Interstage Studio プログラマーズガイド
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第2部 Java編> 第4章 Enterprise JavaBeans (EJB)を開発する> 4.4 EJB作成規約について

4.4.1 EJB2.1作成規約について

EJB2.0からEJB2.1への主な変更点について説明します。それ以外の部分については、"EJB2.0作成規約について"を参照してください。

+deployment descriptorの拡張

EJB2.1になり、deployment descriptorファイルで以下のような変更がありました。

++ファイル形式の変更

EJB1.1/EJB2.0のdeployment descriptorファイルの構文はDTDで記述されていましたが、EJB2.1ではXML Schemaに変更になりました。

++タグ構成の変更

  1. Webサービス関連タグ
    Webサービス関連のタグが追加されて、以下の2点が変更になりました。
  2. JMS関連タグ
    JMS関連のタグについて、以下の2点が変更になりました。
  3. その他
    descriptionタグ、display-nameタグおよびiconタグはEJB2.0では1つだけしか定義できませんでしたが、EJB2.1では複数定義することが可能になりました。これにより、descriptionタグのlang属性にLocaleを指定して言語ごとにdescriptionを定義できるようになりました。

+Stateless Session BeanのWebサービス化

J2EE1.4規約では、Stateless Session Beanを新たにWebサービスのエンドポイントとして公開することが可能となりました。Webサービスとして公開するメソッドを定義したサービスエンドポイントインタフェースを、Stateless Session Beanのdeployment descriptorファイルに定義(<service-endpoint>タグ)することで、SOAPでの呼び出しが可能となります。

Webサービス化することにより、Remote/HomeインタフェースおよびLocal/LocalHomeインタフェースを定義しなくてもよくなりました。
WebサービスとHome/Componentインタフェースの双方から呼び出されるStateless Session Beanを作成する場合は、Home/Componentインタフェース、サービスエンドポイントインタフェースが必要になります。

SOAPはセション管理する仕組みがないため、Stateless Session BeanだけがWebサービスのエンドポイントとして使用可能となります。

+EJBタイマーサービス

EJBタイマーサービス機能は、EJBアプリケーションから指定した時刻や指定した時間間隔でEJBコンテナから通知を受けて、任意の処理を実行することができます。以下のようなタイマーを作成することが可能となります。


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