Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 API> 第4章 APIリファレンス

4.27 Mp_PlaySound2()関数

■機能説明

以下の音声を通知します。

■呼び出し形式

  
long Mp_PlaySound2(unsigned char *AppName,int kind, 
                   unsigned char *text_or_filename,
                   int repeat,MpSoundParam *SoundParam,char *exehost)

■パラメタ

AppName:
呼び出し元のアプリケーション名のアドレスを指定します。
アプリケーション名は64バイト以内で指定します。
kind:
通知する音声の種類を指定します。
このパラメタには、以下の値のどれかを指定します。
SOUND_VOICE:
メッセージテキストを読み上げます。
SOUND_WAVE:
WAVEファイルを再生します。
SOUND_BEEP:
BEEP音です。
text_or_filename:
kindの指定値により、以下の値のどれかを指定します。
SOUND_VOICEを指定した場合:
読み上げるメッセージテキストのアドレスを指定します。
SOUND_WAVEを指定した場合:
再生するファイルのフルパス名のアドレスを260バイト以内で指定します。
なお、ファイルはexehostで指定したホストに存在するものを指定してください。
SOUND_BEEPを指定した場合:
無効です。
repeat:
音声を通知する回数を指定します。
0を指定した場合は、停止処理がされるまで繰り返します。
SoundParam:
音声オプション情報構造体(MpSoundParam)のアドレスを指定します。
SOUND_VOICEを指定した場合に、システムの設定値を変更する場合に指定します。
SOUND_VOICE以外の場合は、無効になります。
設定の必要がない場合は、NULLを指定します。また、各項目で0を指定した場合、システムの設定値が使われます。
exehost:
アクションを実行するホスト名(アクション実行を選択したクライアント)のアドレスを指定します。
NULLを指定した場合は、[アクション環境設定]画面で指定したホストでアクションが実行されます。

■構造体の説明

◆音声オプション情報構造体(MpSoundParam)の形式

  
typedef struct MpSoundParam_tag {
    unsigned long dwVoiceType ;
    unsigned long dwIntonation ;
    unsigned long dwPitch ;
    unsigned long dwSpeed ;
    unsigned long dwSpeedRate  ;
    unsigned long dwTone ;
    unsigned long dwVolume ;
} MpSoundParam ;
dwVoiceType:
声種を指定します。
VOICE_MALE:
男性の声です。
VOICE_FEMALE:
女性の声です。
dwIntonation:
イントネーションのレベルを1〜4で指定します。
dwPitch:
発声の声の高さを1〜5で指定します。
dwSpeed:
発声スピードを1〜10で指定します。
dwSpeedRate:
発声スピードの変化の割合を1〜10で指定します。
dwTone:
高域強調の有無を指定します。
なし:
1
あり:
2
dwVolume:
ボリュームを1〜10で指定します。

■参照

以下のアクション管理のAPIを参照してください。

■復帰値

0以上:
正常。
負の値:
エラー。
MPACT_PARAMERR:
パラメタエラーです。

パラメタに誤りがないかを確認してください。

MPACT_NOMEMORY:
メモリ不足です。

ページファイルのサイズを拡張するか、またはメモリを増設してください。

MPACT_NOTSOUND:
サウンド再生用の環境がインストールされていません。

Microsoft Speech API(SAPI) 5.xに対応する音声合成エンジンを実装した製品がインストールされているかを確認してください。

MPACT_NOTMOVE:
アクション管理サーバが起動されていません。

サービス“Systemwalker MpAosfB”が起動されていることを確認してください。

MPACT_COMFAIL:
アクション管理サーバとの通信でエラーが発生しました。

サービス“Systemwalker MpAosfB”、および“Systemwalker MpAosfX”が起動されていることを確認してください。

MPACT_SYSERR:
アクション管理サーバでエラーが発生しました。

イベントログ/syslogに出力されたメッセージを参照してエラーの原因を取り除いた後、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_NOTDLL:【Windows】
アクション要求用DLLがロードできません。

アクション管理に必要なファイルf3crhxac.dll(64bit版の場合はf3crhxac_64.dll)が、以下のフォルダにあるかどうかを確認してください。

 Systemwalkerのインストールディレクトリ\mpwalker\bin


ない場合は、Systemwalker Centric Managerを再インストールするか、または保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_EXCEPT:【Windows】
不当な領域のアドレスが指定されました。

内部論理異常が発生しています。保守情報収集ツールを使用して資料を採取した後、技術員に連絡してください。保守情報収集ツールの使用方法については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“保守情報の収集方法”を参照してください。

■API格納場所

アクション管理のAPIを参照してください。

■使用例

音声通知APIの使用例を以下に示します。

  
#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName  = "音声通知API" ;  // 依頼元アプリケーション名
int kind                = SOUND_VOICE ;    // テキストの読み上げ
unsigned char *text     = "異常が発生しました。オペレータに連絡してください"; 
int repeat              = 0 ;              // 停止処理がされるまで繰り返す
MpSoundParam  *SndPrm   = NULL ;           // 省略値を使用
long           lrc ; 

/* 音声通知依頼 */
lrc = Mp_PlaySound2(AppName,kind,text,repeat,NULL,NULL) ;
  if ( lrc < 0 ) {
     /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */

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