Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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第2部 アプリケーション開発(応用編)> 第11章 CORBAアプリケーションの高度な使い方

11.8 ファイルによるオブジェクトリファレンスの配布

 ここでは、オブジェクトリファレンスをファイルで配布する方法について説明します。

 オブジェクトリファレンスをファイルで配布することにより、クライアントアプリケーションはネーミングサービスと通信せずにオブジェクトリファレンスを取得することが可能です。そのため、サーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスにSSL情報が付加されている場合など、ネーミングサービスとの通信とサーバアプリケーションとの通信とでそれぞれ別コネクションを使用する場合、オブジェクトリファレンスをファイルで配布することにより使用するコネクション数を減らすことが可能となります。
 但し、オブジェクトリファレンスをファイルで配布する場合、全てのクライアントマシンにファイルを配布する必要があり、ネーミングサービスを使用する場合より管理上のコストが増える可能性があります。例えば、サーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスを更新したい際に、ネーミングサービスを使用していればネーミングサービスに登録されている情報を更新するだけで済みますが、ファイルで配布していると全てのクライアントに配布しなおす必要があります。


下へ11.8.1 オブジェクトリファレンスのファイルへの出力
下へ11.8.2 ファイルの配布
下へ11.8.3 クライアントアプリケーションのプログラミング

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