以下の情報を運用系と待機系とで自動反映するための設定をします。
セキュリティ情報
カレンダ情報
日変わり時刻
カレンダ休日情報(SYSTEM_CALENDARを除く)
SYSTEM_CALENDARのスケジュール情報、電源スケジュール情報、終了監視情報
サービス・アプリケーション起動情報
アプリケーション起動情報
セキュリティ情報を自動反映するための手順を説明します。
1:1運用待機(サブシステムなし)、1:1運用待機(サブシステムあり)の場合の設定
Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。
移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指定します。
[所有者]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。
運用系で、共有ディスクをオンラインにします。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオンラインにします。
運用系で、以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
“4.2 資源の共有ディスクへの移動”で作成した共有ディスク配下のディレクトリが“z:¥omgr”の場合の例:
mpaclcls z:¥omgr
mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
運用系で以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。待機系の場合は、この作業は必要ありません。
mpcssave
mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
運用系で、共有ディスクをオフラインにします。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオフラインにします。
待機系で1.から5.の手順を実施します。ただし、4.の手順は必要ありません。
1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の設定
注意
この設定は、クラスタに登録するサブシステムのみに設定するようにしてください。
サブシステム1をクラスタ運用で動作させる場合を例として移動手順を説明します。
Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。
移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指定します。[所有者]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。
運用系で、共有ディスクをオンラインにします。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオンラインにします。
運用系で、以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
“4.2 資源の共有ディスクへの移動”で作成した共有ディスク配下のディレクトリが“z:¥omgr”の場合の例:
mpaclcls -s 1 z:¥omgr
mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
運用系で以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。待機系の場合は、この作業は必要ありません。
mpcssave -s 1
mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
運用系で、共有ディスクをオフラインにします。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオフラインにします。
待機系で1.から5.の手順を実施します。ただし、4.の手順は必要ありません。
N:1運用待機の場合の設定
Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。
移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指定します。
[所有者]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。
運用系で、共有ディスクをオンラインにします。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオンラインにします。
運用系で、以下の例のようにコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
“4.2 資源の共有ディスクへの移動”で作成した共有ディスク配下のディレクトリが“z:¥omgr”の場合の例:
mpaclcls z:¥omgr
共有ディスクには、それぞれの運用系に接続された共有ディスクを指定してください。
mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
運用系で以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。待機系の場合は、この作業は必要ありません。
mpcssave
mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
運用系で、共有ディスクをオフラインにします。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオフラインにします。
1.から5.の手順をすべての運用系で実施します。
1.および5.の手順の共有ディスク、3.の手順の“z:omgr”はそれぞれ実際の共有ディスク配下のディレクトリ(例えば、“x:¥omgr”)に変更して実施してください。
2ノード相互待機の場合の設定
“資源の共有ディスクへの移動”の、“4.2.2 2ノード相互待機の場合”に示した構成での例を説明します。
ノードaで以下の作業を実施します。
Systemwalker Operation Managerの所有権をノードaに移動します。
移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指定します。
[所有者]がノードaになっていれば、この作業は必要ありません。
サブシステム1およびサブシステム2の共有ディスクをオンラインにします。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録したサブシステム1用の物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオンラインにします。同様に、サブシステム2用の共有ディスクをオンラインにします。
以下のコマンドを実行し、共有ディスクにセキュリティ情報のディレクトリを作成します。後述するノードbの手順のときは、オペランドを変更します。
“4.2 資源の共有ディスクへの移動”で作成した共有ディスク配下のディレクトリが“z:¥omgr1”の場合の例:
mpaclcls -s 1 z:¥omgr1
以下のコマンドを実行し、ノードaのセキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。後述するノードbの手順のときは、オペランドを変更します。
mpcssave -s 1
以下のコマンドを実行し、ノードaのサブシステム2の共有ディスクをレジストリに登録します。後述するノードbの手順のときは、オペランドを変更します。
“4.2 資源の共有ディスクへの移動”で作成した共有ディスク配下のディレクトリが“y:¥omgr2”の場合の例:
mpaclcls -s 2 -w y:¥omgr2
サブシステム1およびサブシステム2の共有ディスクをオフラインにします。
[クラスタアドミニストレータ]で、登録したサブシステム1用の物理ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオフラインにします。同様に、サブシステム2用の共有ディスクをオフラインにします。
ノードbで上記1.から6.の作業を実施します。このとき、以下の点を読み替えてください。
ノードaは、ノードbに読み替えてください。
3.の手順では、以下の例のようにコマンドを実行してください。
mpaclcls -s 2 y:¥omgr2
4.の手順では、以下の例のようにコマンドを実行してください。
mpcssave -s 2
5.の手順では、以下の例のようにコマンドを実行してください。
mpaclcls -s 1 -w z:¥omgr1
mpaclclsコマンドおよびmpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
カレンダ情報/サービス・アプリケーション起動情報の自動反映の設定
カレンダ情報を自動反映するための手順を説明します。
1)自動反映機能の有効化
参考
自動反映機能とは、Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに登録する運用の場合に、Systemwalker Operation Managerのサービス機能により、運用系と待機系のカレンダおよびサービスアプリケーション起動機能の設定情報の同期を自動的に取る機能です。
カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映機能を有効にします。
クラスタシステムを構成するすべての運用系および待機系で、calsetclusterコマンドを実行し、カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映機能を有効にします。calsetclusterコマンドは、カレンダサービスが停止している状態で実行してください。
以下にコマンド例を示します。
[1:1運用待機ですべての情報を自動反映の対象とする例]
calsetcluster.exe -type s
[N:1運用待機ですべての情報を自動反映の対象とする例]
calsetcluster.exe -type n
[2ノード相互待機ですべての情報を自動反映の対象とする例]
calsetcluster.exe -type e
calsetclusterコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
2)自動反映先ホストの設定
運用系、待機系それぞれの定義ファイル“calcphost.def”にカレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の反映先ホストを定義します。
定義ファイル“calcphost.def”をメモ帳などのエディタで開きます。
Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ¥MPWALKER.JM¥mpjmcal¥etc¥calcphost.def
クラスタシステムを構成するすべてのノードの、物理IPアドレスまたは物理IPアドレスに対応するホスト名を記述します。定義ファイルには、必ず自ノードのホスト名または物理IPアドレスを含めて記述してください。
カレンダサービスを起動します。
[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスから以下のサービスを起動します。
Systemwalker MpJmCal
定義ファイル“calcphost.def”の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
注意
すでに運用中のノードを自動反映の対象とする場合は、あらかじめポリシー配付を実施して、すべてのノード上のカレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報を同一にしてください。ポリシー抽出する情報は、“カレンダ”および“サービス・アプリケーション起動”のうち、自動反映の対象とする情報です。