Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド

4.3.4 SOAPサービス

　デフォルトシステムと拡張システムでの運用の違いは以下のとおりです。

• IJServerはマルチシステムに対応していないため、SOAPサービスのサーバシステムは使用でません。
• クライアントシステムで高信頼性Webサービス機能を使用する場合、SOAPサービスが提供する以下のコマンドの-Mオプションにシステム名を指定してください。また、soapmodifyddコマンドには-clオプションも指定してください。
  拡張システムのWebサービス情報ファイルは、以下のパス下に作成されます。
  　/etc/opt/FJSVsoap/MI/[拡張システム名]/etc/DeployService
  上記パスが、以下のパス下に作成されたWebサービス・マネージャのWebアプリケーションファイル(web.xml)の"deploy_filepath"に設定されているか確認してください。
  　/etc/opt/FJSVsoap/MI/[拡張システム名]/etc/webapps/soap_admin/WEB-INF
  詳細については"SOAPサービス ユーザーズガイド"の"Webサービス・コンテナのカスタマイズ"−"Webアプリケーションファイルの編集"の"Webサービス情報管理ファイルの場所指定(deploy_filepath)"を参照してください。

  項	コマンド名	概要
  1	soapmodifydd	Webサービス情報管理の操作
  2	soapsecdecconf	XML暗号による復号化のための設定の操作
  3	soapsecencconf	XML暗号による暗号化のための設定の操作
  4	soapsecrelconf	送達保証機能で使用する設定の操作
  5	soapsecsignconf	SOAP電子署名を付加するための設定の操作
  6	soapsecverifyconf	SOAP電子署名を検証するための設定の操作

• 拡張システムで、CORBA/SOAPクライアントゲートウェイを使用する場合は、SOAPサービスが提供する以下のコマンドの-Mオプションにシステム名を指定してください。

  項	コマンド名	概要
  1	soapgwaddclgw	CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ データ変換サーバントの活性化
  2	soapgwdelclgw	CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ データ変換サーバントの非活性化
  3	soapgwlistclgw	CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ データ変換サーバントの一覧表示
  4	soapgwstartclgw	CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ データ変換サーバントの起動
  5	soapgwstopclgw	CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ データ変換サーバントの停止

• 拡張システムで、SSL(暗号化)通信機能を使用する場合は、SOAPサービスが提供する以下のコマンドの-Mオプションにシステム名を指定してください。

  項	コマンド名	概要
  1	soapSetSecurity	SSL通信環境の作成
  2	soapMngSecurity	証明書発行の申請、証明書の登録

• 拡張システムで、SOAPクライアントアプリケーションを使用する場合は、以下の指定をJavaVMのシステムプロパティにしてください。

  　-Dcom.fujitsu.interstage.isas.SystemName=システム名