Symfoware Server Mirroring Controller セットアップガイド
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付録C 両ノードのデータベース環境

C.1 両ノードのシステム構成

両ノードのシステム構成を説明します。

■システム形

両ノードのシステム形態の一致の要否は、以下のとおりです。

[表:両ノードのシステム形態]

システム形態の種類

一致要否

補足

プラットフォーム

一致必要

コード系

一致必要

CPU、メモリなどのサーバスペック

一致必要

RDBシステム名

別の名前

システム全体で一意にします。このため、ノードごとの名前は異なります。

RDBシステム

  • サーバ内のRDBシステム構成

  • RDBシステム内のロググループ構成

一致必要

ロググループ

  • ロググループ名

  • ロググル−プ内のDSI構成

一致必要

スケーラブルログ運用は不可。両ノードはシステムロググループでの運用となります。

一致必要:両ノードの一致が必要

■運用形

両ノードの運用形態の一致の要否は、以下のとおりです。

[表:両ノードの運用形態]

運用の種類

一致要否

補足

再編成運用

独自運用可能

それぞれのノードで独立した運用が可能
(たとえば、再編成運用などの物理構成に対する保守は正系ノードと副系ノードで異なるタイミングで実施可能)

アラーム監視

容量監視

データベースの容量拡張

インデックスの自動再配置

モニタリング

定義変更操作

一致必要

両ノード同時に行う保守手順で、同じ操作をする必要があります。

ロードコマンドによるデータベースの更新

インデックスの活性・非活性

動的定義変更

DSIの切り離し

運用環境の変更

  • ログ環境

一致必要

両ノードで同様の環境設計・運用が必要

一致必要:両ノードで一致が必要
独自運用可能:ノードごとの独自運用が可能

以下の理由により、アーカイブログ運用を推奨します。

運用の種類の詳細については、“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。

■定義形

両ノードの定義形態の一致の要否は、以下のとおりです。

[表:両ノードの定義形態]

定義の種類

一致要否

補足

データベース

一致必要

スキーマ

一致必要

一致必要

インデックス

一致必要

DSO

一致必要

DSI

基本的に一致必要

基本的に一致必要(データベーススペースの指定以外)。
データベーススペースの指定はノードごとに異なる指定も可能です。
なお、容量拡張などの運用をノードごとに行うことが可能です。

データベーススペース

基本的に一致必要

基本的に一致必要(データベーススペースの指定以外)。
データベーススペースの構成はノードごとに異なる指定も可能です。
なお、容量拡張などの運用をノードごとに行うことが可能です。
事前準備など実際にデータを格納しないデータベーススペースは一致不要(注)。

順序

一致必要


一致必要:両ノードの一致が必要

注)DBミラーリングシステムの運用開始後に定義変更を行う場合は、“運用ガイド”の“データベースの定義の変更”を参照してください。

DBミラーリングシステムの複写対象であるDSI・順序、およびそれらに関する資源(スキーマなど)は、両ノードの定義を一致させる必要があります。また、それ以外の資源(ビュー、トリガなど)は、複写処理自体は正常に動作しますが、実際の運用(ノードを切替えて運用)を考慮して、両ノードの定義を一致させる必要があります。この定義の一致は、利用者側でセットアップ時に行ってください。

DBミラーリングシステムのサポート範囲については“サポート対象資源”を参照してください。

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