Interstage Application Server 運用ガイド(基本編) |
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第4章 メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更) | > 4.1 資源のバックアップとリストア | > 4.1.2 バックアップ手順(管理対象サーバおよびスタンドアロンサーバの場合) |
Interstage ディレクトリサービス資源のバックアップ手順について説明します。
リポジトリのデータベースとして、標準データベースを使用する場合と、RDBを使用する場合で、バックアップ方法が違います。
標準データベースを使用する場合は、以下の手順で、バックアップコマンドを使用した“リポジトリのバックアップ方法”のみでバックアップします。
RDBを使用する場合は、Interstage ディレクトリサービス資源のうち、リポジトリデータはRDBが管理しています。
以下の手順で、バックアップコマンドを使用した“リポジトリのバックアップ方法”に加えて、RDBのバックアップ機能を利用して、“リポジトリデータのバックアップ方法”でリポジトリデータをバックアップする必要があります。
Interstage ディレクトリサービス資源のリポジトリ、および標準データベースを使用する場合のリポジトリデータのバックアップには、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\irepbacksys.exe |
/opt/FJSVirep/bin/irepbacksys |
リポジトリ“rep001”の資源を“X:\Backup\irep\rep001_back”というディレクトリにバックアップする場合の操作例を以下に示します。
1.バックアップ用ディレクトリを作成します。 2.irepbacksysコマンドを実行します。 |
リポジトリ“rep001”の資源を“/backup/irep/rep001_back.tar.gz”というファイルにバックアップする場合の操作例を以下に示します。
1.バックアップ用ディレクトリを作成します。 2.irepbacksysコマンドを実行します。 |
◆RDB(Symfoware/RDB)が管理しているリポジトリデータのバックアップ方法
Symfoware/RDBが管理しているリポジトリデータのバックアップ方法の概要を示します。
バックアップ方法の詳細は、Symfoware Serverのオンラインマニュアルのナビゲーションから“バックアップ・リカバリ”を、rdbXXXコマンド(Symfoware Serverのコマンド)の詳細は、Symfoware Serverのマニュアル“Symfoware Server コマンドリファレンス”を、それぞれ参照してください。
データベース作成時に指定したデータベース名、データベーススペース情報一覧を作成して、ノートなどに記録し、保存します。さらに、ディスクの構成情報をバックアップします。
アーカイブログ運用をしている場合は、アーカイブログファイルの使用状況を把握し、強制切替えや、破棄またはバックアップのタイミングを調整してください。
アーカイブログ運用を行っていない場合は、手順4へ進んでください。
RDBディクショナリ、およびDSIをバックアップする前に、アーカイブログファイルの強制切替えを行ってください。
アーカイブログ運用をしていない場合は、取得するデータの矛盾を防止するために、RDBディクショナリ、およびDSIの退避データの取得前に、rdbrtrコマンドで、更新抑止の設定をしてください。テーブルのDSIの取得方法は、後述します。
アーカイブログ運用をしている場合は、この手順は不要です。手順5へ進んでください。
irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで作成したすべてのテーブルのDSIを、rdbdmpコマンドでバックアップします。テーブルのDSIの取得方法は、後述します。インデックスのDSIをバックアップする必要はありません。
RDBディクショナリ、およびRDBディレクトリファイルの異常に備えて、rdbdmpdicコマンドでバックアップします。
アーカイブログをバックアップするアーカイブログ運用をしている場合、rdblogコマンドでアーカイブログをバックアップします。
アーカイブログ運用をしていない場合、この手順は不要です。手順8へ進んでください。
アーカイブログ運用をしていない場合、手順4で設定した更新抑止を、rdbrlsコマンドで解除してください。
データベースのバックアップの流れ、詳細は、Symfoware Serverオンラインマニュアルのナビゲーションから“バックアップ・リカバリ”を参照してください。
テーブルのDSIの取得方法
irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで作成したテーブルのDSIの取得方法を示します。
# rdbprt -d DSDB(*1) -m DEF -p - SCHEMA(DSADMIN(*2)) Ctrl+Z(*3) : No. 1 Schema name ...... DSADMIN Database name ...... DSDB Creator ...... DSADMIN Created date ...... Tue Mar 7 08:37:06 2006 : : : Table information(*4) No. Table name Type : : : 10 IREP_TBL PROCEDURE : : : |
*1) irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したデータベース名
*2) irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したスキーマ名
*3) Ctrl+Zは、Ctrlキーを押下しながら“Z”キーを押下します。EOF文字を意味します。この例では、Windows(R)の場合を示しています。Solaris、およびLinuxの場合には、EOF文字は、通常、Ctrl+Dに割り当てられています。
*4) テーブル情報は一例です。
テーブル名_DSI (「_DSI」は固定) |
◆RDB(Oracleデータベース)が管理しているリポジトリデータのバックアップ方法
Oracleデータベースが管理しているリポジトリデータのバックアップについては、EXPORTコマンドなどを使用して行います。
バックアップ方法の詳細については、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。
運用上、リポジトリ停止することができない場合は、バックアップされた最新のファイルを利用して、「ireprestsys -f バックアップファイル -l」で、バックアップ情報を出力してください。
ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -l |
(*)リポジトリが使用するデータベースがRDBの場合にだけ出力されます。
出力された情報中にあるDate行の時刻を確認し、対象リポジトリのアクセスログ格納先にあるアクセスログを参照の上、その時刻以降のエントリ更新情報が存在しないことを確認してください。存在する場合は、再度バックアップを実行してください。アクセスログについては、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“リポジトリの運用監視”を参照してください。
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