Interstage Application Server SOAPサービス ユーザーズガイド

1.1 機能概要

　Interstage SOAPサービスは、企業間・組織間のコラボレーションを実現するために、インターネットなどの環境においてシステム連携を可能とする、Webサービスの実行基盤で、以下の機能を提供しています。

• Webサービス標準Java API
  Webサービスを開発するための標準Java API(JAXM，JAX-RPC，SAAJ)をサポートしています。
  • JAXM：Java(TM) API for XML Messaging
  • JAX-RPC：Java(TM) API for XML-based RPC
  • SAAJ：SOAP with Attachments API for Java(TM)
• J2EEコンポーネント、CORBAコンポーネント連携(CORBA/SOAPゲートウェイ)機能
  CORBA/SOAPゲートウェイはSTATEFUL Session Bean，STATELESS Session Bean，CORBAのコンポーネント・モデルのWebサービス化をサポートしています。
• 高信頼性Webサービス機能(原本性保証機能、送達保証機能、しらばくれ防止機能)
  • 原本性保証機能のサポート
    Webサービスの通信(SOAPメッセージ)への電子署名付加(SOAP電子署名)機能、SOAPメッセージの暗号化(XML暗号)機能を用いて、エンドツーエンドでのSOAPメッセージの改ざんや盗聴を防止(原本性保証)します。
  • 送達保証機能のサポート
    SOAPメッセージが重複することなく、確実に送信先に届いたことを保証(送達保証：Reliable Messaging)します。また確実に送信先に届いたことを証明(しらばくれの防止)することもできます。

　Interstage SOAPサービスは以下のようなコンポーネントで構成されています。

コンポーネント名	説明
Webサービス・コンテナ	Webサービス・コンテナは、SOAPメッセージを解析して、Webサービス・マネージャが管理するWebサービス情報から該当するアプリケーションの情報検索と呼び出しを行います。
Webサービス・マネージャ	Webサービス・コンテナが呼び出すアプリケーションのWebサービス情報(メソッド名、パラメタ名、パラメタの属性(in/inout/out)など)を管理します。
Webサービス情報管理ツール	Webサービス情報の登録・変更等を行う際に使用するツール群です。 Webサービス情報管理ツールには以下の2種類があります。 Webサービス情報編集ツール(GUI) soapmodifyddコマンド