Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
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第3章 マルチサーバ管理機能> 3.8 バックアップ/リストア

3.8.3 管理サーバと管理対象サーバのバックアップ資源の同期が取れていない場合の復旧

 マルチサーバ管理機能では、原則として管理サーバと管理対象サーバのバックアップを同時に行なう必要があります。これは、バックアップ資源からサイト環境を復旧するためには、管理サーバの業務構成管理に登録されている情報と、管理対象サーバの定義情報の同期が取れている必要があるためです。

 管理サーバと管理対象サーバのいずれかのみのバックアップを取得した後、Interstageの定義情報を変更し、その後、サーバの故障などが原因で最新のバックアップの取得が不可能になった場合は、通常の手順でサイト環境を復旧することはできません。
その場合は、管理対象サーバの定義情報をもとに、以下の手順でサイト環境を復旧します。

  1. 管理サーバの再インストール
  2. 管理対象サーバ資源のリストア
  3. 管理対象サーバをサイトから削除
  4. サイト環境の再構築
  5. IJServerの結合
  6. Webサーバコネクタの分離
  1. 管理サーバの再インストール
     管理サーバの業務構成管理の情報を初期化するため、一度Interstage Application Serverをアンインストールし、再度Interstage Application Serverをインストールしてください。
  2. 管理対象サーバ資源のリストア
     復旧対象の管理対象サーバのみについて、バックアップ資源をリストアしてください。

  3. 管理対象サーバをサイトから削除
     管理コンソールからの操作またはisleavesiteコマンドを実行することにより、サイトからすべての管理対象サーバを削除してください。手順の詳細は、“サイトからのサーバ削除”を参照してください。

  4. サイト環境の再構築
     管理対象サーバをサイトに追加してください。また、サーバグループを作成し、管理対象サーバを追加してください。手順の詳細は、“サーバグループ/単体運用の管理対象サーバを運用する環境の構築”を参照してください。
  5. IJServerの結合
     上記までの手順では、多階層IJServerの復元は行なえません。上記までの手順が完了した段階では、サイト内のIJServerはすべて単階層のIJServerとなっています。移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバで、ServletコンテナとEJBコンテナが同一のサーバで運用されていなかった場合は、移行後の環境でIJServerの結合を行い、多階層IJServerを復元してください。手順の詳細については“IJServerの結合”を参照してください。

  6. Webサーバコネクタの分離
     移行前の環境で多階層IJServerを構成していたサーバで、ServletコンテナとWebサーバコネクタが同一のサーバで運用されていなかった場合は、移行後の環境でWebサーバコネクタの移動を行い、多階層IJServerを復元してください。手順の詳細については“Webサーバコネクタの移動”を参照してください。

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