Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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目次
索引

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6.10 COBOLアプリケーション使用時の注意事項
“CORBAアプリケーション開発時の留意事項”についても参照してください。
メッセージについて
- COBOLアプリケーション実行時に、COBOLランタイムライブラリからメッセージが表示される場合があります。JMPではじまるメッセージが出力されていた場合は、COBOL使用手引書(実行時のメッセージ)を参照してください。
関数名/変数名の扱い
- 関数名の長さは60文字までです。60文字を超える場合、COBOLコンパイラにてコンパイルエラーとなりますので注意してください。IDLファイルを定義する場合、module名、interface名、オペレーション名を合わせた長さが55文字以上になると、各生成するファイルの関数名が60文字を超える場合がありますので注意してください。
- 変数名の長さは30文字までです。30文字を超える場合、30文字以降を切り捨てます。
- 変数名の文字長が30文字を超える場合で、同一名になる場合、27文字目以降を数値に置き換えます。
- アンダースコア(“_”)は、COBOLで使用できないため、ハイフン(“-”)に置換します。ただし、オペレーション名、インタフェース名で使用されているアンダースコア(“_”)はそのまま使用します。
- IDLファイルからクラス名と変数名の関係で、同じ名称に変換される場合、以下のケースで変数の型等が不明になるため、使用してはいけません。
typedef long foo_bar;
interface foo { typedef short bar; };
予約語の扱い
- COBOLの予約語の文字列がIDLファイルに記述されている場合、対応可能な予約語については文字列の前に“IDL-”を付加します。対応していない予約語の文字列はIDLファイルに記述できません。予約語については、COBOLのマニュアルを参照してください。
対応可能な予約語については対応可能な予約語の一覧を参照してください。
- const宣言は、COBOLの“SYMBOLIC CONSTANT”になります。OMG規定では“>>CONSTANT”文節に対応しますが、COBOLで未サポートのため“SYMBOLIC CONSTANT”になります。
NVList使用方法
- COBOLでのNVListは、NamedValue構造体(登録集NAMEDVALUE.cbl)の配列を指すアドレスを格納するポインタです。
- パラメタの設定は、CORBA-NVLIST-ADD-ITEMで行います。その際、以下の点に注意が必要です。
- LIST
- 初期化(CORBA-ORB-CREATE-LIST使用)が必要です。
- ITEM−NAME
- CORBA-STRING-SETで値を設定されたポインタを指定し、省略時にはNULLを指定してください。
- ITEM−TYPE
- CORBA-TYPECODE-FROM-CGEN-TCで作成されたTYPECODEを指定します。省略不可。
注) CORBA-ORB-TYPECODE-FROM-CGEN-TCに指定できるパラメタは、登録集CONST.cblに記載されている基本型のTC-XXX、登録集で頭にTCのつくもの、またはIDLコンパイルで作成されるIDLファイル名_h.cblに定義されている、TC-XXX-IMPL-SEQを使用します。
- VALUE
- パラメタの値のアドレスを設定します。(注意、STRINGやOBJECTのようなポインタで扱われるデータも、FUNCTION ADDRでアドレスを取り出して設定します。)ITEM-FLAGにCORBA-ARG-OUTなどを指定するときは、NULLを設定します(要)。
- VALUE-LEN
- VALUEの領域の長さを指定します。省略時は、0を指定します。
- ITEM-FLAGS
- 登録集FLAGS.cblを使用します。省略不可。
- 領域の解放
NVList自体を解放するときは、CORBA-NVLIST-FREE、NVListに設定された値だけを解放したいときは、CORBA-NVLIST-FREE-MEMBERを使用します。
文字列の設定について
- サーバアプリケーションは、動的リンク構造(主プログラムのロード時に、呼び出される関数すべてをロードする)で作成する必要があります。
動的プログラム構造(ロードが関数の呼出し時に行われる)では、作成しないでください。
このため、アプリケーションの翻訳時は、翻訳オプションとしてDLOADオプションは指定しないでください。
- サーバアプリケーションのメソッド部では、DISPLAY文を使用しないでください。
- サーバアプリケーションで各インタフェース使用時にオブジェクトへのポインタが渡された場合、ユーザ例外を返すことがあります(例外コード:“BAD PARAM”)。ENVIRONMENTをパラメタに持つ場合には、例外情報を参照してください。
- サーバアプリケーションをshared、unsharedタイプとしてインプリメンテーションリポジトリに登録する場合は、以下の設定を行ってください。また、インプリメンテーションリポジトリの登録では、設定項目envは使用しないでください。
- システムの環境変数に次の設定を追加してください。
@EnvSetWindow=UNUSE
- システムの環境変数PATHに、アプリケーションのメソッド実装部であるDLLファイルのパスを追加してください。
- クライアントアプリケーションでは、BOA、ServerRequestインタフェースは使用できません。
- アプリケーションの運用前に以下の環境変数を設定する必要があります。
- クライアントアプリケーションとサーバアプリケーションを同一フォルダで作成しないでください。クライアントアプリケーションとサーバアプリケーションとで同名のオブジェクトファイルが生成され、アプリケーションが異常な動作をする可能性があります。
- Windows Server 2003 for Itanium-based Systemsの場合、UNION型のマッピングが32bit版から変更されます。Windows Server 2003 for Itanium-based Systems環境にて再度IDLコンパイラを実施し、ソースファイルを再作成してください。
- COBOLサーバアプリケーションで使用するダイナミックリンクライブラリの名称は、サーバアプリケーションのインタフェース宣言と合わせる必要があります。以下に例を示します。
モジュール名:oddemo インタフェース名:calculator
ダイナミックリンクライブラリ名:ODDEMO-CALCULATOR.DLL
Solaris/Linuxアプリケーション作成時/運用時の注意事項

- Shift JIS環境でアプリケーションを運用する場合は、CBR_CODE_CHECK=noを設定してください。
- クライアントアプリケーションでは、BOA, ServerRequestインタフェースは使用できません。
- サーバアプリケーションは、動的リンク構造(主プログラムのロード時に、呼び出される関数すべてをロードする)で作成する必要があります。
動的プログラム構造(ロードが関数の呼出し時に行われる)では、作成しないでください。
このため、アプリケーションの翻訳時は、翻訳オプションとしてDLOADオプションは指定しないでください。
- COBOLサーバアプリケーションで使用するライブラリの名称は、サーバアプリケーションのインタフェース宣言と合わせる必要があります。以下に例を示します。
モジュール名:oddemo インタフェース名:calculator
ライブラリ名:libODDEMO-CALCULATOR.so
Windows(R)アプリケーションの作成 
Windows(R)でCOBOLアプリケーションを作成する場合の注意点を以下に示します。なお、詳細な翻訳・リンク方法に関しては、NetCOBOLのマニュアルを参照してください。
備考
CORBAサービスのインストールフォルダを“C:\Interstage\ODWIN”として説明します。
クライアントアプリケーションの作成
クライアントアプリケーションを作成する場合の翻訳・リンク手順を以下に示します。
翻訳・リンク手順
- IDLコンパイルを実行します。
IDLc -cobol IDLファイル名
- 1.で生成されたスタブ、CDRソースをCOBOLソースファイルに登録し、主プログラムと合わせて翻訳します。翻訳時に「翻訳オプション」として以下のフォルダ配下の登録集を指定します。
CORBA=C:\Interstage\ODWIN\INCLUDE\COBOL
- リンクするライブラリには以下のファイルを指定します。
[プロセスモードの場合]
C:\Interstage\ODWIN\LIB\ODCOBCBL.LIB
[スレッドモードの場合]
C:\Interstage\ODWIN\LIB\ODCOBCBLMT.LIB
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
C:\Interstage\ODWIN\LIB\ODCOBCBLUC.LIB
翻訳対象ファイル
IDLファイル名_STUB.CBL
IDLファイル名_CDR.CBL
翻訳オプション
[共通]
[スレッドモードの場合]
- THREAD(MULTI)オプションを指定してください。
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
- RCSオプション(UCS2-Unicode(UCS2)を使用する)を指定してください。
- スレッドモードの場合、THREAD(MULTI)オプションを指定してください。
翻訳時の「翻訳オプション」に関しては、NetCOBOLのマニュアルを参照してください。
登録集の指定
以下の環境変数を設定してください。
CORBA=C:\Interstage\ODWIN\INCLUDE\COBOL
生成ファイル
スタブ、CDRソースで定義された目的オブジェクト
サーバアプリケーションの翻訳・リンク
サーバアプリケーション作成時の翻訳・リンク手順と指定するファイル・オプションを以下に示します。なお、詳細な翻訳・リンク方法に関しては、NetCOBOLのマニュアルを参照してください。
翻訳・リンク手順
- IDLコンパイルを実行します。
IDLc -cobol IDLファイル名
- 1で生成されたスケルトン、CDRソースを翻訳し、オブジェクトファイル(*.obj)を作成します。プロジェクトマネージャを起動し、「ツール」の「翻訳」を選択して「翻訳時の指定」のファイル・オプションを指定します。
- サーバアプリケーションのメソッド部(サーバの実処理)を、同様の手順で翻訳します。(Windows(R)アプリケーション作成時/運用時の注意事項を参照)
- 翻訳したオブジェクトを結合し、DLLファイルを作成します。DLLファイル名は、モジュール名-インタフェース名.DLLです。「ツール」の「リンク」を選択し、以下のファイルと共に指定します。
[プロセスモードの場合]
C:\Interstage\ODWIN\LIB\ODCOBCBLSV.LIB
[スレッドモードの場合]
C:\Interstage\ODWIN\LIB\ODCOBCBLMTSV.LIB
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
C:\Interstage\ODWIN\LIB\ODCOBCBLSVUC.LIB
- サーバアプリケーションのメイン処理を主プログラムとして、実行プログラムを作成します。この際以下のファイルと共に指定します。
[プロセスモードの場合]
C:\Interstage\ODWIN\LIB\ODCOBCBLSV.LIB
[スレッドモードの場合]
C:\Interstage\ODWIN\LIB\ODCOBCBLMTSV.LIB
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
C:\Interstage\ODWIN\LIB\ODCOBCBLSVUC.LIB
- OD_impl_instコマンドでサーバアプリケーションを登録します。実行時に指定する定義ファイルは、サンプルプログラムの以下のファイルを参照してください。
C:\Interstage\ODWIN\SRC\SAMPLE\COMPLEX\SAMPLELIST.COBOL\DATA\*\*.DEF
注)modeは、SYNC_ENDを設定してください。
DLLは、DLL名のみを設定し、環境変数PATHにDLLのパスを追加してください。
翻訳対象ファイル
IDLファイル名_インタフェース名_SKEL.CBL
IDLファイル名_CDR.CBL
IDLファイル名_SKEL.CBL
(IDL定義により生成されないこともあります。)
翻訳オプション
[共通]
- NAMEオプションを指定してください。
- DLOADオプションは指定しないでください。
[スレッドモードの場合]
- THREAD(MULTI)オプションを指定してください。
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
- RCSオプション(UCS2-Unicode(UCS2)を使用する)を指定してください。
- スレッドモードの場合、THREAD(MULTI)オプションを指定してください。
翻訳時の「翻訳オプション」に関しては、NetCOBOLのマニュアルを参照してください。
登録集の指定
以下の環境変数を設定してください。
CORBA=C:\Interstage\ODWIN\INCLUDE\COBOL
生成ファイル
モジュール名-インタフェース名-オペレーション名.OBJ
スケルトン、CDRソースで定義された目的オブジェクト
Solarisアプリケーションの作成
SolarisでCOBOLアプリケーションを作成する場合の注意点を以下に示します。

開発環境として“NetCOBOL”を使用してUNICODEのアプリケーションを開発する場合、ソースファイルおよび登録集は、UNICODE(UTF-8)で作成してください。
また、翻訳/リンク/実行を行う場合、コード系には“UNICODE”を設定してください。

CORBAサービスのインストールディレクトリを“/opt/FSUNod”として説明します。
クライアントアプリケーションの作成
クライアントアプリケーションを作成する場合の翻訳・リンク手順を以下に示します。
翻訳・リンク手順
- IDLコンパイルを実行します。
IDLc -cobol IDLファイル名
- 登録集を指定します。環境変数CORBAに以下のディレクトリを指定してください。
CORBA=/opt/FSUNod/include/COBOL
- 主プログラムを翻訳します。コンパイル方法を以下に示します(XXX_c.cbl: 主プログラムファイル名)。
[プロセスモードの場合]
cobol -M -c XXX_c.cbl
[スレッドモードの場合]
cobol -Tm -M -c XXX_c.cbl
[プロセスモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -M -c XXX_c.cbl
[スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -Tm -M -c XXX_c.cbl
- 1で生成されたスタブ、CDRソースを翻訳します。コンパイル方法を以下に示します(A_cdr.cbl: CDRソースファイル名、B_stub.cbl: スタブファイル名)。
[プロセスモードの場合]
cobol -G -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -o libB_stub.so -lA_cdr B_stub.cbl
[スレッドモードの場合]
cobol -G -Tm -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -Tm -o libB_stub.so -lA_cdr B_stub.cbl
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -G -Tm -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -Tm -o libB_stub.so -lA_cdr B_stub.cbl
- COBOLライブラリをリンクしてクライアントアプリケーションを作成します(CAP_c:作成するクライアントアプリケーション名)。
[プロセスモードの場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcbl.soをリンクします。
cobol -L/opt/FSUNod/lib -lOMcbl -o CAP_c -lB_stub -lA_cdr XXX_c.o
[スレッドモードの場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcblMT.soをリンクします。
cobol -L/opt/FSUNod/lib -lOMcblMT -Tm -o CAP_c -lB_stub -lA_cdr XXX_c.o
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcblUC.soをリンクします。
cobol -L/opt/FSUNod/lib -lOMcblUC -Tm -o CAP_c -lB_stub -lA_cdr XXX_c.o
サーバアプリケーションの作成
サーバアプリケーションを作成する場合の翻訳・リンク手順を以下に示します。
翻訳・リンク手順
- IDLコンパイルを実行します。
IDLc -cobol IDLファイル名
- 登録集を指定します。環境変数CORBAに以下のディレクトリを指定してください。
CORBA=/opt/FSUNod/include/COBOL
- 主プログラムを翻訳します。コンパイル方法を以下に示します(XXX_s.cbl: 主プログラムファイル名)。
[プロセスモードの場合]
cobol -M -c XXX_s.cbl
[スレッドモードの場合]
cobol -Tm -M -c XXX_s.cbl
[プロセスモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -M -c XXX_s.cbl
[スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -Tm -M -c XXX_s.cbl
- サーバアプリケーション(初期化処理部)を作成します(SAP_s: サーバアプリケーション名)。
[プロセスモードの場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcbl.soをリンクします。
cobol -lOMcbl -o SAP_s XXX_s.o
[スレッドモードの場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcblMT.soをリンクします。
cobol -lOMcblMT -Tm -o SAP_s XXX_s.o
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcblUC.soをリンクします。
cobol -lOMcblUC -Tm -o SAP_s XXX_s.o
- 1で生成されたスケルトン、CDRソースを翻訳します。コンパイル方法を以下に示します(A_cdr.cbl: CDRソースファイル名、B_skel.cbl: スケルトンファイル名)。
なお、IDL定義に基本データ型以外が含まれる場合、領域獲得用スケルトンファイルのコンパイルおよびリンクも必要です。
[プロセスモードの場合]
cobol -G -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -o libB_skel.so B_skel.cbl
[スレッドモードの場合]
cobol -G -Tm -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -Tm -o libB_skel.so B_skel.cbl
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -G -Tm -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -Tm -o libB_skel.so B_skel.cbl
- COBOLライブラリをリンクしてサーバアプリケーション(インタフェース実装部分)を作成します(D_sa.cbl: COBOLファイル名、libD.so: ライブラリファイル名)。
[プロセスモードの場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcbl.soをリンクします。
cobol -G -lcobol -lOMcbl -o libD.so -lA_cdr -lB_skel D_sa.cbl
[スレッドモードの場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcblMT.soをリンクします。
cobol -G -Tm -lrcobol -lOMcblMT -o libD.so -lA_cdr -lB_skel D_sa.cbl
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcblUC.soをリンクします。
cobol -G -Tm -lrcobol -lOMcblUC -o libD.so -lA_cdr -lB_skel D_sa.cbl
Linuxアプリケーションの作成
LinuxでCOBOLアプリケーションを作成する場合の注意点を以下に示します。

UNICODEのアプリケーションを開発する場合、ソースファイルおよび登録集は、UNICODE(UTF-8)で作成してください。
また、翻訳/リンク/実行を行う場合、コード系には“UNICODE”を設定してください。

CORBAサービスのインストールディレクトリを“/opt/FJSVod”として説明します。
クライアントアプリケーションの作成
クライアントアプリケーションを作成する場合の翻訳・リンク手順を以下に示します。
翻訳・リンク手順
- IDLコンパイルを実行します。
IDLc -cobol IDLファイル名
- 登録集を指定します。環境変数CORBAに以下のディレクトリを指定してください。
CORBA=/opt/FJSVod/include/COBOL
- 主プログラムを翻訳します。コンパイル方法を以下に示します(XXX_c.cbl: 主プログラムファイル名)。
[プロセスモードの場合]
cobol -M -c XXX_c.cbl
[スレッドモードの場合]
cobol -Tm -M -c XXX_c.cbl
[プロセスモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -M -c XXX_c.cbl
[スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -Tm -M -c XXX_c.cbl
- 1で生成されたスタブ、CDRソースを翻訳します。コンパイル方法を以下に示します(A_cdr.cbl: CDRソースファイル名、B_stub.cbl: スタブファイル名)。
[プロセスモードの場合]
cobol -G -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -o libB_stub.so -L. -lA_cdr B_stub.cbl
[スレッドモードの場合]
cobol -G -Tm -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -Tm -o libB_stub.so -L. -lA_cdr B_stub.cbl
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -G -Tm -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -Tm -o libB_stub.so -L. -lA_cdr B_stub.cbl
- COBOLライブラリをリンクしてクライアントアプリケーションを作成します(CAP_c:作成するクライアントアプリケーション名)。
[プロセスモードの場合] /opt/FJSVod/lib/libOMcbl.soをリンクします。
cobol -L/opt/FJSVod/lib -lOMcbl -o CAP_c -L. -lB_stub -lA_cdr XXX_c.o
[スレッドモードの場合] /opt/FJSVod/lib/libOMcblMT.soをリンクします。
cobol -L/opt/FJSVod/lib -lOMcblMT -Tm -o CAP_c -L. -lB_stub -lA_cdr XXX_c.o
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合] /opt/FJSVod/lib/libOMcblUC.soをリンクします。
cobol -L/opt/FJSVod/lib -lOMcblUC -Tm -o CAP_c -L. -lB_stub -lA_cdr XXX_c.o
サーバアプリケーションの作成
サーバアプリケーションを作成する場合の翻訳・リンク手順を以下に示します。
翻訳・リンク手順
- IDLコンパイルを実行します。
IDLc -cobol IDLファイル名
- 登録集を指定します。環境変数CORBAに以下のディレクトリを指定してください。
CORBA=/opt/FJSVod/include/COBOL
- 主プログラムを翻訳します。コンパイル方法を以下に示します(XXX_s.cbl: 主プログラムファイル名)。
[プロセスモードの場合]
cobol -M -c XXX_s.cbl
[スレッドモードの場合]
cobol -Tm -M -c XXX_s.cbl
[プロセスモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -M -c XXX_s.cbl
[スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -Tm -M -c XXX_s.cbl
- サーバアプリケーション(初期化処理部)を作成します(SAP_s: サーバアプリケーション名)。
[プロセスモードの場合] /opt/FJSVod/lib/libOMcbl.soをリンクします。
cobol -L/opt/FJSVod/lib -lOMcbl -o SAP_s XXX_s.o
[スレッドモードの場合] /opt/FJSVod/lib/libOMcblMT.soをリンクします。
cobol -L/opt/FJSVod/lib -lOMcblMT -Tm -o SAP_s XXX_s.o
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合] /opt/FJSVod/lib/libOMcblUC.soをリンクします。
cobol -L/opt/FJSVod/lib -lOMcblUC -Tm -o SAP_s XXX_s.o
- 1で生成されたスケルトン、CDRソースを翻訳します。コンパイル方法を以下に示します(A_cdr.cbl: CDRソースファイル名、B_skel.cbl: スケルトンファイル名)。
なお、IDL定義に基本データ型以外が含まれる場合、領域獲得用スケルトンファイルのコンパイルおよびリンクも必要です。
[プロセスモードの場合の場合]
cobol -G -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -o libB_skel.so B_skel.cbl
[スレッドモードの場合]
cobol -G -Tm -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -Tm -o libB_skel.so B_skel.cbl
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合]
cobol -G -Tm -o libA_cdr.so A_cdr.cbl
cobol -G -Tm -o libB_skel.so B_skel.cbl
- COBOLライブラリをリンクしてサーバアプリケーション(インタフェース実装部分)を作成します(D_sa.cbl: COBOLファイル名、libD.so: ライブラリファイル名)。
[プロセスモードの場合] /opt/FJSVod/lib/libOMcbl.soをリンクします。
cobol -G -L/opt/FJSVod/lib -lOMcbl -o libD.so -L. -lA_cdr -lB_skel D_sa.cbl
[スレッドモードの場合] /opt/FSUNod/lib/libOMcblMT.soをリンクします。
cobol -G -Tm -L/opt/FJSVod/lib -lOMcblMT -o libD.so -L. -lA_cdr -lB_skel D_sa.cbl
[プロセスモード/スレッドモード(UNICODE、UTF8モジュール)の場合] /opt/FJSVod/lib/libOMcblUC.soをリンクします。
cobol -G -Tm -L/opt/FJSVod/lib -lOMcblUC -o libD.so -L. -lA_cdr -lB_skel D_sa.cbl
以下に対応可能な予約語を示します。
"ACCEPT"、 "ACCESS"、 "ACTUAL"、 "ADD"、 "ADDRESS"、 "ADVANCING"、 "AFTER"、 "ALL"、 "ALPHABET"、 "ALPHABETIC"、 "ALPHANUMERIC"、 "ALSO"、 "ALTER"、 "ALTERNATE"、 "AND"、 "ANY"、 "APPLY"、 "ARE"、 "AREA"、 "AREAS"、 "ARITHMETIC"、 "AS"、 "ASCENDING"、 "ASSIGN"、 "AT"、 "AUTHOR"、 "AUTO"、 "AUTOMATIC"、 "BASED"、 "BEFORE"、 "BEGINNING"、 "BELL"、 "BINARY"、 "BIT"、 "BITS"、 "BLANK"、 "BLINK"、 "BLOCK"、 "BOTTOM"、 "BY"、 "CALL"、 "CANCEL"、 "CBL"、 "CD"、 "CF"、 "CH"、 "CHANGED"、 "CHARACTER"、 "CHARACTERS"、 "CLASS"、 "CLOSE"、 "COBOL"、 "CODE"、 "COLLATING"、 "COLUMN"、 "COMMA"、 "COMMAND"、 "COMMIT"、 "COMMON"、 "COMMUNICATION"、 "COMP"、 "COMPLEX"、 "COMPUTATIONAL"、 "COMPUTE"、 "CONFIGURATION"、 "CONNECT"、 "CONSTANT"、 "CONTAINED"、 "CONTAINS"、 "CONTENT"、 "CONTINUE"、 "CONTROL"、 "CONTROLS"、 "CONVERTING"、 "COPY"、 "CORR"、 "CORRESPONDING"、 "COUNT"、 "CRP"、 "CRT"、 "CURRENCY"、 "CURRENT"、 "CURSOR"、 "DATA"、 "DATE"、 "DAY"、 "DB"、 "DE"、 "DEBUGGING"、 "DEFAULT"、 "DELETE"、 "DELIMITED"、 "DELIMITER"、 "DEPENDING"、 "DESCENDING"、 "DESTINATION"、 "DETAIL"、 "DEVICE"、 "DIRECT"、 "DISABLE"、 "DISCONNECT"、 "DISJOINING"、 "DISPLAY"、 "DIVIDE"、 "DIVISION"、 "DOWN"、 "DUPLICATE"、 "DUPLICATES"、 "DYNAMIC"、 "EGCS"、 "EGI"、 "EJECT"、 "ELSE"、 "EMI"、 "EMPTY"、 "ENABLE"、 "END"、 "ENDCOBOL"、 "ENDING"、 "ENTER"、 "ENTRY"、 "ENVIRONMENT"、 "EOL"、 "EOP"、 "EOS"、 "EQUAL"、 "EQUALS"、 "ERASE"、 "ERROR"、 "ESI"、 "EVALUATE"、 "EVERY"、 "EXACT"、 "EXAMINE"、 "EXCEEDS"、 "EXCEPTION"、 "EXCLUSIVE"、 "EXEC"、 "EXIT"、 "EXOR"、 "EXTEND"、 "EXTERNAL"、 "FD"、 "FETCH"、 "FILE"、 "FILES"、 "FILLER"、 "FINAL"、 "FIND"、 "FINISH"、 "FIRST"、 "FLADD"、 "FOOTING"、 "FOR"、 "FORM"、 "FORMAT"、 "FORMATTED"、 "FREE"、 "FROM"、 "FULL"、 "FUNCTION"、 "GENERATE"、 "GET"、 "GIVING"、 "GLOBAL"、 "GO"、 "GOBACK"、 "GREATER"、 "GRID"、 "GROUP"、 "HEADING"、 "HIGHLIGHT"、 "ID"、 "IDENTIFICATION"、 "IF"、 "IN"、 "INCLUDE"、 "INDEX"、 "INDEXED"、 "INDICATE"、 "INITIAL"、 "INITIALIZE"、 "INITIATE"、 "INPUT"、 "INSPECT"、 "INSTALLATION"、 "INTO"、 "INVALID"、 "IS"、 "JAPANESE"、 "JOB"、 "JOINING"、 "JUST"、 "JUSTIFIED"、 "KANJI"、 "KEEP"、 "KEY"、 "LABEL"、 "LAST"、 "LD"、 "LEADING"、 "LEFT"、 "LEFTLINE"、 "LENGTH"、 "LESS"、 "LIMIT"、 "LIMITED"、 "LIMITS"、 "LINAGE"、 "LINE"、 "LINES"、 "LINKAGE"、 "LOCALLY"、 "LOCK"、 "LOWLIGHT"、 "MANUAL"、 "MEMBER"、 "MEMORY"、 "MERGE"、 "MESSAGE"、 "MODE"、 "MODIFY"、 "MODULES"、 "MOVE"、 "MULTICON"、 "MULTIPLE"、 "MULTIPLY"、 "NAMED"、 "NATIONAL"、 "NATIVE"、 "NEGATIVE"、 "NEXT"、 "NO"、 "NOMINAL"、 "NONE"、 "NOT"、 "NOTE"、 "NULL"、 "NULLS"、 "NUMBER"、 "NUMERIC"、 "OCCURS"、 "OF"、 "OFF"、 "OMITTED"、 "ON"、 "ONLY"、 "OPEN"、 "OPTIONAL"、 "OR"、 "ORDER"、 "ORGANIZATION"、 "OTHER"、 "OTHERWISE"、 "OUTPUT"、 "OVERFLOW"、 "OVERLINE"、 "OWNER"、 "PADDING"、 "PAGE"、 "PASSWORD"、 "PERFORM"、 "PF"、 "PH"、 "PIC"、 "PICTURE"、 "PLUS"、 "POINTER"、 "POSITION"、 "POSITIONING"、 "POSITIVE"、 "PREFIX"、 "PRESENT"、 "PREVIOUS"、 "PRINTING"、 "PRIOR"、 "PROCEDURE"、 "PROCEDURES"、 "PROCEED"、 "PROCESSING"、 "PROGRAM"、 "PROMPT"、 "PROTECTED"、 "PURGE"、 "QUEUE"、 "QUOTE"、 "QUOTES"、 "RANDOM"、 "RANGE"、 "RD"、 "READ"、 "READY"、 "REALM"、 "RECEIVE"、 "RECONNECT"、 "RECORD"、 "RECORDING"、 "RECORDS"、 "REDEFINES"、 "REEL"、 "REFERENCE"、 "REFERENCES"、 "RELATION"、 "RELATIVE"、 "RELEASE"、 "RELOAD"、 "REMAINDER"、 "REMARKS"、 "REMOVAL"、 "RENAMES"、 "REPEATED"、 "REPLACE"、 "REPLACING"、 "REPORT"、 "REPORTING"、 "REPORTS"、 "RERUN"、 "REQUIRED"、 "RESERVE"、 "RESET"、 "RETAINING"、 "RETRIEVAL"、 "RETURN"、 "REVERSED"、 "REWIND"、 "REWRITE"、 "RF"、 "RH"、 "RIGHT"、 "ROLLBACK"、 "ROUNDED"、 "RUN"、 "SA"、 "SAME"、 "SCREEN"、 "SD"、 "SEARCH"、 "SECTION"、 "SECURITY"、 "SECURE"、 "SEEK"、 "SEGMENT"、 "SELECT"、 "SELECTED"、 "SELECTIVE"、 "SEND"、 "SENTENCE"、 "SEPARATE"、 "SEQUENCE"、 "SEQUENTIAL"、 "SERVICE"、 "SESSION"、 "SET"、 "SHARED"、 "SIGN"、 "SIMPLE"、 "SINGLE"、 "SIZE"、 "SKIP1"、 "SKIP2"、 "SKIP3"、 "SORT"、 "SOURCE"、 "SPACE"、 "SPACES"、 "STANDERD"、 "START"、 "STATION"、 "STATIONS"、 "STATUS"、 "STOP"、 "STORE"、 "STRING"、 "SUBRANGE"、 "SUBTRACT"、 "SUCCESSIVE"、 "SUFFIX"、 "SUM"、 "SUPPRESS"、 "SYMBOLIC"、 "SYNC"、 "SYNCHRONIZED"、 "TABLE"、 "TALLY"、 "TALLYING"、 "TAPE"、 "TENANT"、 "TERMINAL"、 "TERMINATE"、 "TEST"、 "TEXT"、 "THAN"、 "THEN"、 "THROUGH"、 "THRU"、 "TIME"、 "TIMES"、 "TITLE"、 "TO"、 "TOP"、 "TRACE"、 "TRACK"、 "TRACKS"、 "TRAILING"、 "TRANSACTION"、 "TYPE"、 "UNDERLINE"、 "UNEQUAL"、 "UNIT"、 "UNLOCK"、 "UNSTRING"、 "UNTIL"、 "UP"、 "UPDATE"、 "UPON"、 "USAGE"、 "USE"、 "USING"、 "VALID"、 "VALIDATE"、 "VALUE"、 "VALUES"、 "VARYING"、 "WAIT"、 "WHEN"、 "WITH"、 "WITHIN"、 "WORDS"、 "WRITE"、 "ZERO"、 "ZEROES"、 "ZEROS"
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