UNIX版のSystemwalker Operation managerを別のマシンに移行する場合、移行用退避コマンドおよび移行用変換・登録コマンドを使用します。
移行先マシンへのSystemwalker Operation Managerのインストール
移行先のマシンへ、本バージョンのSystemwalker Operation Managerをインストールします。以下のことに注意してインストールしてください。
移行先マシンのインストールディレクトリは、移行元マシンのインストールディレクトリと同じにしてください。
移行先マシンに、移行元マシンでプロジェクトの所有者として使用していたアカウント、およびプロジェクトにアクセス権を設定していたアカウントを登録してください。
複数サブシステム運用の環境を移行する場合、移行先マシンは自動的にサブシステム環境になるため、移行先マシンに複数サブシステム環境を構築する必要はありません。ただし、servicesファイルに、サブシステム用のポート番号を設定する必要があります。
インストール手順、環境設定、サブシステム用のポート番号の設定の詳細は、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照してください。
Systemwalker Operation Managerによる業務の運用の停止
移行元マシンおよび移行先マシンの両方で、Systemwalker Operation Managerによる業務の運用を停止します。なお、Systemwalker Operation Managerの各デーモンは、移行用退避コマンドおよび移行用変換・登録コマンドを実行すると自動的に停止されるため、停止しておく必要はありません。
また、Systemwalker Centric Managerと共存している場合、Systemwalker Centric Managerの各デーモンも自動的に停止されます。
移行用退避コマンドの実行
移行元マシンに本バージョンのSystemwalker Operation ManagerのCD-ROMをセットし、以下の移行用退避コマンドを実行します。
<cdrom-root>/unx/tool/swmove -b 退避先ディレクトリ |
移行用変換・登録コマンドの実行
移行先マシンに本バージョンのSystemwalker Operation ManagerのCD-ROMをセットし、以下の移行用変換・登録コマンドを実行します。
<cdrom-root>/unx/tool/swtrans -b 退避先ディレクトリ |
グローバルサーバジョブ連携の設定
移行するバージョンが、Systemwalker Operation Manager GEE版の場合、グローバルサーバと通信させるために必要な、以下の設定作業を行ってください。
ホスト名の定義
ポート番号の定義
設定作業の詳細は、“Systemwalker Operation Manager Global Enterprise Edition説明書”の“管理サーバ側の作業”を参照してください。
IPアドレスおよびホスト名の変更
移行元マシンと移行先マシンのIPアドレスが異なる場合、移行先マシンおよび連携させるSystemwalker Operation Managerの他のマシンについて、IPアドレスおよびホスト名の定義情報を見直し、必要に応じて再設定してください。
見直しが必要な定義情報については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”の“IPアドレス、ホスト名の変更”を参照してください。
プロセス監視機能、デーモン起動コマンドの定義
プロセス監視機能の定義およびデーモン起動コマンドの定義は、自動的に移行されません。
移行前の定義は、拡張子に“.beforeXXXXXXXX”を付加したファイル名で同一フォルダ上に退避されますので、必要に応じて退避ファイルを参照し、本バージョンの定義ファイルを修正してください。(“XXXXXXXX”は、本製品のバージョンレベルを表します。)
退避対象の定義ファイルは、以下の4つです。定義ファイルの詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照してください。
/etc/opt/FJSVftlo/pmon/mppmon.usr
/etc/opt/FJSVftlo/pmon/mppmon.ini
/opt/FJSVftlo/pmon/bin/mppmonsnd.sh
/etc/opt/FJSVftlo/daemon/custom/rc3.ini
注意
拡張ユーザ管理機能を利用している場合、Operation Managerユーザ情報およびプロジェクトへのアクセス権情報は、以下のように移行されます。
移行元のマシンで、拡張ユーザ管理機能が有効の場合、移行先では、拡張ユーザ管理機能の有効/無効にかかわらず、拡張ユーザ管理機能が有効に設定され、Operation Managerユーザ情報、Operation Managerユーザのプロジェクトへのアクセス権情報が移行されます。
移行元のマシンで、拡張ユーザ管理機能が無効の場合、移行先では、拡張ユーザ管理機能が有効/無効にかかわらず、拡張ユーザ管理機能が無効に設定され、OSユーザのプロジェクトへのアクセス権情報が移行されます。
移行先にOperation Managerユーザが存在した場合、Operation Managerユーザ情報は、移行元のOperation Managerユーザ情報に置き換わります。