Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 監視システムを構築する> 第12章 アプリケーションを監視する

12.3 アプリケーションの性能を監視する

アプリケーションの性能を、監視するための操作方法を説明します。アプリケーションの性能を監視するときには、[Systemwalkerコンソール]を使用してください。

■アプリケーションの性を監視する

アプリケーション単位のしきい値監視を設定していると、しきい値超えのイベントが[Systemwalkerコンソール]に通知され、アプリケーションの性能を監視できます。

◆しきい値の判定方

しきい値ポリシーで指定されたサンプリング回数分、サンプリング間隔ごとにデータを採取し、採取したデータがしきい値を超えているかどうかを判定します。異常検出判定基準または警告検出判定基準に指定した回数以上、しきい値超えを検出した場合、“しきい値を超えた”と判断されます。

なお、サイクルとは、ポリシーで指定したサンプリング回数分、サンプリング間隔でデータを測定する単位のことです。

◆しきい値違反の検

以下の状態を検出すると、しきい値超えのイベントが通知され、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されます。

発生するイベント

状 態

しきい値異

性能情報のしきい値異常が発生しています。測定値が正常状態から異常状態に、または警告状態から異常状態に変化したとき、イベントとして通知されます。

しきい値警

性能情報のしきい値警告が発生しています。測定値が正常状態から警告状態に、または異常状態から警告状態に変化したとき、イベントとして通知されます。

しきい値正

性能情報が正常な状態に復旧しました。測定値が異常状態から正常状態に、または警告状態から正常状態に変化したとき、しきい値異常/警告イベントが対処済みに変わります。

しきい値超えのイベントが通知されるのは、しきい値判定結果が前回のしきい値判定結果から変動したときだけです(下図の例1、例2、例4)。下図の例3のように、前回サイクルで“異常しきい値超え”と判定し、今回サイクルでも“異常しきい値超え”と判定した場合、しきい値異常のイベントは通知されません。

◆しきい値超えイベントが自動対処される契機

以下のタイミングで、[監視イベント一覧]に表示されているしきい値超えイベントは、対処済みに変わります。

■アプリケーションの性能を表示す

  1. [Systemwalkerコンソール[監視]]で、アプリケーションを右クリックし、ポップアップメニューの[操作]-[性能]-[アプリケーションの性能]を選択します。

    →以下のアプリケーション情報が表示されます。[取得]ボタンをクリックすると、最新の性能情報が表示されます。

[表:アプリケーション情報の表示項目]

表示項目

意味

単位

[性能情報]

[プロセス数]

プロセスの数が表示されます。

 

[仮想メモリ容量]

仮想メモリ容量をグラフ表示するための項目です。

KB

[CPU使用率]

CPU使用率をグラフ表示するための項目です。

%

[プロセス]

[CPU使用率]

対象プロセスが使用しているCPUの使用率が表示されます。

%

[起動経過時刻]

プロセスが起動してからの経過時刻が表示されます。

 

[プロセスID]

プロセスのIDが表示されます。

 

[仮想メモリ容量]

プロセスが確保している仮想メモリサイズが表示されます。

KB

属性項目に“グラフ表示可”と表示されている情報は、性能グラフを表示することができます。性能グラフを表示する項目を選択しダブルクリックするか、[グラフ表示]ボタンをクリックすると、性能グラフが表示されます。性能グラフは、以下の間隔で時系列に表示されます。


UNIXでの注意事項

 

性能監視ができない条件

HP-UX

アプリケーションを起動したときの文字数(格納ディレクトリ名文字数+実行ファイル名文字数)が61文字以上の場合

監視対象アプリケーションの格納ディレクトリまたは実行ファイル名に日本語が含まれていた場合

AIX

AIXからはCPU使用率が取得できないため

Linux

監視対象アプリケーションの格納ディレクトリまたは実行ファイル名に半角カナが含まれていた場合
Linux for Itanium版のサーバの日本語格納ディレクトリ、または日本語実行ファイル名を含むアプリケーションの性能監視を行うことができません。


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