerで同一の場合
pwchangeoコマンドを実行することにより、Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerの両方のスタートアップアカウントのパスワードを変更できます。
スタートアップアカウントがSystemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerで異なる場合
双方で使用しているサービスのスタートアップアカウントは、Systemwalker Operation Managerで指定した値になります。双方で使用しているサービスのパスワードを変更する時は、pwchangeoコマンドで変更します。
双方で使用しているサービスのスタートアップアカウントは、Systemwalker Centric Managerで指定した値になります。双方で使用しているサービスのパスワードを変更する時は、pwchangecコマンドで変更します。pwchangecコマンドの詳細については、Systemwalker Centric Managerの関連マニュアルを参照してください。
復帰値
コマンドラインから起動した場合
復帰値は0になります。
バッチファイルから実行した場合
以下の環境変数を参照することにより、復帰値を獲得できます。
%ERRORLEVEL%
例:
pwchangeo -p NewPassword echo %ERRORLEVEL% |
%ERRORLEVEL%の値が0: 正常
%ERRORLEVEL%の値が0以外: 異常
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ¥mpwalker.jm¥mpcmtool¥bin |
実行に必要な権限/実行環境
システム管理者(Administratorsグループに属するユーザ/スーパーユーザ)権限が必要です。
本コマンドは、サーバおよびクライアントで実行可能です。
Windows Vista(R)で本コマンドを実行する場合、管理者権限で起動したコマンドプロンプト上で本コマンドを実行してください。
注意事項
本コマンドは、コマンド格納場所の配下で実行してください。
コマンド実行前にWindowsのパスワードを変更し、対象サーバ上で直接実行してください。使用するすべてのサービスが停止されるため、業務を行っていない状態で実行してください。
サイレントモードで、パスワードを変更する場合、第三者にパスワードを見られないよう注意してください。
サイレントモードを使用した場合、コマンド実行後に確認メッセージは表示されません。実行するとキャンセルできませんので、設定内容を十分に確認してから実行してください。
以下の条件をすべて満たしている場合、Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerの双方で使用しているサービスのパスワードは変更できません。
Systemwalker Operation Manager→Systemwalker Centric Managerの順でインストールしている
Systemwalker Operation ManagerとSystemwalker Centric Managerとで、スタートアップアカウントが異なる
その後、Systemwalker Centric Managerをアンインストールしている
上記のような場合に、双方で使用しているサービスのパスワードを変更したい時は、Systemwalker Centric Managerをアンインストールする前に、pwchangecコマンドで変更しておいてください。もし、Systemwalker Centric Managerをアンインストールしてしまった場合には、以下のいずれかの方法で対処してください。
Systemwalker Operation Managerをアンインストールし、再度インストールしてパスワードを変更してください。
[コントロールパネル]-[管理ツール]の[サービス]を起動し、双方で使用していたサービスのスタートアップアカウントとパスワードを、Systemwalker Operation Managerのスタートアップアカウントおよびパスワードと同じものに変更してください。
使用例
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpwalker.jm¥mpcmtool¥bin配下で実行します。
GUIモードで起動する場合
pwchangeo |
サイレントモードで、パスワードにsystemwalkerを指定して起動する場合
pwchangeo -p systemwalker |
実行結果/出力形式
GUIモード
正常終了時
パスワード情報の変更に成功しました。 |
異常終了時
例:
パスワード情報の変更に失敗しました。 |
正常終了時(Systemwalker Centric Managerとアカウントが異なる環境)
例:
パスワード情報の変更に成功しました。 |
Systemwalker Operation Managerのサービスのパスワードの変更は、上記メッセージが出力された時点で完了しています。
Systemwalker Centric Managerのサービスのパスワードも変更する場合は、pwchangecコマンドを実行してください。
サイレントモード
処理結果は、画面上に表示されません。処理結果の確認は、以下の手順で確認してください。
以下に格納されているログファイルを参照してください。
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpwalker.jm¥mpcmtool¥log¥PW_LOG_.log |
以下に格納されているメッセージファイルを、存在の有無を含めて確認してください。存在していない場合は、正常終了です。
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpwalker.jm¥mpcmtool¥log¥PWENDLIST.TXT |
メッセージファイルには、以下のサービス名が記録されています。
Systemwalker Centric Managerとスタートアップアカウントが異なる環境の場合には、パスワード変更されなかったサービス名が記録されています。
パスワード変更処理が正しく完了しなかった場合には、設定に失敗したサービス名が記録されています。