Interstage Studio プログラマーズガイド
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第1部 導入編> 第1章 プロジェクトを定義する> 1.2 プロジェクト情報を編集する

1.2.1 Javaのビルドパス(クラスパス)を設定する

プロジェクトをビルドするために必要なクラスパスの設定は、プロジェクトのプロパティの[Javaのビルドパス]で行います。プロジェクトを新規作成したときには、それぞれのアプリケーション種別を開発するために必要となるライブラリがビルドパスに設定されます。開発するアプリケーションに固有のライブラリを追加する場合は、プロジェクトのプロパティの[Javaのビルドパス]でビルドパスを変更します。

ビルドパスに追加できるライブラリには以下のものがあります。

詳細は、"Java開発ユーザガイド"の[参照] > [プロパティページ] > [Javaのビルドパス]を参照してください。
エンタープライズアプリケーションのJ2EEモジュール依存関係に追加されているプロジェクトの場合、各プロジェクトのプロパティの[J2EEモジュール依存関係]を設定すると、EARライブラリやWebアプリケーションライブラリといった事前定義ライブラリによって、設定した情報がビルドパスに反映されます。

+事前定義ライブラリ

事前定義ライブラリは、ワークベンチが提供するライブラリ群です。事前定義ライブラリを用いると、ワークベンチがJARファイルの実際のパスを解決するため、JARファイルのパスを意識する必要がありません。このため、プロジェクトの可搬性が、JARファイルのパスを直接指定する場合に比べて向上します。

事前定義ライブラリをビルドパスに追加するには、[Javaのビルドパス]の[ライブラリ]タブで以下のように指定します。

  1. [ライブラリの追加]をクリックします。
  2. [ライブラリの追加]ダイアログボックスで、追加するライブラリタイプを選択します。
  3. 表示されたダイアログボックスでアプリケーションを作成するために必要な機能を選択し、[終了]をクリックします。

Interstage Studioでは、以下の事前定義ライブラリを用意しています。

ライブラリタイプ

選択機能

選択機能識別子 (*1)

設定されるクラスパス (*2)

JRE 1.4の場合

JRE 5.0の場合

Apcoordinator

基本機能

BASE

uji.jar

データベース連携機能を使う

DB

ujidb.jar

電子フォーム連携機能を使う

EFORM

ujiformc.jar
f3hksjsv.jar

電子フォーム連携(COBOL)機能を使う

EFORM_CBL

ujiformc.jar
f3hksjsv.jar
ujicobol.jar

EJB連携機能を使う

EJB

ujiejb.jar

バックエンド連携機能を使う

ASYNC

ujiasync.jar

エンタープライズアプリケーション拡張機能を使う

ENT

ujief.jar

JavaServer Facesを使う

JSF

ujijsf.jar
jsf-api.jar

Fujitsu XML

基本機能

BASE

xmlpro.jar

XSLT(JAXPインタフェース)を使う

XSLT_J

xmltransx.jar

XSLT(Fujitsuインタフェース)を使う

XSLT_F

xmltrans.jar

Interstage J2EE

基本機能

BASE

isj2ee.jar
isws.jar
jsp-api.jar
servlet-api.jar

J2EEアプリケーションクライアントからEJBアプリケーションを呼び出す

EJBCL

ODjava4.jar
fjcontainer94.jar
クライアント配布物(*3)

J2EEアプリケーションクライアントからJMSのメッセージを送信する

JMS

ODjava4.jar
esnotifyjava4.jar
fjmsprovider.jar

J2EEアプリケーションクライアントからWebサービスを呼び出す

WEBSERVCL

isws-lib.jar

Interstage Shunsaku

基本機能

BASE

shunapi.jar

Interstage Studio旧互換ランタイム

基本機能

BASE

apworks14.jar

-

JBK

基本機能

BASE

jbkgui.jar
jbkstd.jar
jbkguilg.jar (*4)
jbklgcy.jar (*4)

Web アプリケーション

プロジェクト

-

選択したプロジェクトについて、プロジェクトのプロパティのJ2EEモジュール依存関係のWebライブラリで指定した情報をもとにContextRoot/WEB-INF/lib、およびContextRoot/WEB-INF/classesを考慮したクラスパスを設定します。(*5)

EAR

-

-

J2EEモジュールのプロジェクトにおいて、J2EEモジュール依存関係を定義した場合に、指定されたモジュールをクラスパスに設定します。(*6)

(*1): ライブラリ名に続く[ ]内に表示される識別子です。
(*2): JARファイルのインストールされているフォルダも考慮されて設定されます。
(*3): プロジェクトのプロパティのJavaビルドパスで参照しているプロジェクトがある場合、そのプロジェクトのEJB JARファイルを配備(Deployment)したときにダウンロードしたクライアント配布物にクラスパスを設定します。
(*4): アドオンコンポーネントのインストールでJ Business Kit 旧互換機能をインストールした場合に設定されます。
(*5): 開発時には、WEB-INF/lib配下にJARファイルを直接配置せず、J2EEモジュール依存関係を定義することでクラスパスを解決することもできます。
(*6): [Javaのビルドパス]の[ライブラリ]タブでユーザが直接追加することはできません。J2EEモジュール依存関係を定義した場合に、自動的に追加されます。


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