ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 - Microsoft(R) Windows(R) 2000 - - Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 -
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第10章 SQL Serverデータベースのバックアップとリストア> 10.1 概要

10.1.1 バックアップ機能

SQL Server 2000/2005のデータベースは、以下の物理ファイル(データベースファイル)から構成されます。

データベースファイル全てをバックアップすることを「データベースバックアップ」または「完全バックアップ」と呼びます。また、ログのみをバックアップすることを「ログバックアップ」と呼びます。

SQL Serverバックアップ実行コマンドでは、データベースバックアップを高速に実施します。

[図: バックアップ機能概要]

なお、SQL Server 2000/2005のバックアップ運用では、「データベースバックアップ」と「ログバックアップ」を併用することが一般的です。

以下は、AdvancedCopy ManagerによるデータベースバックアップとSQL Serverによるログバックアップを併用するバックアップ運用例です。この運用例では、運用サイクルを一週間とし、日曜日にデータベースバックアップ、平日にログバックアップを実施しています。

[図: バックアップ運用例]

AdvancedCopy Managerは、「データベースのバックアップ」機能を提供します。トランザクションログのバックアップ/リストア(リカバリ)については、SQL Server 2000/2005のEnterprise Manager、Transact-SQL等を用いて実施する必要があります。

また、AdvancedCopy Managerでバックアップ可能なデータベースはユーザーデータベースのみです。したがって、システムデータベース (master、msdb、model、distribution)をAdvancedCopy Managerでバックアップすることはできません。システムデータベースのバックアップ運用については、SQL Server 2000/2005で実施する必要があります。

[表: SQL Server 2000/2005とAdvancedCopy Managerのバックアップ]

 

SQL Server 2000/2005

AdvancedCopy Manager

システムデータベース
(master,msdb,model,distribution)

ユーザーデータベース

データベースバックアップ

ログバックアップ


○:機能を提供します。

−:機能を提供しません。

本章では、データベースを、データベースバックアップ時点の状態に戻すことを「データベースリストア」と呼び、データベースリストアされたデータベースにログを適用することによって、データベースバックアップ後の特定時点または最新時点へ復元することを「データベースリカバリ」と呼びます。

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