Systemwalker Centric Manager 全体監視適用ガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 概要

1.2 機能概要

全体監視の運用形態と、各運用形態で使用できる機能の概要について説明します。

■運用形態

全体監視機能を利用した運用には、以下の2種類があります。

使用できる機能

全体監視環境の各運用形態で使用できる機能について説明します。

◆[Systemwalkerコンソール]

[Systemwalkerコンソール]から使用できる機能の一覧を以下に示します。

機能分類

機能

シングルサイト型

マルチサイト型

説明

Systemwalkerプロトコル

Systemwalkerプロトコル

インターネット標準プロトコル

構成の管理

ネットワークの構成情報の管理

ノード検出

自動検出はできません。
被管理側のノード構成情報を、管理側の全体監視サーバへ移入して管理します。

システムの構成情報の管理

インベントリ管理

被管理側で収集したインベントリ情報は管理できません。
被管理側の運用管理サーバと、管理側の間は、ほかのファイル転送機能などで代替してください。

アプリケーションの構成情報の管理

アプリケーション検出

×

×

×

 

コンソール

クライアントのコンソール

[Systemwalkerコンソール]

 

Webコンソール

[Systemwalker Webコンソール]

 

サーバ間連携(対処連携)

×

全体監視サーバ・被管理サーバの一方で監視イベントの状態(未対処/対処済等)を変更した場合、他方のサーバでも監視イベントの状態が自動的に同期して変更されます。

ポリシー配付

イベント監視の条件定義のポリシーだけ配付できます。

全体監視サーバが所属するドメインへは、ポリシー配付できません。

資源の配付

資源配付・状況検索

×

インターネット型の場合、HTTPS通信で配付します。

配付結果通知

×

インベントリ通知

×

 

ネットワーク/システムの監視(注)

稼働監視

稼働状態の監視

×

×

×

被管理側で収集した異常メッセージ、およびしきい値超えなどのイベントを管理側へ通知し、監視することができます。
被管理側の[Systemwalkerコンソール]に出力したイベントをフィルタリングし、管理側へ通知することができます。

障害監視

SNMPトラップの監視

MIBしきい値監視

×

×

×

システムのイベント監視

性能監視

システム性能監視

×

×

×

ネットワーク性能監視

×

×

×

性能情報の表示

×

×

×

アプリケーションの監視

稼働監視

アプリケーションの稼働状態の表示

×

×

×

被管理側で発生した稼働違反、およびしきい値超えなどのイベントを管理側へ通知し、監視することができます。

被管理側の[Systemwalkerコンソール]に出力したイベントをフィルタリングし、管理側へ通知することができます。

 

 

 

 

アプリケーションの稼働状態の監視

×

×

×

障害監視

アプリケーションのイベント監視

性能監視

アプリケーションしきい値監視

×

×

×

アプリケーション性能表示

×

×

×

業務の監視

業務監視

業務構成の管理

 

リソースの関係管理

 

ノードの変更監視

未登録固定IPノードの接続検知

×

×

×

全体監視サーバでは監視ができません。

被管理側のイベントを管理側へ通知した監視ができます。

固定IPノードの削除/追加/アドレス変更の検知

×

×

×

セキュリティ

操作制御

サーバアクセス制御

Linuxサーバの機能です。

障害の対処

リモートからの操作

リモート操作

×

被管理側のPC(Windows版)から操作できます。

リモートコマンド

△(注1)

×

自動アクションは、サーバごとに実行してください。
(注1)V13.0.0以前の運用管理サーバに対してリモートコマンドを発行するためには、運用管理サーバで全体監視サーバを定義するときに、接続方法として“常時接続”を指定してください。

リモートからの電源投入・切断

サーバの電源投入・切断

×

 

障害対処の自動化

自動アクション

 

サービスレベルの評価

ネットワークの評価

性能情報グラフ表示

×

×

×

 

システムの評価

レポーティング

評価レポート機能はマネージャ側の機能です。
全体監視サーバまで収集された情報を元に、レポート出力ができます。

Systemwalker自身の監視

イベントトレース

イベントトレース

 

プロセス監視

Systemwalkerのプロセス監視

 

ダウン監視

Systemwalkerセルフチェック

×

×

 

スローダウン監視

イベントのスローダウン監視

 

IPC資源の一元管理

 

インテリジェントサービス

 

ソフトウェア修正管理

被管理側で収集した修正の情報は管理できません。

監査ログ管理

×

全体監視サーバからの監査ログ管理のポリシー設定(収集定義登録・配付)はできません。

監査ログ分析

×

各運用管理サーバから全体監視サーバに監査ログを収集した場合、運用管理サーバ上でログ分析を行うときと同様に、全体監視サーバ上でログ分析を行うことができます。

監視抑止

×

×

×

全体監視サーバで、監視抑止の設定を行うことはできません。
また、監視対象となる各運用管理サーバで設定された監視抑止の状況を確認することもできません。

トラブルシューティング

調査資料の採取

保守情報収集ツール

 

○:使用可能

△:一部使用可能

×:使用不可能

注) Systemwalker Centric Managerを導入しないシステムのイベント監視やインベントリ管理も、Systemwalker Centric Managerを導入したシステムと同様に監視や管理ができます。

◆[統合コンソール]

[統合コンソール]の[ランチャー]から使用できる機能の一覧を以下に示します。

名称

権限

シングルサイト型

マルチサイト型

その他

Systemwalkerプロトコル

Systemwalkerプロトコル

インターネット標準プロトコル

構成管理

 

 

ping

×

ノード単一選択時に操作可能

arp

×

ノード単一選択時に操作可能

telnet

×

ノード単一選択時に操作可能

ftp

×

ノード単一選択時に操作可能

traceroute(サブネット)

×

サブネットフォルダ・ノード単一選択時に操作可能

traceroute(ノード)

×

ノード単一選択時に操作可能 

telnet(管理サーバ)

×

×

 

リモートデスクトップ

×

 

リモートデスクトップ(管理サーバ)

×

×

 

リモート操作(管理サーバ)

×

 

リモート操作

×

ノード単一選択時に操作可能

ソフトウェア修正管理

資源配付インストール時

インベントリ情報の表示

資源配付インストール時

性能情報の出力

更新

操作

×

×

×

 

資源配付の操作

×

×

×

資源配付インストール時

上記の機能に加え、以下の機能を[ランチャー]に追加し、実行することができます。

VM運用について

管理OSに異常が発生した場合、同一物理サーバ内のゲストOSにも影響があるため、高信頼な環境を実現することができません。このため、同一物理サーバ内の2台の運用管理サーバで全体監視環境(全体監視サーバ−被監視運用管理サーバ)を作成しないでください。
VM運用で使用できる機能の詳細については、“Systemwalker Centric Manager PRIMERGY/PRIMEQUEST運用管理ガイド”の、“機能概要”を参照してください。

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