PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.1 - for Linux -
|
目次

|
3.2 Oracle RAC 10g の運用
Oracle RAC 10g においては、Oracle の Cluster Ready Service (CRS) により、Oracle インスタンス、リスナーの自動起動・監視・リカバリが行われます。 また、Oracle サービスのフェイルオーバなども CRS により、自動的に行われます。
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle では、リソースの異常を検出した場合、リソースの状態を "Warning" として RMS に通知し、リカバリやフェイルオーバは CRS の制御に委ねます。
但し、Oracle サービスに異常が発生した場合CRS によるリカバリを待ちますが、環境設定にて設定した、ScriptTimeout 時間が経過してもリカバリされない場合は、RMS に異常を通知しuserApplication のフェイルオーバや縮退を行います。
また、userApplication に対して、起動・停止の指示を行った場合は、それに従い リソースの起動・停止を行います。
リソースの起動・停止には、以下の Oralce のコマンドを使用しています。
- Oracle サービスの起動・停止
srvctl enable service -d $DB_NAME -s $SERVICE_NAME -i $ORACLE_SID
srvctl start service -d $DB_NAME -s $SERVICE_NAME -i $ORACLE_SID
srvctl stop service -d $DB_NAME -s $SERVICE_NAME -i $ORACLE_SID
srvctl disable service -d $DB_NAME -s $SERVICE_NAME -i $ORACLE_SID
- Oracle インスタンスの起動・停止
srvctl start instance -d $DB_NAME -i $ORACLE_SID
srvctl stop instance -d $DB_NAME -i $ORACLE_SID

- srvctl enableコマンドおよび、srvctl disableコマンドは、サービスを構成する全てのインスタンスの属性が優先(Preferred)の場合(スケーラブル型)にのみ実行します。
- Oracle リスナーの起動・停止は、CRS制御に委ねられます。 Oracle のその他のリソース(vip、gsd、ons など) も同時に起動・停止されます。
- Oracle サービスや Oracle インスタンスの起動/停止/切替えを行う場合は、RMS の userApplication に対して操作 (hvswitch, hvutil) してください。 CRS の srvctl コマンドや 、Oracle インスタンスに対して shutdown コマンドを直接実行すると、PRIMECLUSTER にて異常と判断してリカバリが実行される場合があります。上記コマンドを実行したい場合は、userApplication を保守モードにして実行してください。
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2007