Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 API> 第4章 APIリファレンス

4.32 Mp_PopupUser()関数【Windows版】

■機能説明

指定されたユーザが、ログインしているコンピュータ、または指定されたコンピュータに、ポップアップメッセージを表示します。

■呼び出し形式

  
long Mp_PopupUser(unsigned char *AppName,MpAddress *AddressList,
                  int nAddressList, unsigned char *MsgText)

■パラメタ

AppName:
呼び出し元のアプリケーション名のアドレスを指定します。
アプリケーション名は64バイト以内で指定します。
AddressList:
あて先情報構造体(MpAddress)のアドレスを指定します。ポップアップメッセージを送信するユーザ名、またはコンピュータ名を指定します。
複数指定する場合は、配列で指定します。
なお、NULLを指定した場合は、ドメインにログインしているすべてのユーザに送信します。
nAddressList:
AddressListに指定した配列の数を指定します。
MsgText:
ポップアップに表示するメッセージのアドレスを指定します。
メッセージは128バイト以内で指定します。

■構造体の説明

◆あて先情報構造体(MpAddress)の形式

  
typedef struct MpAddress_tag {
    int type ;
    unsigned char *address ;
    char *addrid ;
} MpAddress ;
type:
addressに指定したアドレスの種別を指定します。
TYPE_ADDRESS:
ユーザ名またはコンピュータ名
TYPE_NAME:
あて先名
address:
ユーザ名、コンピュータ名、またはあて先名のアドレスを指定します。
addrid:
TYPE_NAMEを指定した場合に、あて先名に対応する利用者管理の利用者コードのアドレスを指定します。

■参照

アクション管理のAPIを参照してください。

■復帰値

0以上:
正常。
負の値:
エラー。
MPACT_PARAMERR:
パラメタエラーです。

パラメタに誤りがないかを確認してください。

MPACT_NOMEMORY:
メモリ不足です。

ページファイルのサイズを拡張するか、またはメモリを増設してください。

MPACT_NOTADDRESS:
有効なユーザ名、またはコンピュータ名がありません。

宛先情報構造体(MpAddress)に指定した address に誤りがあります。正しい宛先名に変更してください。

MPACT_NOTMOVE:
アクション管理サーバが起動されていません。

サービス“Systemwalker MpAosfB”が起動されていることを確認してください。

MPACT_COMFAIL:
アクション管理サーバとの通信に失敗しました。

サービス“Systemwalker MpAosfB”、および“Systemwalker MpAosfX”が起動されていることを確認してください。

MPACT_SYSERR:
アクション管理サーバでエラーが発生しました。

イベントログ/syslogに出力されたメッセージを参照してエラーの原因を取り除いた後、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_NOTDLL:
アクション要求用DLLがロードできません。

アクション管理に必要なファイルf3crhxac.dllが、以下のフォルダにあるかどうかを確認してください。

 Systemwalkerのインストールディレクトリ\mpwalker\bin

ない場合は、Systemwalker Centric Managerを再インストールするか、または保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_EXCEPT:
不当な領域のアドレスが指定されました。

内部論理異常が発生しています。保守情報収集ツールを使用して資料を採取した後、技術員に連絡してください。保守情報収集ツールの使用方法については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“保守情報の収集方法”を参照してください。

■API格納場所

アクション管理のAPIを参照してください。

■注意事項

ポップアップメッセージは、Microsoftネットワークで使用できます。

■動作環境による差異

Windows NT(R)上で動作可能です。

■使用例

ポップアップメッセージ送信(指定ユーザ)APIの使用例を以下に示します。

   
#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName    = "ポップアップAPI" ;  // 依頼元アプリケーション名
MpAddress addr [2] ;                             // 送信先アドレス格納域
int naddr ;
unsigned char *text        = "システムを停止します。" ;  // 送信するメッセージテキスト
long lrc ;                                 

addr[0].type = TYPE_ADDRESS ;                    // ユーザ operatorとuser01にメッ
addr[0].address = "operator" ;                   // セージを送信する
addr[1].type = TYPE_ADDRESS ;                  
addr[1].address = "user01" ;
naddr = 2 ;

lrc = Mp_PopupUser(AppName,addr,naddr,text) ;
if ( lrc < 0 ) {
    /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */

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