ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 -HP-UX-
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第10章 運用上の注意事項> 10.1 バックアップ運用/レプリケーション運用の注意事項

10.1.7 クラスタ運用でのバックアップ運用の注意事項

■MC/ServiceGuard

クラスタシステムにおけるバックアップ運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

また、バックアップボリュームがボリュームグループの場合、同期処理(EC/REC)実行中にフェールオーバが発生すると、遷移先のノードでバックアップボリュームをアクティブ(activate)にすることができないため、パッケージの起動ができなくなります。

そのため、クラスタ環境でバックアップ運用を行う場合は、OPCを利用したスナップショット型高速バックアップによる運用を推奨します。

ECを利用した同期型高速バックアップによる運用を行っていて、パッケージの起動ができなくなった場合は、ETERNUSmgr、GRmgr等を使用して同期処理を強制停止した後、パッケージを起動してください。

■VERITAS Cluster Server

クラスタシステムにおけるバックアップ運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

10.1.7.1 パッケージ停止時のバックアップとリスト 

■MC/ServiceGuard

AdvancedCopy Managerが属するパッケージが稼動している場合、稼動ノードでのみバックアップ運用が可能です。待機ノードではバックアップ運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、バックアップ運用を行うことはできません。同様に、パッケージが停止している場合も、環境が整っていないためにバックアップ運用を行うことはできません。

ただしパッケージが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、バックアップ運用を行うことができます。

以下の手順にて、パッケージ停止中のバックアップ運用を行います。

  1. 両ノードでパッケージが停止していることを確認します。
    パッケージを停止する方法については、MC/ServiceGuardのマニュアルを参照してください。

  2. バックアップしたいノードにtelnet等でログインします。
    論理IPアドレスは使用できません。物理IPアドレスを使用して運用するノードを直接ご利用ください。

  3. 共有ディスクを有効にします。
    共有ディスクを起動(オンライン)します。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントします。
    業務ボリュームがファイルシステムの場合、マウントします。

  4. バックアップ運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、バックアップ運用を行うことができます。

  5. 手順3で有効にした共有ディスクを全て解除します。
    マウントしたファイルシステムは、アンマウントします。
    共有ディスクを停止(オフライン)します。

  6. パッケージを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、パッケージを起動します。
    パッケージの起動方法については、MC/ServiceGuardのマニュアルを参照してください。

■VERITAS Cluster Server

AdvancedCopy Managerが属するサービスグループが稼動している場合、稼動ノードでのみバックアップ運用が可能です。待機ノードではバックアップ運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、バックアップ運用を行うことはできません。同様に、サービスグループが停止している場合も、環境が整っていないためにバックアップ運用を行うことはできません。

ただしサービスグループが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、バックアップ運用を行うことができます。

以下の手順にて、サービスグループ停止中のバックアップ運用を行います。

  1. 両ノードでサービスグループが停止していることを確認します。
    サービスグループを停止する方法については、VERITAS Cluster Serverのマニュアルを参照してください。

  2. バックアップしたいノードにtelnet等でログインします。
    論理IPアドレスは使用できません。物理IPアドレスを使用して運用するノードを直接ご利用ください。

  3. 共有ディスクを有効にします。
    共有ディスクを起動(オンライン)します。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントします。
    業務ボリュームがファイルシステムの場合、マウントします。

  4. バックアップ運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、バックアップ運用を行うことができます。
    リストア実行コマンドを使用してリストアすることもできます。

  5. 手順3で有効にした共有ディスクを全て解除します。
    マウントしたファイルシステムは、アンマウントします。
    共有ディスクを停止(オフライン)します。

  6. サービスグループを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、サービスグループを起動します。
    サービスグループの起動方法については、VERITAS Cluster Serverのマニュアルを参照してください。


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