PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.1 - for Linux - |
目次
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第1章 機能概要 |
PRIMECLUSTER Wizard for Oracleは、PRIMECLUSTER上で Oracle のクラスタ運用を行うためのソフトウェア製品です。PRIMECLUSTER 上で Oracle Real Application Clusters (以降 RAC、Oracle9i RAC または、Oracle RAC 10g と略) によるスケーラブル運用や、Oracle のスタンバイ運用(コールドスタンバイ)を行うことができます。
PRIMECLUSTER 上で Oracle の運用を行うための 以下のモジュールで構成されています。
環境設定 Wizard |
PRIMECLUSTER 上で Oracle の運用を行うための環境設定ツール |
Detector |
Oracle の状態を監視するモジュール |
Scripts |
Oracle の起動・停止を制御する |
設定/運用コマンド |
運用時に使用するコマンド類 |
PRIMECLUSTER RMS の環境設定において、userApplication を作成する "ORACLE" Wizardを提供します。
Oracle インスタンスおよび、Oracle リスナーの監視を行います。
Oracle インスタンスの監視を行うために Oracle の system ユーザ にて Oracle への接続を行い、定期的に監視用のテーブル の作成・更新・削除をSQL コマンドにて行います (監視用のテーブルは、system ユーザのデフォルトの表領域に作成します)。そのため、Oracle インスタンスのプロセス生死 だけでなく、論理的な異常も検出することが可能です。SQL コマンド実行の結果、Oracle のORA-XXXXX エラーを検出した場合、そのエラーの重度により Oracle インスタンスの再起動やフェイルオーバを自動的に行います。 Oracle インスタンスがハングアップしているような状態でも SQL コマンドが一定時間内に復帰しない場合にタイムアウトして異常通知します。
Oracle リスナーの監視においては、リスナープロセスの監視および、Oracle の tnsping コマンドを使った監視を行うことができます。
Oracle RAC 10g の運用においては、Oracleのサービス監視を行います。 Oracle インスタンスおよび リスナーについても監視を行いますが、異常発生時のリカバリや縮退は、Oracle RAC 10g の CRS(Cluster Ready Services) が行います。
Oracle インスタンスおよび、Oracle リスナー を userApplication の状態遷移に従って、自動的に起動・停止します。Oracle インスタンスの起動においては、Oracle インスタンスの状態をチェックし、リカバリ処理を実施しながら起動します。例えば Oracle インスタンスのオンラインバックアップ中に Oracle インスタンスがダウンした場合、“end backup” を自動的に実行し、Oracle インスタンスの再起動を行います(AutoRecover の設定が“yes”の場合)。Oracle インスタンスの停止においては、immediate モード(デフォルト)で停止を行い、正常に停止できない場合にも、abort モードで Oracle インスタンスを停止することにより、高速に切替えを行います。
Oracle RAC 10g の運用においては、Oracleのサービスについても起動・停止を行います。
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