Systemwalker Centric Manager 全体監視適用ガイド - UNIX/Windows(R)共通 - |
目次
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第1章 概要 |
全体監視の運用形態と、各運用形態で使用できる機能の概要について説明します。
全体監視機能を利用した運用には、以下の2種類があります。
同一サイト内(インターネットでない環境)で全体監視を行う運用形態です。
複数のサイト間(インターネット環境)で全体監視を行う運用形態です。
マルチサイト型の全体監視で使用するプロトコルには以下の2つがあり、それぞれ使用できる機能が異なります。使用する機能に合わせて、サイトごとにどちらのプロトコルを使用するかを決めてください。各プロトコルで使用できる機能については、“使用できる機能”を参照してください。
なお、Systemwalkerプロトコルを使用する場合、被監視運用管理サーバとその配下の被監視サーバのホスト名は、他の被監視運用管理サーバや被監視サーバと重複していても運用することが可能です。
全体監視環境の各運用形態で使用できる機能について説明します。
[Systemwalkerコンソール]から使用できる機能の一覧を以下に示します。
機能分類 |
機能 |
シングルサイト型 |
マルチサイト型 |
説明 |
||
---|---|---|---|---|---|---|
Systemwalkerプロトコル |
Systemwalkerプロトコル |
インターネット標準プロトコル |
||||
構成の管理 |
ネットワークの構成情報の管理 |
ノード検出 |
△ |
△ |
△ |
自動検出はできません。 |
システムの構成情報の管理 |
インベントリ管理 |
△ |
△ |
△ |
被管理側で収集したインベントリ情報は管理できません。 |
|
アプリケーションの構成情報の管理 |
アプリケーション検出 |
× |
× |
× |
|
|
コンソール |
クライアントのコンソール |
[Systemwalkerコンソール] |
○ |
○ |
○ |
|
Webコンソール |
[Systemwalker Webコンソール] |
○ |
○ |
○ |
|
|
サーバ間連携(対処連携) |
○ |
○ |
× |
全体監視サーバ・被管理サーバの一方で監視イベントの状態(未対処/対処済等)を変更した場合、他方のサーバでも監視イベントの状態が自動的に同期して変更されます。 |
||
ポリシー配付 |
△ |
△ |
△ |
イベント監視の条件定義のポリシーだけ配付できます。 全体監視サーバが所属するドメインへは、ポリシー配付できません。 |
||
資源の配付 |
資源配付・状況検索 |
○ |
× |
○ |
インターネット型の場合、HTTPS通信で配付します。 |
|
配付結果通知 |
○ |
× |
○ |
|||
インベントリ通知 |
○ |
○ |
× |
|
||
ネットワーク/システムの監視(注) |
稼働監視 |
稼働状態の監視 |
× |
× |
× |
被管理側で収集した異常メッセージ、およびしきい値超えなどのイベントを管理側へ通知し、監視することができます。 |
障害監視 |
SNMPトラップの監視 |
○ |
○ |
○ |
||
MIBしきい値監視 |
× |
× |
× |
|||
システムのイベント監視 |
○ |
○ |
○ |
|||
性能監視 |
システム性能監視 |
× |
× |
× |
||
ネットワーク性能監視 |
× |
× |
× |
|||
性能情報の表示 |
× |
× |
× |
|||
アプリケーションの監視 |
稼働監視 |
アプリケーションの稼働状態の表示 |
× |
× |
× |
被管理側で発生した稼働違反、およびしきい値超えなどのイベントを管理側へ通知し、監視することができます。 被管理側の[Systemwalkerコンソール]に出力したイベントをフィルタリングし、管理側へ通知することができます。
|
アプリケーションの稼働状態の監視 |
× |
× |
× |
|||
障害監視 |
アプリケーションのイベント監視 |
○ |
○ |
○ |
||
性能監視 |
アプリケーションしきい値監視 |
× |
× |
× |
||
アプリケーション性能表示 |
× |
× |
× |
|||
業務の監視 |
業務監視 |
業務構成の管理 |
○ |
○ |
○ |
|
リソースの関係管理 |
○ |
○ |
○ |
|
||
ノードの変更監視 |
未登録固定IPノードの接続検知 |
× |
× |
× |
全体監視サーバでは監視ができません。 被管理側のイベントを管理側へ通知した監視ができます。 |
|
固定IPノードの削除/追加/アドレス変更の検知 |
× |
× |
× |
|||
セキュリティ |
操作制御 |
サーバアクセス制御 |
○ |
○ |
○ |
Linuxサーバの機能です。 |
障害の対処 |
リモートからの操作 |
リモート操作 |
○ |
○ |
× |
被管理側のPC(Windows版)から操作できます。 |
リモートコマンド |
○ |
△(注1) |
× |
自動アクションは、サーバごとに実行してください。 |
||
リモートからの電源投入・切断 |
サーバの電源投入・切断 |
○ |
○ |
× |
|
|
障害対処の自動化 |
自動アクション |
○ |
○ |
○ |
|
|
サービスレベルの評価 |
ネットワークの評価 |
性能情報グラフ表示 |
× |
× |
× |
|
システムの評価 |
レポーティング |
○ |
○ |
○ |
評価レポート機能はマネージャ側の機能です。 |
|
Systemwalker自身の監視 |
イベントトレース |
イベントトレース |
○ |
○ |
○ |
|
プロセス監視 |
Systemwalkerのプロセス監視 |
○ |
○ |
○ |
|
|
ダウン監視 |
Systemwalkerセルフチェック |
○ |
× |
× |
|
|
スローダウン監視 |
イベントのスローダウン監視 |
○ |
○ |
○ |
|
|
IPC資源の一元管理 |
○ |
○ |
○ |
|
||
インテリジェントサービス |
○ |
○ |
○ |
|
||
ソフトウェア修正管理 |
△ |
△ |
△ |
被管理側で収集した修正の情報は管理できません。 |
||
監査ログ管理 |
○ |
○ |
× |
全体監視サーバからの監査ログ管理のポリシー設定(収集定義登録・配付)はできません。 |
||
監査ログ分析 |
○ |
○ |
× |
各運用管理サーバから全体監視サーバに監査ログを収集した場合、運用管理サーバ上でログ分析を行うときと同様に、全体監視サーバ上でログ分析を行うことができます。 |
||
監視抑止 |
× |
× |
× |
全体監視サーバで、監視抑止の設定を行うことはできません。 |
||
トラブルシューティング |
調査資料の採取 |
保守情報収集ツール |
○ |
○ |
○ |
|
○:使用可能
△:一部使用可能
×:使用不可能
注) Systemwalker Centric Managerを導入しないシステムのイベント監視やインベントリ管理も、Systemwalker Centric Managerを導入したシステムと同様に監視や管理ができます。
[統合コンソール]の[ランチャー]から使用できる機能の一覧を以下に示します。
名称 |
権限 |
シングルサイト型 |
マルチサイト型 |
その他 |
|
Systemwalkerプロトコル |
Systemwalkerプロトコル |
インターネット標準プロトコル |
|||
構成管理 |
|
○ |
○ |
○ |
|
ping |
− |
○ |
○ |
× |
ノード単一選択時に操作可能 |
arp |
− |
○ |
○ |
× |
ノード単一選択時に操作可能 |
telnet |
− |
○ |
○ |
× |
ノード単一選択時に操作可能 |
ftp |
− |
○ |
○ |
× |
ノード単一選択時に操作可能 |
traceroute(サブネット) |
− |
○ |
○ |
× |
サブネットフォルダ・ノード単一選択時に操作可能 |
traceroute(ノード) |
− |
○ |
○ |
× |
ノード単一選択時に操作可能 |
telnet(管理サーバ) |
− |
× |
× |
○ |
|
リモートデスクトップ |
− |
○ |
○ |
× |
|
リモートデスクトップ(管理サーバ) |
− |
× |
× |
○ |
|
リモート操作(管理サーバ) |
− |
○ |
○ |
× |
|
リモート操作 |
− |
○ |
○ |
× |
ノード単一選択時に操作可能 |
ソフトウェア修正管理 |
− |
○ |
○ |
○ |
資源配付インストール時 |
インベントリ情報の表示 |
− |
○ |
○ |
○ |
資源配付インストール時 |
性能情報の出力 |
更新 操作 |
× |
× |
× |
|
資源配付の操作 |
− |
× |
× |
× |
資源配付インストール時 |
上記の機能に加え、以下の機能を[ランチャー]に追加し、実行することができます。
プラグインはSystemwalker技術情報ホームページから入手することができます。
[操作]メニューに登録する手順については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。
VM運用について
管理OSに異常が発生した場合、同一物理サーバ内のゲストOSにも影響があるため、高信頼な環境を実現することができません。このため、同一物理サーバ内の2台の運用管理サーバで全体監視環境(全体監視サーバ−被監視運用管理サーバ)を作成しないでください。
VM運用で使用できる機能の詳細については、“Systemwalker Centric Manager PRIMERGY/PRIMEQUEST運用管理ガイド”の、“機能概要”を参照してください。
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