Interstage Application Server/Interstage Web Server メッセージ集
目次 前ページ次ページ

第4部 ログファイルに出力されるメッセージ> 第43章 J2EE使用時に出力される例外情報> 43.3 java.langで始まる例外情報

43.3.1 java.lang.ClassCastException

 あるオブジェクトを継承関係にないクラスにキャストしようとしたことを示すためにスローされます。たとえば、J2EEは標準のJDBCのAPIしかサポートしませんが、データベース固有のクラス(oracle.jdbc.driver.OracleConnectionなど)にキャストしようとした場合などにスローされます。

■本項で説明している例外一覧

■例外の説明

java.lang.ClassCastException

[意味]
 EJBアプリケーションにおいてJavaアプレットで異常が発生し、Javaコンソールに当該例外が出力された場合は、権限が正しく設定されていない可能性があります。


 IJServerのクラスパスに設定しているモジュールのアクセス権が、IJServer起動ユーザにない可能性があります。

[ユーザの対処]
 Javaアプレットの異常でJavaコンソールに出力された場合は、権限が正しく設定されていない可能性があります。“J2EE ユーザーズガイド”の“Javaアプレットを使用する場合”を参照し、権限が正しく設定されているかを確認してください。


 IJServerのクラスパスに設定しているモジュールのアクセス権が、IJServer起動ユーザからアクセス可能か確認してください。アクセス権がない場合、IJServer起動ユーザからアクセス可能なようにアクセス権を変更してください。

java.lang.ClassCastException: %s

[可変情報]
 %s = データソースの型名

[意味]
 利用できないデータソースを指定しています。

[ユーザの対処]
 J2EEアプリケーションクライアント、Webアプリケーションで、XAデータソースを指定していないか確認してください。

java.lang.ClassCastException: [narrow()]

[ユーザの対処]
 EJBアプリケーションにおいてクライアントからのnarrow処理で例外が発生した場合は、以下について確認してください。また、IJServerの「クラスローダの分離」の設定によっては、モジュール間で参照ができない場合があります。“J2EE ユーザーズガイド”の“J2EEアプリケーションの設計”の“クラスローダの分離”参照し、アプリケーションの構成あるいはクラスローダの分離に誤りがないか確認してください。

java.lang.ClassCastException: [writeRemoteObject()] Specified object type is invalid.

[ユーザの対処]
 EJBアプリケーションにおいて分散トランザクション機能を使用している場合、Interstage管理コンソールの「ローカル呼出し」を“する”が指定されていないか確認してください。“する”が指定されている場合は“しない”を指定して、再度IJServerを起動して実行してください。

java.lang.ClassCastException: com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ObjectImpl

[意味]
 EJBのHomeインタフェースを直接キャストしています。

[ユーザの対処]
 Homeインタフェースをlookupした時には直接キャストすることはできません。
 HomeインタフェースはPortableRemoteObjectクラスのnarrowメソッドを用いてキャストしてください。

java.lang.ClassCastException: While loading stub, Exception occurred. narrow from %s1 to %s2.

[可変情報]
 %s1 = lookup処理を行っているHomeインタフェースクラス型
 %s2 = Homeインタフェースクラス型(narrow処理の第2パラメタで指定している型)

[意味]
 lookupまたはnarrow時のクラスのロードに失敗しました。

[ユーザの対処]
 同一Java VMで運用するIJServerに配備されたEJBアプリケーションにおいて、narrow処理を行っているHomeインタフェースクラス型(narrow処理の第2パラメタで指定している型)と、lookup処理を行っているHomeインタフェースクラス型が正しいか確認してください。
 また、クライアントアプリケーション環境に設定したクライアント配布物が、同一Java VMで運用するIJServerに配備され、lookup処理を行っているEJBアプリケーションのクライアント配布物であるか確認してください。
 また、使用しているJavaのバージョンと、クライアント配布物をコンパイルしたJavaのバージョンが異なる可能性があります。EJBアプリケーションを配備したIJServerのJavaのバージョンと、EJBアプリケーションを呼び出すJavaのバージョンは一致させてください。本バージョン・レベルのIJServerと、互換のIJServerが混在している場合は統一してください。JDK5.0でコンパイルしたクラスはJDK/JRE1.4では読み込めません。Javaのバージョンを統一することができない場合は、旧バージョン・レベル(互換)のIJServerに配備したクライアント配布物を使用し、EJBアプリケーションを呼び出すJavaのバージョンと、クライアント配布物を生成したJavaのバージョンを一致させてください。


目次 前ページ次ページ

Copyright 2008 FUJITSU LIMITED