Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド
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第7章 JDK/JREのチューニング> 7.1 基礎知識

7.1.2 Java VM

■製品搭載のJava VM

 JDK/JREには、Javaのバイトコードを解釈・実行するエンジン部であるJava仮想マシン(Java VM)があります。
 表1に、Java VMの種類と特徴を示します。

表1 Java VMの種類と特徴

Java VMの名称

Java VMの特徴

Java HotSpot Client VM

 アプリケーション起動時間を短縮し、メモリ消費を抑制するように設計されたクライアント環境向けのJava VMです。
 富士通版Java HotSpot Client VMでは、富士通独自技術によるトラブルシューティングに関する機能強化などを追加実装しています。

Java HotSpot Server VM
(FJVM)

 アプリケーション起動時間の短縮などよりも、安定性および、スループットの向上を考慮して設計されたサーバ環境向けのJava VMです。
 富士通版Java HotSpot Server VMでは、富士通独自技術による性能改善やトラブルシューティングに関する機能強化などを追加実装しています。
 Interstageでデフォルトとなる富士通版Java VMであることから、このJava VMを特にFJVMと呼びます。
 FJVMの詳細は、“FJVM”を参照してください。

 Interstageでは、Java HotSpot Client VMFJVM(=Java HotSpot Server VM)を搭載しています。
 デフォルトのJava VMは、FJVMです。これは、javaコマンドのオプションに、“-server”または“-fjvm”を指定することと同義です。Java HotSpot Client VMを使用したい場合は、オプションに“-client”を指定してください。

(64ビット)  (64ビット)
 FJVMのみ使用可能です。Java HotSpot Client VMは搭載していません。

エルゴノミクス機能によるJava VMの自動選択機能

 富士通版JDK/JRE 5.0では、エルゴノミクス機能によるJava VMの自動選択機能(マシンのCPU数や物理メモリ量などに応じて、使用するJava VMを自動的に選択する機能)は無効になっています。

■Java VM関係の資料

 Java VMの詳細は、JDKドキュメンテーションの次を参照してください。

 他にも、Java VMに関連する資料があります。


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