Interstage Application Server SOAPサービス ユーザーズガイド

11.4.3 サンプルプログラムCalcFactory

　サンプルプログラムCalcFactory(サンプルCalcFactory)は、単純型(int)のinパラメタと返り値(return)を使用して足し算および引き算を行い、その結果を表示します。

■処理概要

• CORBAサーバプログラム
  Servantインタフェースには、以下のメソッドがあります。
  • int add(int arg)
    int型のinパラメタargを受け取り、サーバアプリケーション内に保持している値に加算した結果をint型の返り値で返します。
  • int sub(int arg)
    int型のinパラメタargを受け取り、サーバアプリケーション内に保持している値から減算した結果をint型の返り値で返します。
    　
• サンプルCalcFactoryクライアントプログラム
  　CORBAサーバプログラムに対し3つのServantインタフェースのcreateを行い、標準入力で受け取った値をint型のinパラメタに設定しCORBAサーバアプリケーションのaddメソッドおよびsubメソッドを呼び出し、それぞれの返り値を表示します。
  　各Servantインタフェースに渡す値は、標準入力で受け取った値の1倍、2倍、3倍の値になります。
  　

■サンプルCalcFactoryの実行手順

• 環境設定
  (1)Interstage管理コンソールから［システム］>［ワークユニット］>［MyIJServer］(IJServerワークユニット名) >［環境設定］タブ >［ワークユニット設定］の“クラスパス”に以下のパス名を追加後、“更新”ボタンを押下後、IJServerワークユニット"MyIJServer"を再起動します。
  　　C:\Interstage\F3FMsoap\examples\CalcFactory
  (2)“コマンドプロンプト”で上記(1)で指定したパスへ移動します。
  　
• CORBA/SOAPゲートウェイおよびサンプルアプリケーションのコンパイル
  make.batを実行します。
  　
• CORBAサーバアプリケーションの起動
  (1)register.batを実行します(CORBAサーバアプリケーションをCORBAサービスに登録)。
  (2)exec-sv.batを実行します(CORBAサーバアプリケーションを起動)。
  　※ CORBAサーバアプリケーションを終了する場合は、Ctrl+C(Ctrlキーを押下しながらCキーを押下)で終了してください。
  　
• CORBA/SOAPサーバゲートウェイの登録
  (1)deploy.batを実行します(サンプルCalcFactoryのIDL定義から作成したCORBA/SOAPサーバゲートウェイのWebサービス情報の登録)。
  　本操作はAdministratorsローカルグループに所属するユーザで実行してください。
  　
• サンプルCalcFactoryクライアントプログラムの実行
  (1)環境変数CLASSPATHに以下のディレクトリを追加します。
  　C:\Interstage\F3FMsoap\examples\CalcFactory
  (2)exec-cl.batを実行します。
  「Please input soap method <add|sub|remove> :」と表示されますので、呼び出すメソッド名を入力します。
  「add」と入力すると、「Please input a number for add:」と表示されますので、加算する値を入力します。
  「sub」と入力すると、「Please input a number for sub:」と表示されますので、減算する値を入力します。
  「remove」と入力すると、サンプルCalcFactoryクライアントプログラムが終了します。
  　
• 登録情報の削除
  (1)unregister.batを実行します(CORBAサーバアプリケーションをCORBAサービスから削除)。
  (2)undeploy.batを実行します(CORBA/SOAPサーバゲートウェイのWebサービス情報を削除)。
  

■サンプルCalcFactoryの実行手順

• 環境設定
  (1)Interstage管理コンソールから［システム］>［ワークユニット］>［MyIJServer］(IJServerワークユニット名) >［環境設定］タブ >［ワークユニット設定］の“クラスパス”に以下の設定を追加後、“更新”ボタンを押下後、IJServerワークユニット"MyIJServer"を再起動します。
  　クラスパス：/opt/FJSVsoap/examples/CalcFactory
  
  (2)上記(1)で“クラスパス”に設定したパスへ移動します。
  　
• CORBA/SOAPゲートウェイおよびサンプルアプリケーションのコンパイル
  make.shを実行します。
  　
• CORBAサーバアプリケーションの起動
  (1)register.shを実行します(CORBAサーバアプリケーションをCORBAサービスに登録)。
  (2)exec-sv.shを実行します(CORBAサーバアプリケーションを起動)。
  　※ CORBAサーバアプリケーションを終了する場合は、Ctrl+C(Ctrlキーを押下しながらCキーを押下)で終了してください。
  　
• CORBA/SOAPサーバゲートウェイの登録
  (1)deploy.shを実行します(サンプルCalcFactoryのIDL定義から作成したCORBA/SOAPサーバゲートウェイのWebサービス情報の登録)。
  　
• サンプルCalcFactoryクライアントプログラムの実行
  (1)環境変数CLASSPATHに以下のディレクトリを追加します。
  　/opt/FJSVsoap/examples/CalcFactory
  (2)exec-cl.shを実行します。
  「Please input soap method <add|sub|remove> :」と表示されますので、呼び出すメソッド名を入力します。
  「add」と入力すると、「Please input a number for add:」と表示されますので、加算する値を入力します。
  「sub」と入力すると、「Please input a number for sub:」と表示されますので、減算する値を入力します。
  「remove」と入力すると、サンプルCalcFactoryクライアントプログラムが終了します。
  　
• 登録情報の削除
  (1)unregister.shを実行します(CORBAサーバアプリケーションをCORBAサービスから削除)。
  (2)undeploy.shを実行します(CORBA/SOAPサーバゲートウェイのWebサービス情報を削除)。
  

■サンプルCalcFactoryの実行例

　.\exec-cl.bat
　Servant1 value = 0
　Servant2 value = 0
　Servant3 value = 0
　Please input soap method <add|sub|remove> :
　add
　Please input a number for add :
　5
　Servant1 value = 5
　Servant2 value = 10
　Servant3 value = 15
　Please input soap method <add|sub|remove> :
　sub
　Please input a number for sub :
　2
　Servant1 value = 3
　Servant2 value = 6
　Servant3 value = 9
　Please input soap method <add|sub|remove> :
　remove
　Servant1 remove completed.
　Servant2 remove completed.
　Servant3 remove completed.

　./exec-cl.sh
　Servant1 value = 0
　Servant2 value = 0
　Servant3 value = 0
　Please input soap method <add|sub|remove> :
　add
　Please input a number for add :
　5
　Servant1 value = 5
　Servant2 value = 10
　Servant3 value = 15
　Please input soap method <add|sub|remove> :
　sub
　Please input a number for sub :
　2
　Servant1 value = 3
　Servant2 value = 6
　Servant3 value = 9
　Please input soap method <add|sub|remove> :
　remove
　Servant1 remove completed.
　Servant2 remove completed.
　Servant3 remove completed.