Interstage Job Workload Server 運用ガイド
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第3章 異常時の対処> 3.2 ジョブの異常

3.2.1 ジョブが異常終了した場合の対処

バッチシステムの異常、バッチアプリケーションの異常などのいくつかの要因によりジョブが異常終了する場合があります。
ジョブが異常終了した場合、ジョブ終了コードは 0x60000000番台 となります。
ジョブが異常終了した場合には、“ジョブログ”の“バッチ受付サービスが出力したジョブメッセージ”や、“バッチ実行サービスが出力したジョブメッセージ” に、エラーメッセージが出力されます。
バッチジョブ定義の解析時にバッチシステムの異常が発生した場合、または、ジョブの実行時に指定した置換えパラメタの指定などに誤りがあり、バッチジョブ定義の解析時にエラーが発生した場合には、“ジョブログ”の“バッチジョブ定義情報”に、エラーメッセージが出力されます。
ジョブの実行時にファイルシステムの容量不足が発生した場合は、システムログと“ジョブログ”にエラーメッセージが出力されます。

出力されたエラーメッセージから、対処を行ってください。
バッチシステムに異常が発生した場合には、システム管理者に対処を依頼してください。
単体ジョブの異常の場合には、運用者が対処を行ってください。

ジョブの再実行

対処が完了後、対象ジョブを再度実行してください。

再度ジョブを実行する場合、ジョブの途中のジョブステップから実行を開始できます。
途中のジョブステップから実行を開始するには以下のように行います。


ジョブを途中のジョブステップより実行する場合には、ジョブが使用するファイルの割当てについて注意する必要があります。


バッチ実行基盤のファイルの割当てについては、“Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド”の“ファイルの割当て機能”を参照してください。

以下の図のように、開始するジョブステップ以降で使用するファイル資源が、開始するジョブステップの前のジョブステップに依存している場合にはジョブは異常終了します。

したがって、途中のジョブステップから実行する場合には、各ジョブステップで使用するファイルの割当てが、どのように定義されているか、対象ジョブのバッチジョブ定義を確認してください。
また、バッチジョブ定義の確認結果をもとに、使用するファイルの存在の有無を確認してからジョブを再実行してください。


上記以外のジョブの再実行に関する詳細は、“ジョブの実行”を参照してください。

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