Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編) |
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第12章 CORBAアプリケーションの高度な使い方 | > 12.4 ライブラリの作成方法 |
サーバのメソッド部をIDLファイルのインタフェース定義単位で分割し、ライブラリ化する場合、以下の点に注意してください。
1つのモジュール内に1つのインタフェースが定義されている場合を例に説明します。
[ X.idl ] module M { interface I1 { ... }; };
IDLファイルをコンパイルしてスタブ・スケルトンを生成する場合、以下のオプション指定が必要です。
IDLc -dy X.idl /* C言語の場合 */ IDLc -dy -cpp X.idl /* C++言語の場合 */
-dyオプションを指定することで、IDLファイルに定義されたインタフェースごとにスケルトンを生成します。ライブラリは、生成されたスケルトンファイルごとに作成します。
IDLファイルから生成されたスケルトンをコンパイルして*.oファイルを作成した後、Cコンパイラのライブラリ作成オプション(-G等)を指定することで、ライブラリを作成します。
cc -I$OD_HOME/include -D_REENTRANT -DNeedFunctionPrototypes -lsocket -lnsl -lthread -L$OD_HOME/lib -lOM -o X_M_I1_skel.o -c X_M_I1_skel.c cc -G -Kpic -I$OD_HOME/include -D_REENTRANT -DNeedFunctionPrototypes -lsocket -lnsl -lthread -L$OD_HOME/lib -lOM -o libM_I1.so X_M_I1_skel.o |
gcc -I$OD_HOME/include -D_REENTRANT -DNeedFunctionPrototypes -Wl -E -lnsl -lpthread -L$OD_HOME/lib -lOM -o X_M_I1_skel.o -c X_M_I1_skel.c gcc -shared -fPIC -I$OD_HOME/include -D_REENTRANT -DNeedFunctionPrototypes -Wl -E -lnsl -lpthread -L$OD_HOME/lib -lOM -o libM_I1.so X_M_I1_skel.o |
IDLファイルから作成したライブラリをOD_impl_instコマンドの定義ファイルで指定します。
OD_impl_inst -ax X_def (X_def:定義ファイル)
定義ファイルX_defには、IDL:M/I1:1.0 = /user/libM_I1.soの記述を行うことで実際にクライアントからの要求時に/user/libM_I1.soが読み込まれサーバメソッドの呼出しが行われます。
継承機能を使用する場合、OD_impl_instコマンドの定義ファイルに以下の指定を行います。
モジュール名:M, インタフェース名:I1, 継承名:I2の場合
IDL:M/I1:1.0 = /user/lib/libM_I1.so |
COBOLの場合、サーバのメソッド部をIDLファイルのインタフェース定義単位で分割し、ライブラリ化する必要があります。そのとき、以下の点に注意してください。
1つのモジュール内に1つのインタフェースが定義されている場合を例に説明します。
[ X.idl ] module M { interface I1 { ... }; };
IDLファイルをコンパイルしてスタブ・スケルトンを生成する場合、以下のオプション指定が必要です。
IDLc -cobol IDLファイル名 /* COBOLの場合 */
IDLファイルから生成されたスケルトンをコンパイルして*.oファイルを作成した後、COBOLコンパイラのライブラリ作成オプション(-G等)を指定することで、ライブラリを作成します。
cobol -G -o libX_cdr.so X_cdr.cbl cobol -G -o libX_skel.so X_skel.cbl cobol -G -o libX_M_I1_skel.so X_M_I1_skel.cbl cobol -G -lcobol -L$OD_HOME/lib -lOMcbl -o libM-I1.so -lX_cdr -lX_skel -lX_M_I1_skel M_I1.cbl
注1) 環境変数LD_LIBRARY_PATHに、COBOLのランタイムlibcobol.soの場所およびアプリケーション作成時のカレントディレクトリを指定する必要があります。
注2) 本製品の提供する登録集を参照するため、あらかじめ環境変数CORBAに以下の設定を行うとCOBOLソースのコンパイルが容易になります。
CORBA = $OD_HOME/include/COBOL
注3) COBOLのサーバアプリケーションはライブラリの形態で利用されます。ライブラリの名称は以下のとおりです。
libモジュール名_インタフェース名.so
作成するライブラリを構成するモジュールを以下に示します。(IDLファイルがX.idlの場合)
libX_cdr.so
libX_skel.so
libX_MM_I1_skel.so
また、ユーザ作成のサーバ実装部から他の関数をCALLする場合、同様にライブラリ化し、環境変数LD_LIBRARY_PATH等に設定する必要があります。詳細については、COBOLのマニュアルを参照してください。
注4) COBOLソースコンパイル時に"-dy"オプションは指定しないでください。
IDLファイルから作成したライブラリをOD_impl_instコマンドの定義ファイルで指定します。
OD_impl_inst -ax X_def (X_def:定義ファイル)
定義ファイルX_defには、IDL:M/I1:1.0=/user/libM-I1.soの記述を行うことで実際にクライアントからの要求時に/user/libM-I1.soが読み込まれサーバメソッドの呼出しが行われます。
継承機能を使用する場合、OD_impl_instコマンドの定義ファイルに以下の指定を行います。
例) モジュール名:M, インタフェース名:I1, 継承名:I2の場合 IDL:M/I1:1.0 = /user/lib/libM-I1.so IDL:M/I2:1.0 = /user/lib/libM-I2.so,,IDL:M/I1:1.0
以下にシステム例外として"IDL:BAD_OPERATION:1.0"が通知された場合のサーバアプリケーションの見直しのポイントを示します。
例) libXXXX.soが見つかりません。(XXXX: ObjectDirectorの関数名)
IDLファイル名_インタフェース名_skel.so IDLファイル名_cdr.so (IDLファイル名_skel.so) struct,union等の領域獲得関数用ソース
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