Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第1部 簡単にシステムを構築する(簡易設定モード) | > 第6章 イベント監視の条件定義の設計 |
システム上で発生するメッセージの集中監視では、必要なメッセージ、および重要なメッセージだけを通知し、不要なメッセージは抑止する監視方法を推奨します。しかし、イベント監視の条件定義の最適化は監視対象ごとに異なるため、すべてのメッセージを把握する完全な監視はできません。
あらかじめメッセージを調査し、監視するメッセージ、および監視しないメッセージの選定を行ってください。
以下の監視方法のポイントを組み合わせることによって、イベント監視の条件定義の方法を決定します。
調査した結果、監視を必要と判断したメッセージ
調査した結果、監視する必要がないと判断したメッセージ
調査後の把握していないメッセージ
イベント監視の条件定義の考え方として、以下の2つがあります。それぞれの利点、および欠点を考慮した上で、どちらかの方法を選択してください。
イベント監視の条件定義から外れたメッセージも含め、すべてのメッセージを監視する場合の特長は以下のとおりです。
重要なメッセージの見落としがありません。
既知のメッセージだけを監視する場合の特長は以下のとおりです。
Systemwalker Centric Managerの監視イベント一覧へ表示されるメッセージ数を絞り込んでいるため、監視作業が容易になります。
監視対象から外れた未知のメッセージに、重要なメッセージが含まれている可能性があります。
Systemwalker Centric Managerの初期設定では、以下の条件で監視イベント一覧に表示されています。
エラー種類が“エラー”、“警告”、“失敗の監査”、または“なし”のイベント
※:エラー種類が“なし”のイベントは、Systemwalker Centric Manager V12.0L10/12.0以降から表示されません。
priorityが“warning”以上で、エラー種別が“INFO”、“Information”、または“情報”以外のメッセージ
priorityが“warning”以上のメッセージ
上記の初期条件で監視するにあたり弊害があります。
たとえば、SafeCLUSTER(Windows)、PRIMECLUSTER Clustering Base(Solaris、Linux)では、以下のような弊害があります。
SafeCLUSTERからエラー種別が、“情報”(イベントログに出力されるメッセージ)のイベントが出力されます。
エラー種別が“情報”のため、Systemwalker Centric Managerの監視イベント一覧には表示されません。
PRIMECLUSTER Clustering Baseからpriorityが“notice”(syslogに出力されるメッセージ)のメッセージが出力されます。
priorityが“notice”のため、Systemwalker Centric Managerの監視イベント一覧には表示されません。
クラスタソフトとしてフェールオーバを開始することは、正常な動作ですが、運用管理者の視点からすると、運用サーバになんらかの障害が発生し、早急に対応をする必要がある、という極めて重要なメッセージとなります。
この場合、エラー種別が“情報”(イベントログに出力されるメッセージ)、およびpriorityが“notice”(syslogに出力されるメッセージ)のメッセージも監視する必要があります。
priorityが“notice”(syslogに出力されるメッセージ)のメッセージを監視する場合(UNIX)
priorityが“notice”のメッセージを監視する場合、syslog.confを変更する必要があります。
priorityが“notice”のメッセージを監視した場合、ほかのソフトウェアの膨大な量のメッセージもすべて監視してしまうため、重要メッセージの処理ができず、業務システムに影響を及ぼす可能性があります。priorityが“notice”(syslogに出力されるメッセージ)のメッセージを監視する場合は、監視する必要がないメッセージを監視対象から外す必要があります。
他製品では、Systemwalker Centric Managerのメッセージ形式以外のメッセージを出力している場合があります。それらのメッセージは以下のように通知されます。
上記の条件で監視しているため、以下のような弊害があります。
この場合、イベント監視の条件定義で重要度を補正する必要があります。
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